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デジタルについてトッププロファーム勤務の藤谷が書き綴ります。

戦略ファーム時代に読んだ700冊のまとめ *随時更新

戦略ファーム時代に読んだ700冊程度の本をまとめています*随時更新

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戦略ファーム時代に読んだ700冊程度の本をまとめています

 

I. 戦略

  • 企業参謀
    https://amzn.to/2WnExFT
    当初、いまいち戦略というものが掴めきれず迷子になっていた時に「大前研一はこれだけ読め」と教わった本。大量に出ている他の大前本を読まなくて済むのが見過ごせない大きな価値
  • 戦略サファリ 第2版
    https://amzn.to/3csZg0t
    経営戦略の本を読み漁るも、実プロジェクトの方が全くもって学びになるという普通の感想をもち、俯瞰での戦略論を求めるようになる。いやあ懐かしい
  • 企業戦略論【上】基本編 競争優位の構築と持続 Jay Barney
    https://amzn.to/3dJjVxB
    任天堂の戦略の妙に気が付きはじめ、ベースか似通ったものはないだろうかと思うようになった時にJay Barneyにはまりはじめる
  • 経営戦略全史
    https://amzn.to/3effjze
    戦略論を俯瞰で見る本の最初の決定版。当時みんな買っていて、HBR読者が選ぶベスト経営書1位にもなっていた。後の『世界標準の経営理論』の元ネタなんじゃないかといつも思う
  • Strategic Management - Stanford Business 
    https://amzn.to/36y1hpO
    有名所は読み尽くしてしまいニッチなところにいくようになる。CSもそうだけれど、Stanford BusinessのテキストはStanfordの方がいいそうだなーと感じることが多く、明確なキャラがある。スタンフォード・ビジネス・スクールの教授陣が構想に10年の歳月を注いだという売り文句
  • 良い戦略、悪い戦略
    https://amzn.to/2Xxo5mX
    ファームでスタッフがもってくるもので、筋がいいものと悪いものが本当にクッキリ分かれ過ぎていて、後者の改善についていい感じに説明してくれてる本がないかと思っていた時に出会った本
  • 事実に基づいた経営―なぜ「当たり前」ができないのか?
    https://amzn.to/3hqUcws
    ファームに入った当初に「お客さんに当たり前のことをさせることだけで僕はパートナーになったんだよ」と言われ、諸々探してズバリだった本。Jeffrey Pfefferは日本だと誤解されている
  • ザ・ファーストマイル イノベーションの不確実性をコントロールする
    https://amzn.to/3fpxZgf
    新製品・サービス投入をクライアントに納得していただくというのは常に最高難易度の業務だった。いまでも変わらない
  • ホワイトスペース戦略 ビジネスモデルの<空白>をねらえ
    https://amzn.to/3fj8cXe
    Blue oceacn戦略ばかり有名になりすぎなんじゃないかとよく思う。その結果としての盲点は色々生まれる。HBRのMck賞を受賞している名著
  • 企業戦略論【中】事業戦略編 競争優位の構築と持続 Jay Barney
    https://amzn.to/3ctThsf
    Jay Barneyが初学者とゴリゴリの玄人双方に貢献性が高い本の書き方をするという一番イケてるタイプだと気が付き、ますます好きになっていく
  • 企業価値4倍のマネジメント - 火浦俊彦, ベイン・アンド・カンパニー (編集)
     https://amzn.to/2O3ffaM
    実務のことを丁寧に書いていて好感が持てる。書名がイケてないのが悔やまれる。”戦略業務の実務”みたいな実直な題名の方が内容に即している
  • A.T.カーニー「最強の経営シリーズ」
    https://amzn.to/3jGAoGp
    A.T.カーニーの割に知名度がとても低いけれど、主要な戦略テーマについてやり過ぎない粒度で実務レベルでまとめていて非常におすすめ。読み込んでいかないと価値は出にくいけれど
  • Zero to One
    https://amzn.to/3iAWsSk
    人生でもう十分に競争に勝ちに勝って来た人達がいつまでも競争なんかしているから皆不幸なんじゃないの?とファームを見つめていた時に出会い、その後人生の書になった。「競争」との付き合い方は人生の質と直結する
  • プロフェッショナル経営参謀 BCG日本代表 杉田 浩章 (著)
    https://amzn.to/3hhbf3b
    とても良かった。第2章の「センスのない参謀のケース」がいい。失敗事例ってホント価値が高いからなあ。ここを精緻に避けるだけで、凄く価値が出る
  • 世界標準の経営理論
    https://amzn.to/3iIwMm 
    やっぱり頭の回転は最高速のtech companyの新卒の子が、ファームに転職することなく、Strategyを学ぶ為には最初にこれで全体像を掴んでしまうのがベストな気がする。その後は、ファイナンスをちゃんと学習しつつ、個別論点にいく感じだろうか。試行錯誤中
  • 人と企業はどこで間違えるのか?
    https://amzn.to/2DE1Nsi 
    あまり日本では知名度がない様に思うけど、Warren BuffettがBill Gatesに推薦書を聞かれた際にこの本が上がったということで有名な本。『失敗の本質』が好きで読み込まれた方は絶対好きだと思う
  • 技術とイノベーションの戦略的マネジメント 上 
    https://amzn.to/2WbAQ5m
    実務者でも戦略業務に関わるものは、継続的に最良質の論文を読むというのは極めて重要。が、激務の中でちゃんとやるのも極めて難しい。最近はじっくり読み込める
  • 図解リーン・スタートアップ成長戦略
    https://amzn.to/32bHzyy
    Lean startupの方がとても認知度が高いけれど、こちらはあまり知られていない。ぼくは明確にこちらの方が好き。恥ずかしながらfacebook出生の10倍戦略という言葉はこの本ではじめて知った。面接用語だと思っていた
  • プライベートエクイティ 6つの教訓 経営のための知恵袋
    https://amzn.to/3ge4Sg8
    これまた安定の翻訳の書名が、、だけれど、著者のOrit GadieshはBainの会長である。やっぱり少なくとも日本ではPE事業はBainがトップということな気がするけど、どうなんだろうな
  • ランチェスター戦略 「弱者逆転」の法則 小さくても儲かる会社になる「勝ち方」

