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デジタルについてトッププロファーム勤務の藤谷が書き綴ります。

戦略ファーム時代に読んだ700冊のまとめ *随時更新

戦略ファーム時代に読んだ700冊程度の本をまとめています*随時更新

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I. 戦略

  • 企業参謀
    https://amzn.to/2WnExFT
    当初、いまいち戦略というものが掴めきれず迷子になっていた時に「大前研一はこれだけ読め」と教わった本。大量に出ている他の大前本を読まなくて済むのが見過ごせない大きな価値
  • 戦略サファリ 第2版
    https://amzn.to/3csZg0t
    経営戦略の本を読み漁るも、実プロジェクトの方が全くもって学びになるという普通の感想をもち、俯瞰での戦略論を求めるようになる。いやあ懐かしい
  • 企業戦略論【上】基本編 競争優位の構築と持続 Jay Barney
    https://amzn.to/3dJjVxB
    任天堂の戦略の妙に気が付きはじめ、ベースか似通ったものはないだろうかと思うようになった時にJay Barneyにはまりはじめる
  • 経営戦略全史
    https://amzn.to/3effjze
    戦略論を俯瞰で見る本の最初の決定版。当時みんな買っていて、HBR読者が選ぶベスト経営書1位にもなっていた。後の『世界標準の経営理論』の元ネタなんじゃないかといつも思う
  • Strategic Management - Stanford Business 
    https://amzn.to/36y1hpO
    有名所は読み尽くしてしまいニッチなところにいくようになる。CSもそうだけれど、Stanford BusinessのテキストはStanfordの方がいいそうだなーと感じることが多く、明確なキャラがある。スタンフォード・ビジネス・スクールの教授陣が構想に10年の歳月を注いだという売り文句
  • 良い戦略、悪い戦略
    https://amzn.to/2Xxo5mX
    ファームでスタッフがもってくるもので、筋がいいものと悪いものが本当にクッキリ分かれ過ぎていて、後者の改善についていい感じに説明してくれてる本がないかと思っていた時に出会った本
  • 事実に基づいた経営―なぜ「当たり前」ができないのか?
    https://amzn.to/3hqUcws
    ファームに入った当初に「お客さんに当たり前のことをさせることだけで僕はパートナーになったんだよ」と言われ、諸々探してズバリだった本。Jeffrey Pfefferは日本だと誤解されている
  • ザ・ファーストマイル イノベーションの不確実性をコントロールする
    https://amzn.to/3fpxZgf
    新製品・サービス投入をクライアントに納得していただくというのは常に最高難易度の業務だった。いまでも変わらない
  • ホワイトスペース戦略 ビジネスモデルの<空白>をねらえ
    https://amzn.to/3fj8cXe
    Blue oceacn戦略ばかり有名になりすぎなんじゃないかとよく思う。その結果としての盲点は色々生まれる。HBRのMck賞を受賞している名著
  • 企業戦略論【中】事業戦略編 競争優位の構築と持続 Jay Barney
    https://amzn.to/3ctThsf
    Jay Barneyが初学者とゴリゴリの玄人双方に貢献性が高い本の書き方をするという一番イケてるタイプだと気が付き、ますます好きになっていく
  • 企業価値4倍のマネジメント - 火浦俊彦, ベイン・アンド・カンパニー (編集) https://amzn.to/2O3ffaM
    実務のことを丁寧に書いていて好感が持てる。書名がイケてないのが悔やまれる。”戦略業務の実務”みたいな実直な題名の方が内容に即している

 

II. 思考法 

  • 論点思考
    https://amzn.to/3dZdRRs
    先輩からコンサルタントには御立タイプと内田タイプがいて、お前は完全に後者だと言われる。以降、内田さんの本は必ず読むようになる
  • センスは知識からはじまる
    https://amzn.to/2LJwIEd
    仮説設定や軸の切り方みたいなセンスの権化みたいに語られがちなこともこれ実は知識量 (と経験量)で決まるんじゃ、、、と思っていた時に巨匠が同意見でとても勇気づけられた
  • 岩田さん: 岩田聡はこんなことを話していた
    https://amzn.to/2X43iqZ
    戦略コンサルタントの問題解決なんて本当に価値を生んでいるだろうか、じゃあ誰だったら?と思った時にいつも頭に浮かんでいたのが任天堂の岩田社長
  • Deep Work: Rules for Focused Success in a Distracted World
    https://amzn.to/3d58pwm
    Digital detoxと言ってしまえばそれまでだけど、本書でそもそものinternet自体の付き合い方を見直すのは超オススメ。あとshut down ritualを設定するのもマスト
  • 思考・論理・分析 「正しく考え、正しく分かること」の理論と実践
    https://amzn.to/2Yk6AFV
    波頭さんの本の最初の1冊はこれだと思う。しかしこう書き出すとコンサル関連本ってまともなのは皆知名度が低いな。
  • クリティカルシンキング 入門篇: あなたの思考をガイドする40の原則
    https://amzn.to/3dZtE3o
    照屋華子さんの本やBarbara Mintoの本は本当に皆読んでいるけれど、完全に同列かそれ以上に重要なクリティカル・シンキングの本は読んでいないかことがとても多い
  • 荒木飛呂彦の漫画術
    https://amzn.to/2UHQrJ9
    どうみても天才に生まれついた様にしか見えない方も、極めて標準的な方法論と自分自身の方法論の構築を地道にやっていることに驚かされた本。才能についてあまり気にならなくなった
  • 謙虚なコンサルティング - クライアントにとって「本当の支援」とは何か
    Edgar Henry Schein
    https://amzn.to/3hREBX4
    Edgar Scheinは日本では知名度があまりないように思うけど、組織文化変容の世界的第一人者。ちょっと意訳されている副題が本当に良い
  • 論理トレーニング101題- 野矢茂樹 
    https://amzn.to/2CMDDtL
    野矢先生の最初の一冊はまずこれだと思う。MECEがどうとかよりも、こういう基本要素に習熟している方が上質なロジックが展開出来ると思う

