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デジタルについてトッププロファーム勤務の藤谷が書き綴ります。

英語学習 - Speakingという最後の難関を越える(発音) *随時更新中

英語学習における最後の難関Speaking

Speakingというのは英語学習における最後の難関です。ホントありとあらゆる場で聞くのは「読む・聞く・書くは出来ますが、話すは出来ません」という台詞です。発音については、ぼくは英会話スクール通うのはまったく以て意味がないと思っています。余談だけれど、当然に語学目的だけの留学は問題外です。
発音練習というのは3~5年間かけてやっていくことというのが、基本的に持つべき姿勢だと思います。理由は色々あるけれど、一番の理由はそもそも発音練習は「正しい舌の形をつくる」というよりは、「舌の筋肉を鍛える」という行為だと思っているからです。鍛えられた舌の筋肉があるから微妙な調整=適切な舌の形をつくることが楽に出来るし、そもそも「舌が回っている状態」も生まれるのです。



世に出回っている英語発音系の本の欠点

世に出回っている英語発音系の本の欠点は「とにかくルールが多過ぎる」ということに尽きます。英語で必要とされる舌の形を網羅的にカバーしようとする、って物凄く筋の悪いアプローチだと思います。ただでさえややこしいことをやっているのに、覚えらるわけがありません。基本的に「網羅的アプローチ」というのは、こと教科書については分厚くなるだけで筋が悪いです。「対象の情報構造そのものを頑張って全部描写しました」みたいなのは、真面目なだけで迷惑になってしまいがちです。本当に望ましいのは、対象の情報構造を、最小の情報量で再構成してみせたみたいなアプローチの方ですね。



マーケティング過多の日本の出版界の中で埋もれてしまっている良著ザ ジングルズによる学習

で、以上の様なことに対応してくれているのがこの本です。マーケティング過多の日本の出版界の中で埋もれてしまっている良著です。

The gingles 85
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ぼくは発音はこの本を買って、毎日、3~5年間かけてやっていくのが万人向けの最短アプローチだと思っています。発音が伸びると、リスニングも俄然伸びます。TOEICスコアしか狙ってませんという場合も、はじめからその効果を狙って、発音練習を英語学習の中に取り込むというのは実はすごく重要なコツです。


そもそも本に書いてあることですが、ここが重要です。

  1. 1日10分だけしか練習しない、逆に必ず1日10分は練習する(本では5分と記載)
  2. 基本的に最初の3ヶ月はLV85で十分で、86,87を買っても意味がない。本にも書いてある様に効果の80%はジングルAとBからもたらされる
  3. 発音を鍛えるというのは曖昧な言葉なので、子音をちゃんと出せる舌の筋肉を鍛えるという意識で練習する
総じて「理解した上で、反復練習する」のが非常に大事で、闇雲に繰り返しても効果は出にくいことは強調したい。

フォニックス・トレーニングによる個別音の習熟

また、フォニックス・トレーニングを一緒にやると非常に効果的な様に思います。ジングルズで基礎が固まった後に、特に破裂音を洗練させるイメージです。ジングルズって本当によく出来ているんですけれど、破裂音の訓練にはフォニックスの方が効果的のように思います。ジングルズを継続的にちゃんと続けていると舌の筋肉が完全に変わったことを感じる瞬間が来ると思います。そのタイミングでフォニックスで個別音の訓練をするステージに移るイメージです。

フォニックス<発音>トレーニングBOOK
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ぼくがフォニックスが方法論として好きなのは「そもそも英語圏の子どもの為のもの」である点です。要は、「一番簡単な方法論」なのです。故に誰でも出来ることが期待出来る点です。この一覧が分かりやすいですが、日本のアルファベットの読み方って全然違いますよね。日本は「エー、ビー、シー、ディー、イー、エフ、ジー」だとして、下の表と見るとまったく異なりますね。しかも実際に話されている音はフォニックスの方なのです。
 
 
個人的には日本人に限らず英語が第二言語な方が大事にすべき音はB,F,G,T,Vです。ここをちゃんと出してくれるととても聞き取りやすい英語になるなといつも思います。
 
フォニックスを2~3ヶ月も真面目に取り組んでいると、「この人の英語ではP、S、T、Nが弱いから分かりづらくなってる」とか判定出来るようになります。これが大事です余談ですが、めちゃくちゃな量を多聴するというのは文法とかを学んだ上で、こういったことも出来るようにならないとと時間の無駄が多くなる気がします。
 
発音の練習は大学受験に出ないこともあって、日本では軽視されていると言わざるを得ない領域ですが非常に重要です。「聞く」についてもTOEIC満点ぐらいでいいのであれば発音練習抜きでもいい様にも思いますが、どんな緊迫したビジネス状況化かつ劣悪な状況でも聞けるというレベルまでもっていくならば発音練習抜きにはそこまでのリスニング力にはならない気がします。
 

英語が話せることの市場価値



余談ですが、英語力において読む、聞く、書けるの価値は低下する一方ですが、話せるの価値は下がらないというかなんなら微増な気がするのでやはり「話せる」までもっていったほうがいいと思います。あと多分これから日本人が転職で英語面接を受けるというシチュエーションはすごく増えていくと思います。