最大のポイントは、リスニングの学習開始時点から発音練習を同時並行やること。これに尽きる。ここが本当に重要で、鉄則。鉄則は定義上必ず守らないといけないこと。
理由は主に2点
- 日本語と英語の最大の違いの一つである子音の識別能力を長期的に渡って磨く必要があるから。その為には子音の発音の練習が欠かせない。そしてそれには恐ろしく時間がかかる。
- 満点取得後に実務で必要なリスニング力は、感覚値としては2000点くらいなので、495から2000点を意識する必要がある。ここの特に1500から2000点までの領域のリスニング力は発音練習をして、自分でその音を出せるようになっていないと克服出来ない。そして恐ろしく時間がかかる。
I. TOEIC満点前
- The gingles
やはり発音だとザ・ジングルズ。がベストだと思う。
The gingles 85 - TOEIC公式問題集
ひたすら公式問題集を回すということで良いと思う。それで結果がでない場合は、たぶん別の要因が影響している。
英語学習 - 多読多聴の前に (英文法)
http://touya-fujitani.blogspot.com/2018/07/blog-post_75.html
なぜTOEIC公式問題集がいいかというと、TOEICの出題範囲は超限定的なのだ。まず何が限定されているかというとダントツで音質が限定されている。実際のビジネスの場だと、数百億円のMAの意思決定を行うためのミーティングを超劣悪なArcadineなりZoomなりhangoutでやったりする。なんでその超限定的な領域に限定してしまうが吉。TOEICなんて、音質だけじゃなくて場面、登場人物、単語、形式、全て限定されているのだ。そこに特化するということなので、公式問題集をひたすら回す、最終的には暗記を目的とはしていないけれど、完全に暗記してしまったという状態になると思う。
II. TOEIC満点後
実務で使えるというのは例えばこういうがベンチマーク
- アルカディンに代表される超劣悪な音質の電話会議で、1h会議をファシリテーションして「疲れない」、1回も情報伝達のミスがない(1回もないというのが非常に大事。ミスがまったくないっていうのは地味なようで、最高峰だと必ず求められる非常に美しくて価値があるスキル。素人ながらW杯を見たときにも思った)
TOEIC換算するならリスニングで2,000点くらいいうのが感覚値だと思う。
- ザジングルスは継続
このレベルだと、「発音」の練習をしているのが非常に重要。 - 句動詞
句動詞を覚える必要が発生する。日本人は基本的に句動詞が苦手である。例えばこのtakeの句動詞を全部、瞬間的(即答であることが非常に重要)に答えられる方ってそんなにいないんじゃないだろうか。
take after
take along
take apart
take around
take back
take down
take in
take off
take on
take out
take over
take to
take up
句動詞が瞬間的に判定出来るというのは非常に重要。
で、句動詞と言えばクリストファー・バーナードである。
“英語のしくみ”が見える[基本動詞 + 前置詞]イディオム1000
https://amzn.to/2nvVrmQ - 会話の情報構造自体の把握
ここで書いたようなこと。受け手として習熟度を高めるのならば、発信者としての習熟度を高めないといけない
英語学習 - Speakingという最後の難関を越える (会話の情報構造)
http://touya-fujitani.blogspot.com/2018/07/speaking.html - 場面別
1~3まで全部やってようやく、場面別練習みたいなことをする。実務で会議に参加する機会があったとしても学習速度を促進させる必要があるので、やるべき。ここは飛び抜けた良書ってないように思うけど、暫定1位はこれだと思う。
Business Listening (Collins English for Business)
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つまりTOEIC満点から実務レベルまで引き上げるということをする際には、受信者としての学習だけでなく、発信者としての学習が必要不可欠で。欠かせない練習は、発音練習。知識面では句動詞が非常に重要(というか、盲点となりがち)。