III.ファイナンス

  • 財務会計講義
    https://amzn.to/2MUP2ea
    MA関連のアサインを希望することを決めて、さらに本格的に学習しようと重版を重ねている名著を学習するようになる
  • 管理会計〔第七版〕
    https://amzn.to/2AjCgCK
    BDDやちょっとした企業分析のスキルを底上げする為の取り組みを始めるようになる。超ロングセラー本と定番本ばかり研究。この頃から誰も読まないと揶揄されがちなFDDレポートの価値にも気が付きはじめる
  • M&Aのグローバル実務〈第2版〉
    https://amzn.to/2Azap1F
    M&Aの本もメジャーどころは制覇しようということになり、超ロングセラー本はすべておさえるようになる。構造がスッキリしていて非常に読みやすく、初期の頃に出会えてラッキーだった
  • 企業価値評価 第6版
    https://amzn.to/2WUiFCb
    言わずとしれた超定番ロングセラー。最初は手堅いなとしか思わなかったが、MAを数件こなした後になると、どんどん本書の強いメッセージが掴めるようになる。本書は最初の1冊にしないのが最大のポイント
  • 企業に何十億ドルものバリュエーションが付く理由 ──企業価値評価における定性分析と定量分析
    https://amzn.to/2TNs8JF
    Startupの価値評価について良質かつ体系的な説明を探していた時に出会った本。これまた日本では有名ではないが、とても良本
  • クルーグマン マクロ経済学
    https://amzn.to/2THZkSI
    (ぼくにとっては)退屈で仕方ないマクロ経済の勉強をどうしたものかと本当に困っていた時に出会った本。ノーベル賞学者が提供するアカデミックエンターテイメント(しかも入門)という売り文句が、自分の為に書かれたとしか思えなかった
  • スタンダードテキスト管理会計
    https://amzn.to/2yK7LWn
    一通りの有名所・定番本を読み尽くした後に、スタンダードテキストの価値はレイアウト含めた読みやすさとと情報がスッキリ記載されていることだと気がつく。この点が会計本だと、とても得難い
  • ANALYSIS FOR FINANCIAL MANAGEMENT
    https://amzn.to/2XoxahU
    HBS、MIT、他のTop MBAで使用される正統派かつ定番ファイナンスの教科書。はずせないポイントは、旧版だとAmazon中古でめちゃくちゃ安く買えること
  • 企業価値を創造する会計指標入門
    https://amzn.to/2Uy5TYb
    CFA・ファイナンスの方達と会計指標を肌感覚をもってゴリゴリ検討しなければならないときに、とても役にたった。戦略と会計指標の繋がりが綺麗でとにかく読みやすい
  • クルーグマン ミクロ経済学
    https://amzn.to/3foEhgr
    退屈で仕方ないミクロ経済の勉強に本当に困っていた時に出会った本。ノーベル賞学者が提供するアカデミックエンターテイメント(しかも入門)という売り文句が、自分の為に書かれたとしか思えなかった
  • スタンダードテキスト財務会計論I基本論点編
    https://amzn.to/2WnExFT
    ファイナンスがわからないとやばいということに気がついて最初に買った1冊。懐かしい。代理店時代に簿記1級は取っていたので比較的スムーズに理解
  • 金融経済学
    https://amzn.to/2wVxeLo
    バックグラウンドが良くて、教育者としてもイケてる方が、金融資本市場をエコシステムとしてガッツリ真っ当に書いた本。東大出版の必読書の一つ
  • スタンダードテキスト財務会計論II応用論点編
    https://amzn.to/3fFD04F
    スタンダードテキストは、CPA試験対策として使われることが多いけれど、マニアック過ぎないレベルで絶妙に実務執行者に役に立つという貢献性が非常に高い
  • 新・ほんとうにわかる経営分析
    https://amzn.to/3hOyaUL
    そもそも名著を執筆されている方だけど、高田 直芳さんの会計の本は万人にとって貢献性が高くて非常に好感が持てる
  • これならわかるキャッシュ・フロー計算書
    https://amzn.to/37JZ1fX
    皆大好き・大嫌いなCF。やはり戦略コンサルでも最低でも一度は精算表を 用いて、間接法のCF計算を作成す るべき
  • これならわかる連結会計
    https://amzn.to/3dnFxin
    トップMBAファイナンスを勉強しましたみたいな方よりも、JCPAで監査・FAS経験豊富という方の方が、この本に書いているようなことが完璧なのでMAの時は圧倒的に頼もしかった
  • 【増補改訂】 財務3表一体理解法 (朝日新書)
    https://amzn.to/3dnFxin
    トップMBAファイナンスを勉強しましたみたいな方よりも、JCPAで監査・FAS経験豊富という方の方が、この本に書いているようなことが完璧なのでMAの時は圧倒的に頼もしかった
  • 投資で一番大切な20の教え 賢い投資家になるための隠れた常識
    https://amzn.to/2AjYIfy
    懐かしのBTCがバブルで大盛りあがりだった時期に何回も読み返していた。著者のHoward S. Marksは日本では知名度が低い様に思うけど資産20億ドル越えの大投資家
  • 道具としてのファイナンス 問題集
    https://amzn.to/31SO8aT
    名著『道具としてのファイナンス』を読んだ方は多くても、その問題集まで何回も解いて完璧にした方は少ないはず。差はこういう所で生まれる。88題もある
  • Financial Modeling and Valuation: A Practical Guide to Investment Banking and Private Equity
    https://amzn.to/2D5anjf
    一通りの財務モデリングが出来る様になった後に、持っておくと非常に便利。 New York School of FinanceはMOOCSも良い
  • 究極の仕訳集 日商簿記3級
    https://amzn.to/2VIHOig
    元々は代理店時代に簿記取得していた。が、MAをやる様になってトップMBAの方に対して「そもそも簿記わかってなくない?」と感じることが本当に多くなり、日常トレーニング(5分)として組み込むことになる。

 

IV.Computer Science

  • Pythonによるデータ分析入門 第2版 ―NumPy、pandasを使ったデータ処理
    https://amzn.to/2AjQrIf
    見た目のゴツさや厚さとは相反して、とてもスッキリして読みやすい。こういう領域の本は、著者の力量が情報構造としての読みやすさと直結することが多い
  • 情報 第2版: 東京大学教養学部テキスト
    https://amzn.to/3cC2TAw
    ファームの卒業を見据えて、CSの基礎の基礎からやり直す日々が本格化する。基礎的なものほど読み返した時に価値が出る
  • 世界標準MIT教科書 Python言語によるプログラミングイントロダクション 第2版:データサイエンスとアプリケーション
    https://amzn.to/2AVVoHc
    一時期から戦略ファームでもプログラミングを勉強しなきゃ!と思う同僚が本当に増え、東大Python本が出る前は相談される度にまずはこの本とチュートリアルを進めていた
  • コンピュータネットワーク 第5版
    https://amzn.to/2YpbRfr
    ファーム在籍の終盤の頃は、コンサルの語るテクノロジー論みたいなのには完全に興味をなくしており、保守本流のCS本を基礎の基礎からやりなおすことに完全に軸足を移していた
  • 退屈なことはPythonにやらせよう
    https://amzn.to/3d4S768
    戦略ファームの仕事じゃないんじゃ、、みたいな単純作業をweb scrapingとかでパパッと目の前でやるとトップファームの人員が「おおー」となることが多く、ぼくは「これはまずい、」とよく思っていた
  • ゼロから作るDeep Learning
    https://amzn.to/3isUaVi
    DL界隈で一番売れた本じゃないだろうか。しっかり学習したい方々の最初の1冊としてベスト。著者の斉藤さんの本の書き方は良い意味で非常に東大的だなといつも思う

 

 