    https://amzn.to/3vLaSFs

    old digitalが相当な段階まで持っていった「個人で生きる」という在り方をcryptoがさらに加速するんじゃないかと思っている。基本軸として参考になる

  • 3000年の叡智を学べる 戦略図鑑
    https://amzn.to/33uCIcB
    図鑑系のアプローチはちゃんとやり切ったら読者貢献性は高いといつも思う。本書はやり切った側。面白かったのでnoteを書きました

    誰もが戦略業務をやらばければならない時代に -3000年の叡智を学べる 戦略図鑑 (1/2)|touya_fujitani|note

 

II. 思考法 

  • 論点思考
    https://amzn.to/3dZdRRs
    先輩からコンサルタントには御立タイプと内田タイプがいて、お前は完全に後者だと言われる。以降、内田さんの本は必ず読むようになる
  • センスは知識からはじまる
    https://amzn.to/2LJwIEd
    仮説設定や軸の切り方みたいなセンスの権化みたいに語られがちなこともこれ実は知識量 (と経験量)で決まるんじゃ、、、と思っていた時に巨匠が同意見でとても勇気づけられた
  • 岩田さん: 岩田聡はこんなことを話していた
    https://amzn.to/2X43iqZ
    戦略コンサルタントの問題解決なんて本当に価値を生んでいるだろうか、じゃあ誰だったら?と思った時にいつも頭に浮かんでいたのが任天堂の岩田社長
  • Deep Work: Rules for Focused Success in a Distracted World
    https://amzn.to/3d58pwm
    Digital detoxと言ってしまえばそれまでだけど、本書でそもそものinternet自体の付き合い方を見直すのは超オススメ。あとshut down ritualを設定するのもマスト
  • 思考・論理・分析 「正しく考え、正しく分かること」の理論と実践
    https://amzn.to/2Yk6AFV
    波頭さんの本の最初の1冊はこれだと思う。しかしこう書き出すとコンサル関連本ってまともなのは皆知名度が低いな。
  • クリティカルシンキング 入門篇: あなたの思考をガイドする40の原則
    https://amzn.to/3dZtE3o
    照屋華子さんの本やBarbara Mintoの本は本当に皆読んでいるけれど、完全に同列かそれ以上に重要なクリティカル・シンキングの本は読んでいないかことがとても多い
  • 荒木飛呂彦の漫画術
    https://amzn.to/2UHQrJ9
    どうみても天才に生まれついた様にしか見えない方も、極めて標準的な方法論と自分自身の方法論の構築を地道にやっていることに驚かされた本。才能についてあまり気にならなくなった
  • 謙虚なコンサルティング - クライアントにとって「本当の支援」とは何か
    Edgar Henry Schein
    https://amzn.to/3hREBX4
    Edgar Scheinは日本では知名度があまりないように思うけど、組織文化変容の世界的第一人者。ちょっと意訳されている副題が本当に良い
  • 論理トレーニング101題- 野矢茂樹 
    https://amzn.to/2CMDDtL
    野矢先生の最初の一冊はまずこれだと思う。MECEがどうとかよりも、こういう基本要素に習熟している方が上質なロジックが展開出来ると思う
  • 問題解決の実学
    https://amzn.to/3gG9En9
    斎藤顕一さんは大前研一さんと比較して不自然に知名度が低い。が、相棒みたいなポジションの方である(たぶん)。富士山と北岳に似ている
  • マッキンゼーで叩き込まれた 超速フレームワーク―――仕事のスピードと質を上げる最強ツール
    https://amzn.to/32VpaIf
    内容はとても実直だし、使い倒して身に付けていくことが出来れば大きな価値が出るタイプの知識がセンスよく記載されている。書名が最高にイケてないのが悔やまれる
  • 天才の閃きを科学的に起こす 超、思考法――コロンビア大学ビジネススクール最重要講義
    https://amzn.to/2D5sKVF
    めちゃくちゃ考えた後に完全に忘れていいアイデアを出す、という思考法を多用される方におすすめ。この邦題がダサい問題は解決しない

