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デジタルについてトッププロファーム勤務の藤谷が書き綴ります。

TOEIC満点へ向けてのLast One Mile : Reading part

TOEICのReading partについて書きます。

前回記事
TOEIC満点へ向けてのLast One Mile : Listening part 
https://touya-fujitani.blogspot.com/2019/10/TOEICFullScore.html

Reading

Listeningの問題を見ていた時にも思ったのですけれど、TOEICって「状況把握がすべて」ですね。問われる内容は状況把握から落とし込んでいくことで解答出来るものがほぼすべてですね。+基礎力でしょうか。Readingについては、Part5,6は完全に基礎力の問題です。なので実質的にはPart7だけの話ですね。

Part5:短文穴埋め問題

これはもうただの文法問題ですね。日本の大学受験よりも難易度が低い気がします。ここでミスるというのは基礎力の問題です。TOEIC対策云々の問題ではありません。TOEICはビジネス英語の試験だから、、みたいなのはまやかしで、純然たるただの文法問題です。

Part6:長文穴埋め問題

これもただの文法問題です。そう思うと、ほとんど大学受験の知識で対応出来るんじゃないかなあ。Part5-6での満点がぐらついてしまうという方はたぶん英文法の核か、大学受験の時に使っていた英文法書を完璧にするというアプローチがいい気がします。理由は主に3点です。
  1. 大学受験の英文法書の方が知識がしっかり体系化されている
    TOEICの文法問題集というのは、TOIECの試験構造と英文法の構造がごっちゃになっている傾向があります。たぶん英文法だけに特化した場合、短期的なスコアアップを狙う層にうけないんでしょうね。
  2. 思い入れがある分、「感情がこもった学習が出来る」
    大学受験という非常に個人の感情と密接に関わったイベントに関連した教材なので、思い入れがあると思います。なので、「感情がこもった学習が出来る」ことが多いです。これは本当に重要です。
  3. 厳しいマーケット競争を勝ち抜いているので、質が高い
    なんだかんだ言って、英語参考書で一番マーケットが大きいのは大学受験です。厳しい視線にもさらされます。ぼくは昔から不思議なんですが、TOEICだと3ヶ月で300点アップとか平気で書きますけど、大学受験の英語対策本で3ヶ月で早慶合格!とか書かれません。買い手の視線が厳しいので、売れないからです。ここも非常に重要です。
  4. (たぶん)完璧になっていない
    ここが一番重要ですが、たぶん完璧にはなっていないです。大学に合格した時点でその時に使っていた教材って出来るようになっていると思ってしまいがちですが、大抵のケースにおいてそうではないです。常に問うべきは「完璧かどうかです」。
下手にTOEIC問題集とかに手を出さない方がいい気がします。完璧というのは↓この感じになる状態のことです。ぼくはいつも思うのですが、プロフェッショナルファームで変にエスタぶってる人間よりも、大学受験でここまで真剣に打ち込む高校生とか、全国大会に出るような部活に朝5時から取り組んでいる高校生の方が「すべて懸けている」分余程プロフェッショナルマインドがあるんじゃないかといつも思います。あくまでマインドの話ですが。




















参考記事
西きょうじ先生の『英文法の核』を読んだ
http://touya-fujitani.blogspot.com/2017/08/English.html?q=%E8%8B%B1%E6%96%87%E6%B3%95

Part7:読解問題

ここが一番の対策する投資対効果が高いと思います。一番に思うのは「実際のビジネスではあまり出てこないTOEIC特有の微妙に変なドキュメント」が出てきます。実際のビジネスドキュメントをそのまま使えばいいだけなんじゃないかと思いますが、ビジネスドキュメントっていうよりTOEICドキュメントとしか思えない変なドキュメントフォーマットが出てきます。よく分からんとしか思えないです。レベルも非常に低いです。単語も基本的なものばかりですし、ドキュメントも簡易的なものばかりです。これ学生でも例えば理系の研究室配属後の学生だと普段読んでいる論文の英文の方が余程レベル高いんじゃないでしょうか。そういう学生だと、試験フォーマットをハックしてしまった方が早いですね。

余談ですが、MAの際に実施するDDという作業で海外企業の調査などを行うと、密度も記載内容もまったくレベルの違うドキュメントをTOEICの時間制限の1/3くらいの早さで読むことになります。当然、内容を誤読していたりすると首が危うくなります。正答率90%とかTOEICだったらいいかもしれませんが、業務だと100%以外許されません。なんでTOEICとか本当にさっとクリアしなければならない水準のテストです。その程度のものなのです。なので対策としては主に下記ですね。
  1. 状況把握がすべて
    Listening同様にTOEIC Readingは状況把握がすべてです。TOEICは「一応」ビジネス英語のテストなので、場面は当然にビジネスに関連性があるものです、つまり「非常に限定的であり、それほど数が多くはないパターン」なのです。ビジネスの場でいきなりランバダダンスを踊りだす人はいません。しかし、英文サイトやe-mailが頻出なのは時代を反映させてということなのかもしれませんが、実際のビジネスの現場では最も重要なのは契約書だったり事業計画書、IR、IMだったりするのでまあやっぱりTOEICっておこちゃまビジネス英語テストですね。もうハックしてしまうに限ります。
  2. 質問内容は覚えてしまう
    質問内容は状況把握が出来ていれば、余裕をもって解答出来ます。加えて、そもそも質問の内容のカテゴリを覚えてしまっておくと解答速度が早くなると思います。Listening同様に大抵は下記のような問題ですね。
    ・登場人物の属性
    ・登場人物のアクション(次に取る行動、なぜこの行動をしているか、)
    ・会話の中で出てくる情報(場所、時間、伝達事項)
  3. TOEIC特有のドキュメントのフォーマットに慣れる
    TOEICは、不思議なフォーマットが多いです。英文ウェブサイトの問題とか出ますけれど、どう見てもウェブサイトには見えないレイアウトで、「これブラウザ何?」とか突っ込みたくなります。e-mailもe-mailだとは分かるのですが、なんだかレイアウトが変なので脳が混乱します。「これは、、Notesなんだろうか?いや違うな」みたいな余計なことを考えてしまいます。ここに馴れておく価値は大きいです。あまり種類もないので、フォーマットを見ただけで、どういう情報がドキュメントのどのあたりに記載されているかが分かるようにしておく価値は大きいです。

単語/句動詞

ここは結構な盲点だと思います。特に効率的に短期間で900超えをした方とかは以外と盲点になっている単語がありそうです。rundown、unwavering、pactって何と聞かれて即答出来ない場合は単語を満点を取るこのタイミングもう一度やる価値はあります。大学受験以降単語をやり直すタイミングというのは英語学習の過程何回か発生するものです。

厄介なのが句動詞の存在です。それほど数は多くないようですが句動詞の知識が必要となる問題が出題されていますね。日本人は句動詞が苦手です、あまり大学受験に必要じゃないからです。ただ出題頻度が少ないので、他のすべての取り組みをやりきってからの様な気がします。

参考記事
英語学習 - TOEICリスニング満点(495)と満点後に実務で必要なリスニング力(感覚値2000点) (1/2)
https://touya-fujitani.blogspot.com/2018/07/toeic4952000.html?q=%E5%8F%A5%E5%8B%95%E8%A9%9E