V. 数学

  1. 演習 統計学キャンパス・ゼミ
    https://amzn.to/2Yh7Xq6
    MITの授業を受けていて、数学トレーニングを日常的に行う生活に切り替える必要を痛感した際に最初に買った本。マセマは日常的なトレーニングでベストだと思う
  2. 世界標準MIT教科書 ストラング:線形代数イントロダクション
    https://amzn.to/3fVXZR1
    ぼくみたいに「とにかく1から100まで説明仕切って欲しい、その力量を筆者がちゃんと持っていて欲しい」という読者には非常におすすめ。教え方が本当に工夫に溢れている
  3. 統計学のための数学入門30講
    https://amzn.to/3hZC2Cp
    数学の日常トレーニングを開始した時に購入永田先生は「入門 統計解析法」、「多変量解析法入門」など極めて読者貢献性の高い本を執筆されている
  4. 統計解析のはなし―データに語らせるテクニック
    https://amzn.to/2CG0lou
    もう語り尽くされているが、著者の大村さんの語り口が非常にわかりやすくて読者貢献性が高い。副題というより、統計応用領域の理解しやすい本というのが正確な表現
  5. スバラシク実力がつくと評判の統計学キャンパス・ゼミ
    https://amzn.to/2Z0I91N
    大学生用の本なので馬鹿にされがちだけど、数学の日常的トレーニングという意味ではマセマはホントベスト。まずは全ページが完全瞬殺状態になるのが初手

VI. Digital

  1. Do or Die
    https://amzn.to/2U9c195
    あのマネジメントにDigitalでちょっと面白いことを話してみてみたいな無茶振りをされたときにはrazorfishの本を読んでいた
  2. Why Humans Matter More Than Ever (Digital Future of Management) (English Edition)
    https://amzn.to/2Ng7e1R
    MIT Slone Management ReviewはHBRに比べてプレゼンスが低すぎるけれど、Digital系人材はやはりたまに確認すべき
  3. Platform Revolution: How Networked Markets Are Transforming the Economy and How to Make Them Work for You
    https://amzn.to/2A23nCI
    プラットフォーム系でDigitalの実務担当者にマニアック過ぎない温度感で貢献してくれる点ではGeoffrey G. Parkerが俄然オススメ
  4. INSPIRED 熱狂させる製品を生み出すプロダクトマネジメン
    https://amzn.to/388qrMt
    この本が出た頃にはコンサルタントでもtech firmのProduct mangerが持つような知識や経験をもつ必要があるランドスケープだった。実際グローバルだとPMへの転職も多
  5. テクニウム――テクノロジーはどこへ向かうのか? - Kevin Kelly
    https://amzn.to/31MO786
    コンサルタントが語るテクノロジー論に飽きるようになり、骨太のテクノロジー論に軸足をどんどん移していくようになる
  6. Being Digital (English Edition)
    https://amzn.to/3f6sW4Z
    Digitalの古典中の古典。Nicholasは数少ない真のVisionary。ファームに入った当初あまりのプレッシャーとストレスで自分を見失いそうになった時に、自分が誰なのかを思い出す為に読み返していた
  7. ハーバード・ビジネス・レビュー テクノロジー経営論文ベスト11 テクノロジー経営の教科書
    https://amzn.to/3f1ruQZ
    HBRは批判も多いし、実際ショボいのも多いのだけれど、やはりウォッチしていて偶に出る非常に優れた記事であるとかベスト盤を読む価値はある

VII. マーケティング 

 

VIII. パフォーマンス向上・学習法 

  • Rest - why you get more done when you work less
    https://amzn.to/305AsZc
    戦略的に休むであるとか、休むことを技術として捉えて知識を増やして練習するようになるということについての方法論構築のきっかけになった本
  • 超・自習法
    https://amzn.to/2AJN268
    邦訳が残念だけれど、スタンダードな学習方法を網羅的に抑えている。記載されている原則方法を全部ちゃんと丁寧にやれているという方はあまりいないはず
  • 読書の技法
    https://amzn.to/2VMN1W0
    御本人の諸々はあるとして、読書スキルという一点に範囲を絞るならば、とんでもない水準の高さを持っていることは間違いない。読書本で読むに値する本はあまりない

 

IX. リーダーシップ

  • 最高のリーダー、マネジャーがいつも考えているたったひとつのこと
    https://amzn.to/2ZM8CRg
    部下のマネジメントに卓越する為にはこの1冊だけとにかく完全に理解しろと先輩から渡された本。ぼくもマネジメントになった部下にたぶん同じようなことを言う

 

X. ストレスケア

  • マインドフルネスストレス低減法
    https://amzn.to/2WZ5dN7
    ストレスレベルが許容の限界を大幅に越える日々が長く続き、本格的な対策を立てはじめたときに先輩から教えてもらった名著
  • The Nature Fix: Why Nature Makes Us Happier, Healthier, and More Creative 
    https://amzn.to/2WQs2RX
    たまたま行った深い緑に囲まれた温泉宿で物凄く心が休まり、これは一体なんだろうと研究をはじめる。後にgreen exerciseへと繋がる

 

XI. Power point / Excel / Tool / Tips

  • 説得できる図解表現200の鉄則 第2版
    https://amzn.to/3gUwTL1
    ファームの仕事に馴れた頃に水野さんの本を読み。センスの権化みたいに語られる軸切り・チャート書きも実は知識量が重要なんじゃと思うようになり、知識そのものを増やす取り組みをするようになる
  • slide:ology - nancy duarte
    https://amzn.to/2WQihmV
    スライド作成についてどうもイケてる本がない、社内のトレーニングマテリアルは分かったということで海外の本にいくようになる。著者はアル・ゴア副大統領の『不都合な真実』のプレゼン作成者
  • 超・箇条書き
    https://amzn.to/2B8yo80
    キラキラ完璧経歴の中途の方がまったくバリューを発揮出来ずに、新卒の年下上司から激詰めされるみたいな状況に陥っていた時によく勧めていた
  • Tableauデータ分析 ~入門から実践まで~ 第2版 (日本語)
    https://amzn.to/2AnskJ0
    Tableauでダッシュボードをつくるだけでクライアントが喜ぶという時期が超短期間ではあったけど、明確にあったような。フリーのガチ勢の皆様の単価の高さにも驚愕した

 

XII. 英語

  1. Oxford Phrasal Verbs : For Learners of English
    https://amzn.to/2WtH3dw
    自分のビジネス英会話に足りないのは"句動詞"だということに気が付き購入。当時は異常レベルの競争心だけに駆られており、激務の中1週間で1周回していた
  2. 英語で明確に説明する 基礎編
    https://amzn.to/2CmB8iU
    ファーム在籍の後期には、情報伝達でミリ単位の精度が求められるみたいな場面が本当に増えていて、表現の知識量の価値がとても上がっていた。たぶん一番辛かった時期の一つ
  3. 翻訳の授業 東京大学最終講義
    https://amzn.to/2B9BKrJ
    山本先生の本はまずこの本を読んでから、自分に合うかどうかを確認する。合う方には多大な貢献性を発揮する。Rosemary Sutcliffかアーサー王が好きで仕方ない方はそれだけで合うかもしれない
  4. 名訳を生み出す翻訳トレーニン
    https://amzn.to/2CCp1hH
    山本先生の本はまず ”翻訳の授業 東京大学最終講義 ”を読んでから、自分に合うかどうかを確認する。合う方には多大な貢献性を発揮する
  5. 英語はもっと句動詞で話そう
    https://amzn.to/2CabwFN
    5億語のデータベースから日本人に必須の句動詞400を抽出、というのがいい。日向さんのデータベースを駆使する方法論が一番活きるのは句動詞だと思う。