III.ファイナンス

  • 財務会計講義
    https://amzn.to/2MUP2ea
    MA関連のアサインを希望することを決めて、さらに本格的に学習しようと重版を重ねている名著を学習するようになる
  • 管理会計〔第七版〕
    https://amzn.to/2AjCgCK
    BDDやちょっとした企業分析のスキルを底上げする為の取り組みを始めるようになる。超ロングセラー本と定番本ばかり研究。この頃から誰も読まないと揶揄されがちなFDDレポートの価値にも気が付きはじめる
  • M&Aのグローバル実務〈第2版〉
    https://amzn.to/2Azap1F
    M&Aの本もメジャーどころは制覇しようということになり、超ロングセラー本はすべておさえるようになる。構造がスッキリしていて非常に読みやすく、初期の頃に出会えてラッキーだった
  • 企業価値評価 第6版
    https://amzn.to/2WUiFCb
    言わずとしれた超定番ロングセラー。最初は手堅いなとしか思わなかったが、MAを数件こなした後になると、どんどん本書の強いメッセージが掴めるようになる。本書は最初の1冊にしないのが最大のポイント
  • 企業に何十億ドルものバリュエーションが付く理由 ──企業価値評価における定性分析と定量分析
    https://amzn.to/2TNs8JF
    Startupの価値評価について良質かつ体系的な説明を探していた時に出会った本。これまた日本では有名ではないが、とても良本
  • クルーグマン マクロ経済学
    https://amzn.to/2THZkSI
    (ぼくにとっては)退屈で仕方ないマクロ経済の勉強をどうしたものかと本当に困っていた時に出会った本。ノーベル賞学者が提供するアカデミックエンターテイメント(しかも入門)という売り文句が、自分の為に書かれたとしか思えなかった
  • スタンダードテキスト管理会計
    https://amzn.to/2yK7LWn
    一通りの有名所・定番本を読み尽くした後に、スタンダードテキストの価値はレイアウト含めた読みやすさとと情報がスッキリ記載されていることだと気がつく。この点が会計本だと、とても得難い
  • ANALYSIS FOR FINANCIAL MANAGEMENT
    https://amzn.to/2XoxahU
    HBS、MIT、他のTop MBAで使用される正統派かつ定番ファイナンスの教科書。はずせないポイントは、旧版だとAmazon中古でめちゃくちゃ安く買えること
  • 企業価値を創造する会計指標入門
    https://amzn.to/2Uy5TYb
    CFA・ファイナンスの方達と会計指標を肌感覚をもってゴリゴリ検討しなければならないときに、とても役にたった。戦略と会計指標の繋がりが綺麗でとにかく読みやすい
  • クルーグマン ミクロ経済学
    https://amzn.to/3foEhgr
    退屈で仕方ないミクロ経済の勉強に本当に困っていた時に出会った本。ノーベル賞学者が提供するアカデミックエンターテイメント(しかも入門)という売り文句が、自分の為に書かれたとしか思えなかった
  • スタンダードテキスト財務会計論I基本論点編
    https://amzn.to/2WnExFT
    ファイナンスがわからないとやばいということに気がついて最初に買った1冊。懐かしい。代理店時代に簿記1級は取っていたので比較的スムーズに理解
  • 金融経済学
    https://amzn.to/2wVxeLo
    バックグラウンドが良くて、教育者としてもイケてる方が、金融資本市場をエコシステムとしてガッツリ真っ当に書いた本。東大出版の必読書の一つ
  • スタンダードテキスト財務会計論II応用論点編
    https://amzn.to/3fFD04F
    スタンダードテキストは、CPA試験対策として使われることが多いけれど、マニアック過ぎないレベルで絶妙に実務執行者に役に立つという貢献性が非常に高い
  • 新・ほんとうにわかる経営分析
    https://amzn.to/3hOyaUL
    そもそも名著を執筆されている方だけど、高田 直芳さんの会計の本は万人にとって貢献性が高くて非常に好感が持てる
  • これならわかるキャッシュ・フロー計算書
    https://amzn.to/37JZ1fX
    皆大好き・大嫌いなCF。やはり戦略コンサルでも最低でも一度は精算表を 用いて、間接法のCF計算を作成す るべき
