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デジタルについてトッププロファーム勤務の藤谷が書き綴ります。

関正生さんの英語の説明はなぜわかりやすいか

関正生さんという非常に有名な英語講師の方がいらっしゃいます。ぼくはボランティアで大学受験を教えているのですが、いまの高校生の間で一番人気と言ってもいいみたいです。で、ぼくも何冊か読んで見たのですが、確かにちょっとびっくりするくらい説明がわかりやすいというか、頭に入ってきます。ぼくは職業柄もあり「説明が異常にわかりやすい」というのは非常に惹かれます。これは一体なんだろうと思っていたのですが、

英語の"勘所"を簡潔にまとめた上で、新しい定義で説明しているから

ということかと思います。

ぼくの印象はSNSを使いこなしていることや、スタディサプリにポジショニングしていることが非常に今的な予備校講師だなと思っていましたが、方法論自体新しいことに気がつい気ました。特に20万部売れているこの本を興味深く読みました。やっぱり「一番初級レベル」の本で著者の実力は一番出ますね。初級レベルは、情報量も、記載内容も一番大きく筆者に制限がかかるので、あまり誤魔化しが効かないのです。人間の頭は同時に大量の情報を処理出来ないという普遍の真理があるので、ここのニーズにいかに応えるかは、ぼくはいつも強い興味があります。

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目次を見ていると、やはり勘所を伝えようといるというか、そこをクリアにしている点が関さんの強みの様に思います。「仮定法・助動詞」で英語のキモチを読み取る!」という文言が目次でPart2の名称自体になっていて、ああわかっている方だなあと思います。目次構成自体面白いです。Part2で仮定法が出てきて、Part5で5文型が出てきます。一般的な順番からはかなり変わっていますが、そもそも既存の方法論がわかりづらいから更新しよういうというスタンスなんですね。現役の高校生だと「教科書や学校では〜〜みたいに教えるけどそれはわかりにくくて、本当は〜〜」みたいな文脈での説明がわかりやすいと評判みたいです。関さんのこの情報の伝え方、伝える情報構造自体のつくりかたはちょっと参考になります。

まったくもって英語に限らないですが、こういう勘所を把握したうえで対象に取り組んでいるかどうかで練習の結果はまったく変わりますね。ぼくはテキストは書き込みだらけになる方で、これは一般的にはよくないことと言われることが多いのですが、要は勘所になっているところをマーキングしたり、自分で発見した勘所を書き込んでいるんだなと思いました。

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大学受験の話かよと言われそうですが、コンサルティングプロジェクトでも残酷なまでにクオリティの差がでるIssue identificationとかプログラミングの早さとか全部同じ構造のように思えます。

それにしても、語り尽くされているものではあるものの「教える方が勉強になる」と本当に思います。どうしたら教え子が劇的に成長するかをかなり真剣に考えているのですが、その中で色々な発見があります。ぼく自身も新しく勉強しなければいけないことが多過ぎる現状にあるので、この機会に方法論をつくっていきたいと思っています。教え子は完全に関さんの本を使っていくようなので、ぼくも関さんの方法論はちょっと分析しようと思っています。

全然関係ないですが、教え子からは最近の面白いマンガも教えてもらっており、大変助かります(流石にライトノベルは読むきはしないですが、、いつか頑張って読みます)。なんだか最近社内のコンサルタントと話しても退屈だと思うことが多いので、今年はそういう時期だと思って社外の方との繋がりを多く持っていこうと思います。

この記事の会計版も後日書こうと思っています。

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