XIII. 心理学

  1. 心理学 東京大学出版会
    https://amzn.to/3fUg0zT
    MBAホルダーで、クライアントにとてもいい形で寄り添う先輩は心理学のフレームを駆使していると気が付き、全体像の把握をはじめる。これまたとても実用的かつ読みやすい。東大出版会の新刊は注視するようになる 
  2. Manage Your Time to Reduce Your Stress: A Handbook for the Overworked, Overscheduled, and Overwhelmed
    https://amzn.to/2M6Biwl
    ゲーム全般では効果がないが、マリオ64はストレス軽減に繋がるという見解の元ネタ本の一つ。副題はもうコンサルで苦しんでる方の為のhandbookとしか思えない内容
  3. マインドフルネスから生まれた心理療法ACT入門
    https://amzn.to/3e5vA9Y
    激務の最果ての超絶繁忙期の中で、自分自身も同僚も一体なぜこれ程までに努力していてみんな不幸なんだろうと思うようになる。最近ACTまた流行ってるような
  4. the power of ritual
    https://amzn.to/2TSIBvY
    生き抜く為に自身の生活をとんでもないレベルでモデル化・最適化するというのを、まあどのファーム要員もやるわけだけれど。習慣化の力なくしてそれは完成しなく、最初の1冊の決定版
  5. ステレオタイプの科学
    https://amzn.to/3gTBzAV
    ファーム内でいいレピュテーションがたった方は飛躍的に伸びるし、その逆もまた然りなのがあまりに極端なのを不思議に思っていた時に出会った本。ここの罠にはまってないかは一回考えるべき
  6. 自己信頼
    https://amzn.to/2Mv2ViK
    ファーム立場があがり、責任に耐えかねていた時に難易度MAXのPJが重なり、究極的に追い詰めらた時に手にとった本。日本では有名ではないけど世界的な名著。劇薬なので平常時は読まないようにしている
  7. マインドセット:「やればできる!」の研究
    https://amzn.to/37mOmaY
    極限状態ですら突き抜けることが出来る子と、そもそもすべて諦める前提になっていることにすら気がついていない子の差を考えていた時に出会った本
  8. やる気が上がる8つのスイッチ
    https://amzn.to/30rmGjs
    そもそもモチベーションの入り方が万人同じわけがないと思っていた時に出会った本。診断のタイプが楽しい。軽い邦題がついているが著者は大変に高名な学者の方
  9. 万能感とは何か
    https://amzn.to/2XUPLCr
    ある方が一定期間に神憑りなパフォーマンスを発揮した後に、不祥事を起こしてそのまま退場という事象がファーム内外で乱発した時期があり。これは万能感がすべての原因なのではと思っていた時に出会った本
  10. insight
    https://amzn.to/3dh6rZi
    一つの領域のプロフェッショナルに為るために当該領域を学習し続けるように、自身についても学び続ける必要がある。それが生死の別れ目ということが分かる本。大量の先行研究のデータを用いて、構造的に書かれているのが良い
  11. 信頼はなぜ裏切られるのか
    https://amzn.to/2Z2TRHZ
    ファーム内でのパートナーの諸々を見ていて、これをモデル化出来ないかとぼんやり思っていた時に出会った本
  12. 事実はなぜ人の意見を変えられないのか-説得力と影響力の科学
    https://amzn.to/2YnkLey
    ファクトベースの提案が出来るようになった後に、“客観的な事実や数字は他人の考えを変える武器にはならない” という視点で次のアクションを考える際に有益
  13. こころの免疫学
    https://amzn.to/2NBhW3d
    コンサルタントにどうしてもついてまわる心の病について、「物理的なアプローチ」を取るとなると、運動・睡眠・腸内環境の整備が基本
  14. シャーデンフロイデ: 人の不幸を喜ぶ私たちの闇
    https://amzn.to/2VsJ3lj
    優れた人に出会った際に、その人から学ぼうとする人と嫉妬の沼に沈んでいく人の差はどこから生まれるだろうと思っていた時に出会った本

XIV. 法務

  • 会社法 第2版 東京大学出版会
    https://amzn.to/2LA2Km4
    Non-MBAであることにより法律に弱くて困る場面がMA業務で増え、早めに先手を打つ。アカデミック寄りに見えて非常にビジネス実務に使いやすく、そもそも東大出版会の本にはそういう本が多いことに気がつく
  • 事業担当者のための逆引きビジネス法務ハンドブック
     https://amzn.to/2YCyY7i
    MAプロジェクトなら必ず予算潤沢というわけではないので、あまり重要性もない時に四大を毎回使うわけにもいかない。逆引きなのが本当に有用だし、著者が塩野さんなのは納得

XV. その他・勉強法・(まったくもって馬鹿に出来ない、してはいけない。したものの果ては鬱の一点のみの)気晴らし

 

  • 天才たちの日課
    https://amzn.to/2ZlBHmE
    戦略コンサルタント万歳な思考様式なり、振る舞いの限界を感じていたところに出会った本。天才達の涙ぐましい地道な工夫やその真逆のダラけぶりに、方法論は実施者との相性抜きには語れないと思うようになる。読み物としても楽しい
  • アド・アストラ
    https://amzn.to/3bY4ksr
    ファーム入った当初は染まりきっており、生活をなにもかも戦略で埋め尽くそうとマンガまでその手のものを読んでいた。ローマ帝国を震え上がらせた偉才ハンニバルの戦略が学べるという得難いマンガ。めちゃくちゃ面白い
  • 猫のお寺の知恩さん
    https://amzn.to/2MVBcZ6
    あまりにハイストレスな期間が長くなってしまった時に、自分自身をスローテンポにしてくれるようなマンガをよく読むようになった。有名じゃないみたいだけど、名作だと思う
  • [受験の叡智【受験戦略・勉強法の体系書】完全版 (YELL books) | 合格の天使
    https://amzn.to/2zwmHrx
    激務の中で大学受験の、しかも医学部受験のボランティアをはじめた時に読み、大いに参考になった。いつの時代も理Ⅲ勢からの最新の受験テックがある
  • 僕と君の大切な話
    https://amzn.to/3hRL6cq
    第44回講談社漫画賞少女漫画部門。有名漫画賞は、知らない名作を届ける役割をかなり果たしていると思う。激烈な日々の中だとこういう話が読みたくなる
  • 官能先生
    https://amzn.to/3hJsStD
    作者の吉田基已さんは『夏の前日』というとても泣ける名作を書かれた方。題名で誤解されてないかなといつも思う。本当に良い恋愛マンガ。もっと売れて欲しい
  • アオアシ
    https://amzn.to/31nxEac
    ここに描かれる選手の成長が、ファーム員の成長とまったく同じフレームにしか見えず当時とても驚いた。そのことをSNS上で投稿すると、色々なファーム職の方から共感の声を頂いた
  • 実験心理学が見つけた超効率勉強法
    https://amzn.to/3eILcRI
    本書の価値は「心理学実験で実証された事柄のみを掲載していること」の一言に尽きる。惜しむらくは全然内容とマッチしていないよくわからないマンガイラストが使用されているのが惜しい
  • ブラックストーン
    https://amzn.to/38qouet
    多くの戦略コンサルの様に、PEへの転職を考えたことがあった。いま思えば慢性的に寝不足過ぎて迷っている時期で、ほんの1年も経たないうちにテックに専念する様になる