  • これならわかる連結会計
    https://amzn.to/3dnFxin
    トップMBAファイナンスを勉強しましたみたいな方よりも、JCPAで監査・FAS経験豊富という方の方が、この本に書いているようなことが完璧なのでMAの時は圧倒的に頼もしかった
  • 【増補改訂】 財務3表一体理解法 (朝日新書)
    https://amzn.to/3dnFxin
    トップMBAファイナンスを勉強しましたみたいな方よりも、JCPAで監査・FAS経験豊富という方の方が、この本に書いているようなことが完璧なのでMAの時は圧倒的に頼もしかった
  • 投資で一番大切な20の教え 賢い投資家になるための隠れた常識
    https://amzn.to/2AjYIfy
    懐かしのBTCがバブルで大盛りあがりだった時期に何回も読み返していた。著者のHoward S. Marksは日本では知名度が低い様に思うけど資産20億ドル越えの大投資家
  • 道具としてのファイナンス 問題集
    https://amzn.to/31SO8aT
    名著『道具としてのファイナンス』を読んだ方は多くても、その問題集まで何回も解いて完璧にした方は少ないはず。差はこういう所で生まれる。88題もある
  • Financial Modeling and Valuation: A Practical Guide to Investment Banking and Private Equity
    https://amzn.to/2D5anjf
    一通りの財務モデリングが出来る様になった後に、持っておくと非常に便利。 New York School of FinanceはMOOCSも良い
  • 究極の仕訳集 日商簿記3級
    https://amzn.to/2VIHOig
    元々は代理店時代に簿記取得していた。が、MAをやる様になってトップMBAの方に対して「そもそも簿記わかってなくない?」と感じることが本当に多くなり、日常トレーニング(5分)として組み込むことになる。
  • M&A・組織再編スキーム発想の着眼点50〈第2版〉
    https://amzn.to/2Z5A8Zo
    スキームオタクになっても意味がないんだけれど、スキームオタクの方が組んだスキームを理解しなければいけないという状況はよくある
  •  戦略的財務のスキル
    https://amzn.to/2Pdx6MY
    あまり有名ではないけれど、Valuationとか周辺のファイナンスをとんでもなくわかりやすく解説してくれている隠れた名著だと思う 
  • コーポレートファイナンス 戦略と実践
    https://amzn.to/3iesxOZ
    コーポレートファイナンスの最初の1冊の本としてはベストの一つだと思う。”ファイナンスと会計の関係は「原因と結果」”の章が良い
  • コーポレートファイナンス 入門編 第2版
    https://amzn.to/2Xpioab
    ぼくが読むとStanfordってCSだけじゃなくて、financeも強いんだなあとか思ってしまう。章末問題が重要。やはり問題を解かないことには、、と思う
  • 図解+ケースでわかるM&A組織再編の会計と税務(小林正和)
    https://amzn.to/33AdGtX
    ケースが130もあってとても勉強になる。スキームに苦労している方にはお勧めだけれど、これまた有名ではない。組織再編系ですごく役に立った
  • アナリストのための財務諸表分析とバリュエーション 原書第5版
    https://amzn.to/31DZ1vl
    MBAの定番テキスト。MckのValuationも読みこなして、会計もマニアックな論点は一通り分かってしまい、さあそこからさらに実務視点で引き上げたい時の追撃に非常に有効
  • 税務・法務を統合したM&A戦略〈第2版〉森・濱田松本法律事務所 (
    https://amzn.to/3hfmCZE
    弁護士の方のMAへの視点は、新鮮というか面白いと思ってしまう。同じサービスの別領域の専門家の定番を読むのはとても価値がある。第2版が出るみたい
  • カーブアウト型M&Aの実務
    https://amzn.to/2YtBlZJ
    想定読者数が少な過ぎるのはわかりつつ。カーブアウトは、例えば企業再生系と比較して同じくらいにクライアントニーズあるサービスなのに、日本語では書籍がまともなのはこれくらいしかない気がする

