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デジタルについてトッププロファーム勤務の藤谷が書き綴ります。

Audible - あるいは最高の会計学習法 (1/2)

最高の会計学習法:財務会計一体理解法のAudible

AmazonのオーディオブックサービビスであるAudibleで、とてもいいコンテンツが出ました。名著、財務会計一体理解法のオーディオブックです。これはかなりのキラーコンテンツなんじゃないかと思います。なにより「教養」とかじゃなくて、ハンズオンのスキル系でユーザーへの直接の貢献性が高いコンテンであることがとてもいいです。昔からオーディオブックでいい勉強法が出来ないかと思っては毎回失望してしていましたが、これはイケてます。業務への直接的な貢献性が見込めるからです。

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Audibleでの会計学

オーディオブックは通勤時間に聞いたりすることが想定されますが仮にカーネギー『人を動かす』の内容をオーディオブックで完全に暗記して理解したとしてもそれが仕事のパフォーマンスに直結するかというとあんまりイメージ湧きません。が、財務会計一体理解法だったら、それはあるかもねという感があります。会計の専門家でない方が財務会計一体理解法の内容が完全に頭に入っていて、オーディオブックで聞いた企業・財務分析の内容が普段の業務でスラスラ自分の口から出てくるようになってくるというのは、そこはパフォーマンスが上がるだろうなという感がありますここが非常に重要です


教養のない不勉強な人間の意見で申し訳ないですがやっぱりいまの日本のサラリーマンのスキル獲得の緊急性を鑑みると、教養よりこっちなんじゃないかといつも思います。なんとなく、『Harvard大学で学んだ世界で闘う英語力!!』みたいな本よりも『普通の』ベストセラー英単語帳の方がユーザー貢献性が高い構造と同じ気がします。


最近サブスキルとして重要というスキルがホント増えたなと思います。英語はいまだにサブスキルの王様として君臨しているようにも思いますけど、ここに会計、プログラミング、Data scienceが入って来ていますね。なんでこんな風になっているんだろうとかちょっと思いますが、あのTOYOTA豊田章男社長が日本の終身雇用の終わりを宣言したこともあり、個人がポータブルかつハンズオン型のスキルを身につけなければならない需要が大きいんですね。ただサブスキルはサブスキルでしかないので、本業をやりつつ学習しなければなりません。ここが悩ましいところです。なので、オーディオブックでの学習が可能になるとユーザー貢献性はホント高いと思います。


Amazon primeの会員の方はAudibleに加入するとそもそもコンテンツ自体は無料で聴けちゃいますし、1ヶ月の無料期間が終わったら解約してしまえばいいんじゃないだろうかと思います。

1周で5hなので、1ヶ月の通勤時間が2h×20=40hで8周は出来ますね。8周すればかなり頭に入る気がします。財務会計一体理解法の内容が完全に頭に入っていたら、そこから発展は早いです。基礎さえ完全に構築出来ていればその後は早いというのは基本ですね、ただこの方法論の困ったところは「基礎を完全に構築するのは物凄く時間がかかる」という点です。なので基礎領域を通勤時間で構築出来るとなると、これは努力の投資対効果の高い領域ですね。オーディオブック学習の本領発揮感があります。Audibleで会計のイメージを取得した後にちゃんと簿記の学習をするということに繋げるととても良い会計の学習フローになりそうです。

簿記 - それは馬鹿にする誰もが甚大な損をするサブスキルの大臣 (5/)
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個人的には、Audibleには英文法の名著だったり、統計の専門書を出して欲しいと思いますが、そもそもニッチなマーケットなので出す側のインセンティブが低すぎますね。今回出たようなユーザー貢献性が高いコンテンツがヒットして、似たようなものがどんどん出ればいいなと思う次第です。直近ではGAFAで一番イケてる感があるAmazonには是非Audibleを盛り上げて欲しいところです。

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