 

 

Digital Product Management certification from Boston universityを取得しました

EdxでBoston universityのDigital Product Managementを取得してみたので、何回かに分けて内容を紹介します。


Digital Product Management Boston university
https://www.edx.org/micromasters/digital-product-management


Boston universityは大体世界ランクの100位に入るくらいなので、超一流というわけではないですが、社会人教育に定評がありこのコースからもそれはうかがえました。
 

Boston University | Top Universities

https://www.topuniversities.com/universities/boston-university

費用は$200 per courseなので、すべて取りきると$1,000。大体11万円くらい。やはりMOOCSは圧倒的にコスト優位性が高いと思わざるを得ないですね。このコースは無料版があるのでそちらでもいいかと思いますけど、有料版の方だと有益な論文を色々もらえます。
 
こういうのは、学習効果と実益に分けて評価するのが大事なんだけれど大枠では下記
 
学習効果
 
  • ぼくは「体系的に学習する」ということを非常に重要視するタイプなので、その期待値に応えてくれた点が最も評価すべきポイントでした。
  • 実務で役に立つ、ということを受講者のレベル(要はMIT, Stanfordレベルではない)をある程度意識しつつ、追求しているような内容で好感が持てました。優良な私大って感じだなあと。
  • Product Management with Lean, Agile and System Design Thinkingがかなりの重量級です。これはちょっと実務経験がないと対応出来ないかもしれない。Product designをしっかりとしたdevelopment flow/methodologyに基づいて進めていくスキルが身に付きます。
  • Platform Strategy for Businessは採用している教科書も含めて大変素晴らしい内容でした。Platform Revolutionは、ひょっとしたらはじめて読んだ「まともなDigital strategyの本」かもしれないと思っています

                                    
  • Driving Digital Innovation through Experimentationは、そもそもDigital orientedな企業は必ず行わなければいけないような内容なので実務で非常に役に立つ領域です。こういう領域を体系的にまとめてくれるのは大変ぼく好みです。
  • Business Analytics for Data-Driven Decision Makingは、機械学習のさわりだけといった感じでしょうか。Microsoft Azuleを使ったりします。このコースの内容はちょっとした研修レベルかといった感じです
 
実益
  • 実益は、特にないんじゃないかなというのが感想です。やはりちょっと大学ランク的な箔が足りない感は否めません。「そもそもBoston universityって遊び人がいく大学だよ」と同僚に言われて、へーそうなんだと思ってしまった次第です。ただ学習効果が非常に手ごたえがあったので、満足です。
これ聞きたい!というのがあれば、おっしゃていただければ今後の記事に反映します。

やっぱりクルーグマンの本は最高に面白い - 書評 クルーグマン ミクロ経済学(第2版)

先日、この記事を読んで久しぶりにクルーグマンのことを思い出しました。

ノーベル経済学賞クルーグマン教授「ビットコインは金より有用」
https://jp.cointelegraph.com/news/paul-krugman-said-btc-has-more-utility-than-gold

記事の中にもある通り、クルーグマンは2013年にはBTCに対してかなり否定的な見解をしていたので、意見が転換しているわけです。ノーベル賞受賞者でも、現在のテクノロジーの進展の前には意見を変えざるを得ないわけです。が、これにはぼくは好感を持っています。というのは「いまのランドスケープで大御所が意見がまったく変わらない方がマジで危険」だからです。

Bitcoin Is Evil
https://krugman.blogs.nytimes.com/2013/12/28/bitcoin-is-evil/

ところでクルーグマンと言えばミクロ/マクロ経済学の本です。




クルーグマンは経済がどうとうかというよりも、そもそも読んでいて本当に面白い文章を書かれます。帯に世界が見えてくるアカデミックエンターテイメントと結構な謳い文句ありますが、なかなか同意出来てしまいます。真理を孤高に目指すのも良いですが、そういったことは論文でやっていただいて、やっぱり専門書はこういう他者貢献性が高いことが望ましいですよね。ぼくは「分厚い本」には、分厚いことの理由・必然性を強烈に求めますが、この本は分厚くてもスラスラ読めてしまえます。良質な肉厚ステーキみたいな本で非常に有用です。

Algorithm Introductionの様な本は最初から数年かけて何回も読みながら完全に理解することを目指しますが、クルーグマンの本ってたまに一気に読んでしまって、その度に新しい自分なりの発見があるみたいな読み方です。とても楽しく読めました。そして役に立ちます。いや、これはあらためてかなり稀有な本です。
 

財務分析の隠れた名著 - 財務デューデリジェンスの実務 PwC

財務分析とは、そしてFDDとは

ぼくにとって会計士とは監査をする方ではなく、MAの際にFDDレポートを書いてくれる方である。が、このFDDレポートとはとかく馬鹿にされがちな代物である。特にファンド若手は「会計士が書いたレポートなんて、ビジネスインサイト零だし読む価値ない」みたいなことを平気で言うし、しかもそれが周囲の同意を得られるケースが多い。要は会計面でしかビジネスが見れない人種がやったビジネス分析なんてみたいな視点でディスられている。

が、ぼくはFDDレポートは案件で配布されることがあったら必ず熟読する。よく出来てるな~と思うからである。体系的な知識を身につけた方達が、それに則って書いてる感じがBDDレポートよりもぼく好み。FDDは大抵はBig4に発注されることが多いけど、EYかPwCがいいレポートを書くような気がする。


財務分析の隠れた名著 - 財務デューデリジェンスの実務 

で、そのFDDの作成を実務レベルで書いているのがこの本。あまり認知度はないというか、ほとんど零の様に思うけど、とてもいい本である。いきなりM&Aの実務に取り組むことになったという気の毒な事業会社の担当者が最初に読むことが多いと聞くこともある(PwCが配ってるのかも。)


M&Aを成功に導く 財務デューデリジェンスの実務

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財務分析系の著作はそれはもう星の数ほど出ているし、財務三表一体理解法というベストセラーも出ているんだけれど(これはこれで良い本)、どうも実務レベルにつながらないと思ってしまうことが多い。簿記やっちゃった方がいいんじゃないだろうかと思ってしまう。が、いくらなんでも簿記だけじゃな、、、みたいなところをちょうど埋めてくれている。これなんで全然評判が立たないんだろうか。簿記1級取得して、この本を完璧にしていれば大抵の財務分析は問題ないはず(valuation除く)。

主に学生さんが対象になるかとは思いますが、FDDレポートってなんぞやという際には下記のリンクに詳細があります。要はMAの際のリスクを財務面から洗い出してくれる作業なのですが、誰にも読まれないと批判されることが多いです。財務面にスコープを限定して書いているので、ビジネスの要素が排除されていることが多いからですね。例えば昔のメルカリみたいな誰がどう見たって将来は明るい超イケてるベンチャーでも、過去実績に基づいて評価されると、ただの赤字会社になるとかそういうことです。が、ぼくはきっちりした体系知識をもった方達がプロの仕事をしてくれるので毎回熟読してます。