 

IV.Computer Science

  • Pythonによるデータ分析入門 第2版 ―NumPy、pandasを使ったデータ処理
    https://amzn.to/2AjQrIf
    見た目のゴツさや厚さとは相反して、とてもスッキリして読みやすい。こういう領域の本は、著者の力量が情報構造としての読みやすさと直結することが多い
  • 情報 第2版: 東京大学教養学部テキスト
    https://amzn.to/3cC2TAw
    ファームの卒業を見据えて、CSの基礎の基礎からやり直す日々が本格化する。基礎的なものほど読み返した時に価値が出る
  • 世界標準MIT教科書 Python言語によるプログラミングイントロダクション 第2版:データサイエンスとアプリケーション
    https://amzn.to/2AVVoHc
    一時期から戦略ファームでもプログラミングを勉強しなきゃ!と思う同僚が本当に増え、東大Python本が出る前は相談される度にまずはこの本とチュートリアルを進めていた
  • コンピュータネットワーク 第5版
    https://amzn.to/2YpbRfr
    ファーム在籍の終盤の頃は、コンサルの語るテクノロジー論みたいなのには完全に興味をなくしており、保守本流のCS本を基礎の基礎からやりなおすことに完全に軸足を移していた
  • 退屈なことはPythonにやらせよう
    https://amzn.to/3d4S768
    戦略ファームの仕事じゃないんじゃ、、みたいな単純作業をweb scrapingとかでパパッと目の前でやるとトップファームの人員が「おおー」となることが多く、ぼくは「これはまずい、」とよく思っていた
  • ゼロから作るDeep Learning
    https://amzn.to/3isUaVi
    DL界隈で一番売れた本じゃないだろうか。しっかり学習したい方々の最初の1冊としてベスト。著者の斉藤さんの本の書き方は良い意味で非常に東大的だなといつも思う
  • 問題解決のPythonプログラミング ―数学パズルで鍛えるアルゴリズム的思考
    https://amzn.to/2Z8urKb
    著者の方が長年MITで教えられていた方で、本の元ネタもMITの授業。アルゴリズムの日常的トレーニングを社会人になった途端にしなくなったのは最大の後悔 
  • 図解即戦力 Amazon Web Servicesのしくみと技術がこれ1冊でしっかりわかる教科書

    https://amzn.to/3fmctJP

    AWSGCPもAzureもこれでもかというくらいにMOOCSのコースを提供しているけど、本でさらっと把握してから入った方が効率的
  • ビジネスデータサイエンスの教科書
    https://amzn.to/2PSpqA7
    これ、とても良かった。ビジネス職の方が実務でDSを駆使して成果を出すに当たって、マニアック過ぎない統計レベルで最高に攻めてる。著者はMSとAmazonのDSチームを率いたChicago Booth MBAの名物教授の方らしい
  • Pythonではじめる教師なし学習機械学習の可能性を広げるラベルなしデータの利用
    https://amzn.to/2CGeUsh
    教師なし学習に特化してくれていて、とても良かった。やっぱり実務でキャッシュインパクトも含めて、きっちりやり切るとなると、教師なし学習に期待してしまう
  • データ分析のための数理モデル入門 本質をとらえた分析のために
    東京大学 先端科学技術研究センター - 江崎貴裕
    https://amzn.to/3eHsgTg
    数理モデルの最初の一冊という意味でも、経験のある方が基礎を完璧にするという意味でも非常に読者貢献性が高い。実際の評判も凄く良い