FDD Overview
https://cdn.ymaws.com/www.feiboston.org/resource/dynamic/blogs/20160223_122944_15241.pdf

実レポート(の雰囲気が伝わる)
http://www.bechbruun.com/-/media/Files/Videncenter/Kursusmateriale/2018-risikoafdkningsseminar/Finansiel+due+diligence.pdf?la=da

重要なこと、ファイナンススキルの特性

ファイナンス職の未来は暗い模様ですが、ファイナンススキルは必須スキルであることに変わりはありません。いまのランドスケープファイナンス職につくのは望ましくないけどファイナンススキルは必要というちょっと厄介なものなんですね。

サブスキルとしてのファイナンススキル

スキルにはそれ単体で価値を生めるメインスキルと、メインスキルとの組み合わせでなければ価値を生めないサブスキルがあります。サブスキルの王様は常に英語です。ここ数年、サブスキルとしてのプログラミングが台頭してきていますが、ファイナンススキルもそんな風になっていきそうです。いまのランドスケープファイナンス職に突撃して、ファイナンススキルをメインスキルと位置づけるのはあまりオススメ出来ません。というか止めたほうが良いです。

"Dramatic Change" Ahead: Robots Are Coming For 200,000 US Banking Jobs
https://www.zerohedge.com/technology/dramatic-change-ahead-robots-are-coming-200000-us-banking-jobs

それと同時にtwitter worldではメガバンク職や証券関連職のオワコン論が若干煽られ過ぎな様に思います。前述の通りファイナンススキルが必須スキルであることに変わりはないのです。"ファイナンス職につくことなく"、"サブスキルとしてファイナンススキル"をどう身につけていくかがイシューになっていきそうというのがぼくの読みです。

ファイナンスの勉強をはじめようとする方が最初にやる失敗

ところでファイナンスの勉強をはじめようとする方が最初にやる失敗は、MBA関連のファイナンスの本をいきなり買うことです。ぼくはこれには反対です。実務への貢献性が非常に低い行動だからです。もうひとつ「(特に根拠もなくイメージで)簿記を馬鹿にする」という行動があります。これも本当に損です。下手すると一生ものの損だと思います。英語やプログラミングもそうですが、人生の早いタイミングで出来るようにしてしまった方が圧倒的に得です。

過去記事
1.簿記 - それは馬鹿にする誰もが甚大な損をするサブスキルの大臣 (1/)
http://touya-fujitani.blogspot.com/2018/08/blog-post_8.html
2.
Audible - あるいは最高の会計学習法 (2/2)
http://touya-fujitani.blogspot.com/2019/08/audible-2223.html

ふわっと全体像を掴める本って読者のことを考えているようで、考えてないんじゃないか
と思うことが多いです。結局の所、実務で役に立つということが達成されないならば、そこに繋がらないならば、読者に対する貢献性はないのです。¥1,500くらいのビジネス本が出ては消えていきますね。かといって、あまりに専門家向けのガチ本でも困るのです。

つまり、対象者が初学者でかつ実務への貢献性が高いというところを狙いすましてくれている本が望ましいわけですね。そういう意味でこの本は非常に有用です。あまり有名じゃないのは何故なんでしょう。

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特に戦略ファーム組は「BS分析が出来ない」とか伝統的にディスられることもありますが、簿記1級とこの本の内容が完璧に頭に入ってれば困りません。

FDDは大抵は監査を担当していないBig4のどこかにオーダーすることになるとは思うのですが、案件概要にもよりますが、海外子会社の数が多かったりすると普通に数千万になったりします。なのでそうそうお手軽にオーダーするわけにもいきません。ぼくは以前からこれ結構会計士じゃなくても対応可能な領域が多いと思ってました。が、別にFDDをBig4に頼まなくてもいいようになることが目的ではないのです。そもそも実際のFDDは企業内部のデータの開示がなければ出来ないことですし、QAやりとり、マネジメントへのインタビューと組み合わされて実施されるので、現実的じゃないです。

ではなにを目的にするのかというと、この本は「企業実態を財務視点で捉えられる様になる」という基本中の基本スキルを身につけるのに有効です
。というか、そもそもFDD自体その為のものなのですけど。FDD視点でパッと企業を見ることが出来るのが重要です。IRを読んだだけで分かった気になっている状態から一歩前に踏み出せますね。

FDDの論点

会計士の方には絶対に怒られますがFDDの論点って大抵一緒です。なんでもう覚えちゃった方が早いです。ほんと色々なFDDレポートを読みましたけれど、大抵はこの論点です。

PL論点:QOE分析、Historical earning分析、LTM分析、Projection

BS論点DDL、NetDebt、純資産分析

CF論点:Working Capital分析、CAPEX分析

企業固有論点:大抵はバリューチェーンかビジネスモデルに由来する論点

なんだか大学受験の頻出問題みたいだなといつも思ってました。AIで置き換えられるとかディスられちゃうのは、要はFSデータなので元データが綺麗なデータであることが多いことと、こういうところから来ていそうです。会計士の方は、FDDの本質はマネジメントへのインタビューとQAにあるとかたまにおっしゃいますけどどうなんでしょう。会計論点も含めてツール対応出来るようになるとしか思えませんが。ぼくはFDDレポート自体は体系的知識をしっかり持った専門家の方が行うサービスなので個人的には好きなのですが、マーケットとして未来が明るいかどうかはまた話が別ですからね。PwCが全世界の社員を対象に$3 billionのトレーニング投資を行うと発表していました。

'If you opt in, we will not leave you behind' — PwC's global chairman announces a $3 billion investment in job traininghttps://www.businessinsider.com/pwc-announces-3-billion-job-retraining-investment-as-competitive-edge-2019-9

当然これは「PwCが従業員に優しいいい会社」だからでなはく、現場の社員からの危機感と不満が猛烈だからだと思います。PwC側としてはオールドスキルしかない人材は解雇してしまってその時のランドスケープに適応した最新のスキルの人材を採用すればいいだけの話なんですが、当然社員側はそういったことを警戒するわけですね。

このニュースを見ても思いましたが、トップ金融機関で激務と社内競争にさらされると、スキル更新が出来なくなります。その状況下でこういうことになるというのは現代の罠の様な気がします。
HSBC to axe up to 10,000 jobs in cost-cutting drive
https://www.ft.com/content/b43e7b3e-e6c7-11e9-b112-9624ec9edc59

なので、"ファイナンス職につくことなく"、"サブスキルとしてファイナンススキル"をどう身につけていくかがイシューになっていきそう"というのがぼくの読みです。


関連記事:Valuationの名著について解説しています
企業価値評価の名著 - たった5冊で十分過ぎるといつも思う

https://touya-fujitani.blogspot.com/2018/08/5.html

簿記 - それは馬鹿にする誰もが甚大な損をするサブスキルの大臣 (3/)