V. 数学

  1. 演習 統計学キャンパス・ゼミ
    https://amzn.to/2Yh7Xq6
    MITの授業を受けていて、数学トレーニングを日常的に行う生活に切り替える必要を痛感した際に最初に買った本。マセマは日常的なトレーニングでベストだと思う
  2. 世界標準MIT教科書 ストラング:線形代数イントロダクション
    https://amzn.to/3fVXZR1
    ぼくみたいに「とにかく1から100まで説明仕切って欲しい、その力量を筆者がちゃんと持っていて欲しい」という読者には非常におすすめ。教え方が本当に工夫に溢れている
  3. 統計学のための数学入門30講
    https://amzn.to/3hZC2Cp
    数学の日常トレーニングを開始した時に購入永田先生は「入門 統計解析法」、「多変量解析法入門」など極めて読者貢献性の高い本を執筆されている
  4. 統計解析のはなし―データに語らせるテクニック
    https://amzn.to/2CG0lou
    もう語り尽くされているが、著者の大村さんの語り口が非常にわかりやすくて読者貢献性が高い。副題というより、統計応用領域の理解しやすい本というのが正確な表現
  5. スバラシク実力がつくと評判の統計学キャンパス・ゼミ
    https://amzn.to/2Z0I91N
    大学生用の本なので馬鹿にされがちだけど、数学の日常的トレーニングという意味ではマセマはホントベスト。まずは全ページが完全瞬殺状態になるのが初手

VI. Digital

  1. Do or Die
    https://amzn.to/2U9c195
    あのマネジメントにDigitalでちょっと面白いことを話してみてみたいな無茶振りをされたときにはrazorfishの本を読んでいた
  2. Why Humans Matter More Than Ever (Digital Future of Management) (English Edition)
    https://amzn.to/2Ng7e1R
    MIT Slone Management ReviewはHBRに比べてプレゼンスが低すぎるけれど、Digital系人材はやはりたまに確認すべき
  3. Platform Revolution: How Networked Markets Are Transforming the Economy and How to Make Them Work for You
    https://amzn.to/2A23nCI
    プラットフォーム系でDigitalの実務担当者にマニアック過ぎない温度感で貢献してくれる点ではGeoffrey G. Parkerが俄然オススメ
  4. INSPIRED 熱狂させる製品を生み出すプロダクトマネジメント
    https://amzn.to/388qrMt
    この本が出た頃にはコンサルタントでもtech firmのProduct mangerが持つような知識や経験をもつ必要があるランドスケープだった。実際グローバルだとPMへの転職も多
  5. テクニウム――テクノロジーはどこへ向かうのか? - Kevin Kelly
    https://amzn.to/31MO786
    コンサルタントが語るテクノロジー論に飽きるようになり、骨太のテクノロジー論に軸足をどんどん移していくようになる
  6. Being Digital (English Edition)
    https://amzn.to/3f6sW4Z
    Digitalの古典中の古典。Nicholasは数少ない真のVisionary。ファームに入った当初あまりのプレッシャーとストレスで自分を見失いそうになった時に、自分が誰なのかを思い出す為に読み返していた
  7. ハーバード・ビジネス・レビュー テクノロジー経営論文ベスト11 テクノロジー経営の教科書
    https://amzn.to/3f1ruQZ
    HBRは批判も多いし、実際ショボいのも多いのだけれど、やはりウォッチしていて偶に出る非常に優れた記事であるとかベスト盤を読む価値はある
  8. UX Strategy: How to Devise Innovative Digital Products that People Want
    https://amzn.to/2ZUaUMP
    UXのことを体系的かつ丁寧にまとめた良書。とかく思考がスキップされたみたいな書かれ方の本が多い領域で、地に足がついてて、良質なやっぱりO’reillyは手にとる価値があると思う
  9. NETFLIXの最強人事戦略~自由と責任の文化を築く
    https://amzn.to/33BuKzZ
    出版当初にホント皆んな読んでいたし、各所大絶賛していたのだけれど。ボクはドン引きで。自分の「競争」という概念の付き合い方が変わったことを気がつかせてくれた
  10. NEVER LOST AGAIN グーグルマップ誕生
    https://amzn.to/3km1AuB
    Pokemon GoNiantic John HankeのKeyhole時代が如何に大変だったか、googleに買収された後の苦労も含めて伝わってくる。Marissa Mayerの性格は想定通りな感がしてしまう。なぜか版元はTAC出版