究極の仕訳集を活用した簿記学習

簿記の学習の進め方の詳細の続きを書いていきます。


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簿記学習の全体像

大事なことは、正しい手順を踏めば、学習には本来それほど手間はかからないということです。
ステップの全体像は非常にシンプルで、下記2ステップしかありません。

  1. 全体像:そもそも会計の全体像を掴む
  2. 構成要素:簿記(仕訳)を学習する

1. 全体象:そもそも会計の全体像を掴む
財務三表一体理解法を使います。
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2. 構成要素:簿記(仕訳)を学習する
そして細部を掴む。この本を使います

究極の仕訳集 日商簿記3級 第2版 (TACセレクト)
究極の仕訳集 日商簿記2級 第4版 (TACセレクト)

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今回、”2. 構成要素:簿記(仕訳)を学習する”について解説します。
 
仕訳に持つべきイメージは、やはり計算練習であり英単語と同じものということです。ここは「あまり考えると、損をするタイプの領域」です
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ぼくは代理店時代に簿記1級を取りましたが、最初から「学習自体は長期間設定で、1回受験で受かる」という方針でした。会計があまり業務に関係なかったので、すぐ合格する必要がまったくなかったからです。なので、毎日10分究極の仕訳集 日商簿記3級 第2版 (TACセレクト)、究極の仕訳集 日商簿記2級 第4版 (TACセレクト)を読んでいました。これは英単語に対するアプローチとまったく一緒です。

ここが重要なのですが、はじめから考えようとするよりも機械的に反復練習してしまった方が後々に理解度も高まります。個人的な意見ですが、大学受験の数学がそうですね。一方、大学受験の物理なんかははじめから考えた方がうまくいく気がします。明らかに公文式の影響を受けているわけですが、方法論として有効です。余談ですけれど、英語も発音練習を1日10分やるのが非常に有効ですし、数学も毎日1問解くのが重要です。ぼくがこの方法論が好きなのは「変化は少しずつしか起きない」と知っているからです。東大に半年で受かりました!とか、TOEIC990点を3ヵ月で取りましたとか確かにあります、が一般的な方法論かというと間違いなくNoでしょう。あまりオススメは出来ません。

また、英語において発音練習をはじめからしておくことがTOEIC満点取得後の実業務での運用(感覚値としては2800点くらい)において非常に重要なのとまったく同じで、仕訳が完璧に頭に入っていると、その後の簿記1級取得、実務での運用において非常に有用です。完璧というのは、「暗記を目的としてはいなかったが、結局全部暗記してしまった」とかそういうことです。その為に「対象は「薄い本」であること」が非常に重要です。

財務三表一体理解法を2~3回読んで、全体像をぼんやり掴んだら、1日10分の仕訳練習に入りましょう。最終的には10分で2冊とも読めるようになります。

単なる個人的な感想ですが、仕訳をすっ飛ばして経営分析系の本だけ読んでいると最終的にどこかで行き詰まります。とかく簿記は馬鹿にされがちです。だからこそ「簿記 - それは馬鹿にする誰もが甚大な損をするサブスキルの大臣」なのです。
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過去記事
1.簿記 - それは馬鹿にする誰もが甚大な損をするサブスキルの大臣 (1/)
http://touya-fujitani.blogspot.com/2018/08/blog-post_8.html
2.簿記 - それは馬鹿にする誰もが甚大な損をするサブスキルの大臣 (2/)
http://touya-fujitani.blogspot.com/2018/08/blog-post_8.html
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プロフェッショナルのコンディショニング - 史上最高のシャンプー

史上最高のシャンプー

久々にBest buyなプロダクトを見つけました。シャンプーです。長年の試行錯誤と散財の末に、ついに現時点でコスト面含めたあらゆる点から現時点で史上最高と言えるシャンプーについに辿り着きました。この夏を通して3ヶ月検証しましたが、やはり間違いないと結論に至りました。いや、これは素晴らしいです。


資生堂プロフェッショナル フェンテフォルテ シャンプー
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薬局では売ってないっぽいので、知名度がほとんどないですが、本当にイケてます。極端に値段が高いものから、美容院で売っているものまで何十種類も試しましたが、ようやくコストも含めてすべての点で満足出来るものに辿り着きました。

これは資生堂プロフェッショナルというブランドなのですが、要は一般向けではなく美容院向けに商品販売しているブランドですね。そもそも、この手の商品は「広告宣伝費がかかっていないものを選ぶ」のが鉄則です。膨大な販管費はすべて売価に反映されるのですから、その意味でもイケてます。


資生堂プロフェッショナル
https://www.pro.shiseido.co.jp/

まず第一に、頭皮がとてもスッキリします。もともとはミントシャンプーでイケてるものがないかと思いシャンプー探しをはじめたのですが、美容院で買うものより総合点が高いです。髪の汚れって、実はお湯で洗っただけでほとんど落ちてしまうと美容師さんから聞くこと多いですよね。やはり問題は頭皮の汚れです。ここの機能性が非常に高いのが素晴らしいです。やはり美髪がどうとか、素敵女子ウケがよくなったとかそういうことより、「物理的に」頭がスッキリしていることが重要です。これは頭皮の洗い上がりで決まってくるような気がします。頭皮が物理的にスッキリしていると、頭の中身自体も整理されてきます。なんとなく物理的に部屋を完璧に綺麗にしたり、運動したりすると頭がスッキリするのと似ているような気もします。

入浴は毎日行うことなので、やはりここの投資対効果は大きいです。ぼくは寝具にも非常にお金をかけますが、それは毎日に使うものだからです

過去記事


また予防医学的に毛髪を守りたいというのがあります。現状は問題ありませんが、ストレス過多なファーム職に勤めている以上は、予防線を張っておくべきです。Jason Stathamはハゲていることを神に感謝しているそうですが、ぼくは出来れば避けたいというのが基本スタンスです。



資生堂プロフェッショナル フェンテフォルテ シャンプー
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複雑な情報構造構造を瞬時に表現する英会話力獲得の為に (3/)

相変わらず英会話力の底上げに取り組んでいます。難しいのは、英語に一切working memoryを取られないということを実現する点です。英語話せますよという方はいらっしゃいますが、working memoryの使用量0ですよと完全に言い切れる方はそんなにいないんじゃないでしょうか。

というか、TOEIC満点以降の英語学習みたいな領域って商売にならないのであまり本も出ませんし、大変ですね。英語目的だけの留学はコストがまったく見合いませんし、駐在に行けばいいじゃんとかいいますけど駐在帰りの方のお粗末な英語を見るにやはり別の訓練が必要な様に思います。というかこの前この動画を見ていて唐突に思ったのですが、世界最高のビジネスマンのSunder Pichaiですらこのお粗末な英語なのです。彼には英語以外のとんでもない価値があるから問題ないというのはそりゃ100%同意なのですが、英語(主に発音)という領域だけにおいてはやはりお粗末です。

 

なので「もう英語で仕事しているから、この日々を続けていけばnative levelになる」というアプローチは非常に危険なと思うようになりました。

というわけで英作文に取り組んでいます。英語学習において、listeningを最高レベルまで引き上げるにはdictationというのが通説の様に思いますけど、speakingを最高レベルまで引き上げるには英作文な気がしています。 当然英作文だけじゃ成立しないけど、最後のピースみたいな。listeningは音のまあ90%も聞き取れていれば相手の言っている意味はわかってしまうわけなんですが、dictationは音が100%聞き取れていないと答えが書けません、というか書けないように意図的に問題がつくられています。(こういう明示化って基本中の基本ですけど、本当に大事ですね。)。speakingについても似てるなーとなんとなく思いました。相手に意図を伝えるだけなら、諸々細かい点がいいかげんでも伝わってしまうという状況はあるんですけれど、英作文だと細かい点までちゃんと表現していないと確実に減点されますね。ここが重要です

使っているのはこの本ですけれど、とても気にいっています。 この本で行われている「情報処理のプロセス(英文と訳の1対1対応ではなく、情報処理)」を練習しています。

発想転換で表す和文英訳ビギナーズブック
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恐らくTOEIC満点後の方がみると「簡単過ぎて意味がない」ように見えると思いますが、これをworking memoryの消費量ゼロで処理出来るようになることが重要なのです。当然処理時間もゼロです。その為の徹底した基礎領域の練習です。ここまで書いて思いましたけど、英作文って大学受験以来勉強してないですね。

何年かのスパンで同じことを思い直すのですが、やはり「究極の状況でこそ基礎が完璧かどうか」だとまた思いました。


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過去記事
1.複雑な情報構造構造を瞬時に表現する英会話力獲得の為に (1/)
http://touya-fujitani.blogspot.com/2019/03/blog-post_16.html
2.複雑な情報構造構造を瞬時に表現する英会話力獲得の為に (2/)
http://touya-fujitani.blogspot.com/2019/03/2_21.html

サブスクリプション時代におけるGrowth hackerとしてのCustomer Success role (1/)

サブスクリプション系の本で良著に出会いました。

カスタマーサクセス――サブスクリプション時代に求められる「顧客の成功」10の原則
https://amzn.to/2JAZV47

 
ちょうど日本においても、カスタマーサクセス職の盛り上がりを感じていたところにもってこいな良著でした。本書は、カスターマーサクセスの定番教科書になろうとする気概が感じられますし内容も良いのですが、如何せん読みづらいです。もうちょっといい編集者がついていればなあと思ってしまいました。ですので、重要な点をまとめました。これから何回かに分けて投稿していきたいと思います。

カスタマーサクセス職とはなにか

本書では「顧客が自社製品の価値を最大限に引き出せるように手助けする人物」と定義されています。やはりフロント職であるというのが最大の特徴ですね。言葉の響きから連想されるイメージとはちょっと違うのです。本書では3点上げられています。
  1. 収益ドライバー
  2. 契約更新
  3. アップセル
要はRevenue getterなのです。ただ営業を始めとする直接的なRevenue getterと違うのは、「顧客への提供価値を高めた結果として心理的ロイヤルティが向上し、最終的に収益があがる 」という点です。先行例としてはSalesforceappleがあげられています。当然にカスタマーサクセス職がまず狙うKPIはRetention rateです。

カスタマーサクセス職の特徴とは
本書では4点上げられています。やはりクライアントのビジネスを成長させることを、自社プロダクトでアグレッシブに攻めていく役割ですね。理想像を先に掲げることによって、課題を「前もって」生み出して、解決していくタイプの役割です。

  1. 能動的
  2. 成功重視型
  3. 分析中心
  4. 予測性

カスタマーサクセス職がなぜ重要か

カスタマーサクセス職とは顧客が自社製品の価値を最大限に引き出せるように手助けする人物」ということでした。これが昨今なぜ重要になるかというと、サブスクリプションエコノミーの時代だからですね。当然にサービスを購入してもらったというのはただの開始点に過ぎないのです。収益面はサービスの使用継続によってもたらされるのです。主な理由として5点想定されています。

 
  1. チャーンの減少と管理
    SAASモデルで一度離れた顧客が戻ってくるのはなかなか難しいですね。
  2. 既存顧客の契約金額増
    要はクロスセル、アップセルですね。
  3. カスタマーエクスペリエンスと顧客満足度の向上
    Digitalの基本というか、ビジネスの基本です。
  4. クラウドの成熟化
    最近ぼくが注目しているSlackなどはcollaboration hubとしての位置付けで、各Big playerのサービスをユーザーが使用出来る様になっており、うまいポジショニングだなあと思います。ユーザーのコミュニケーションという部分を押さえているので、他のサービスの提供価値も取り込んでしまっています。
  5. SAASモデルの収益構造とそこからもたらされた顧客の期待値の変化
    SAASはそもそも簡単に使用を止められてしまっては収益があがらない構造なのですね。サービスの切り替え抵抗の少ないビジネスモデルなので顧客は気軽に試し買いが出来、短期的な価格設定(月額や年額など)や、細切れ利用(分単位、CPUサイクル単位、ユーザー単位、クリック単位など)や展開の簡易化(クラウドやモバイルなど)が生まれています。同時に、顧客は試し買いのみでそのまま立ち去ることもできるようになりました。選択権を手にした顧客は、自分が望んだ成果や成功をもたらしてくれるベンダーを選びます。そしてついには、顧客はベンダーが成功に力を注いでくれるのだと期待するようになったということですね。なんだかとても顧客が幸福な時代でいいことですね。
    それにしてもこの表が印象的です。分かってはいましたが、所有権ということを手放すだけで、ユーザーはこれだけのメリットを得られるのですね。
一ユーザーとしてクラウド以前の方の選択肢を選ぶユーザーは少数派にならざるを得ず、ユーザーの多数はクラウド以後を選ぶことが想定されますので、カスタマーサクセス職は重要なのです。

カスタマーサクセスとして、クライアントのビジネスをいかに成長させるか

この表が分かりやすいです。言葉の響きだけ似ていますがカスタマーサポートが「事後」なのに対して、カスタマーサクセスはやはりフォワード職ですね。クライアントのビジネスの成長を担っているのです。
 
クライアント内部でビジネスバリューを生み出しているCore interactionを特定して、それを促進するイメージでしょうか。こういうことを考えるとやはりSlackはイケてるなあと思ってしまいます。SlackのCollaboration habという位置づけは、Communication habということを意味していますからね。

カスタマーサクセスとして、クライアントのビジネスをいかに成長させるか

10点があげられています。次回以降の投稿で詳細を解説していきたいと思います。

原則①正しい顧客に販売しよう
原則②顧客とベンダーは何もしなければ離れる
原則③顧客が期待しているのは大成功だ
原則④絶えずカスタマーヘルスを把握・管理する
原則⑤ロイヤルティの構築に、もう個人間の関係はいらない
原則⑥本当に拡張可能な差別化要因は製品だけだ
原則⑦タイムトゥバリューの向上にとことん取り組もう
原則⑧顧客の指標を深く理解する
原則⑨ハードデータの指標でカスタマーサクセスを進める
原則⑩トップダウンかつ全社レベルで取り組む

次回以降続きます。