VII. マーケティング 

 

VIII. パフォーマンス向上・学習法 

  • Rest - why you get more done when you work less
    https://amzn.to/305AsZc
    戦略的に休むであるとか、休むことを技術として捉えて知識を増やして練習するようになるということについての方法論構築のきっかけになった本
  • 超・自習法
    https://amzn.to/2AJN268
    邦訳が残念だけれど、スタンダードな学習方法を網羅的に抑えている。記載されている原則方法を全部ちゃんと丁寧にやれているという方はあまりいないはず
  • 読書の技法
    https://amzn.to/2VMN1W0
    御本人の諸々はあるとして、読書スキルという一点に範囲を絞るならば、とんでもない水準の高さを持っていることは間違いない。読書本で読むに値する本はあまりない
  • 仕事はうかつに始めるな
    https://amzn.to/39rajGJ
    この頃の石川芳樹さんは、今流行りのメタ論文キュレーターの様に思うけど、御本人の思考のフレームが非常にイケているので本当に他者貢献性が高い本を書かれる
  • 本を読む本
    https://amzn.to/3hMibZJ
    読書法の世界的名著であり、最古典。読書法の本は色々読んできたけどどれも浅薄で役に立たないし、骨太のものが読みたいと思った際には、世界中を長年に渡って納得させてきた本書がお勧め

IX. リーダーシップ

  • 最高のリーダー、マネジャーがいつも考えているたったひとつのこと
    https://amzn.to/2ZM8CRg
    部下のマネジメントに卓越する為にはこの1冊だけとにかく完全に理解しろと先輩から渡された本。ぼくもマネジメントになった部下にたぶん同じようなことを言う

 

X. ストレスケア

  • マインドフルネスストレス低減法
    https://amzn.to/2WZ5dN7
    ストレスレベルが許容の限界を大幅に越える日々が長く続き、本格的な対策を立てはじめたときに先輩から教えてもらった名著
  • The Nature Fix: Why Nature Makes Us Happier, Healthier, and More Creative 
    https://amzn.to/2WQs2RX
    たまたま行った深い緑に囲まれた温泉宿で物凄く心が休まり、これは一体なんだろうと研究をはじめる。後にgreen exerciseへと繋がる
  • SLEEP 最高の脳と身体をつくる睡眠の技術
    https://amzn.to/323rpbR
    全米大ベストセラーだけれど、日本では知名度が低い。光の遮断、寝室つくり、他、必須の方法論が良くまとまっていて万人にお勧め
  • PEAK PERFORMANCE 最強の成長術
    https://amzn.to/2P54kxV
    色々な名著のベスト版の様な内容になっている。本著のオリジナルという点では、やはりプロファーム勢な方々が読むと、「休息」するようになる点が秀逸だと思う。相変わらず邦題が、、、
  • ハーバード・ビジネス・レビュー[EIシリーズ] 集中力
    https://amzn.to/2Ytrhk4
    とてもよかった。石川善樹さんの記事も良い。WFH eraで、自身の集中力の方法論を構築しているかいないかの差は激しい

XI. Power point / Excel / Tool / Tips

  • 説得できる図解表現200の鉄則 第2版
    https://amzn.to/3gUwTL1
    ファームの仕事に馴れた頃に水野さんの本を読み。センスの権化みたいに語られる軸切り・チャート書きも実は知識量が重要なんじゃと思うようになり、知識そのものを増やす取り組みをするようになる
  • slide:ology - nancy duarte
    https://amzn.to/2WQihmV
    スライド作成についてどうもイケてる本がない、社内のトレーニングマテリアルは分かったということで海外の本にいくようになる。著者はアル・ゴア副大統領の『不都合な真実』のプレゼン作成者
  • 超・箇条書き
    https://amzn.to/2B8yo80
    キラキラ完璧経歴の中途の方がまったくバリューを発揮出来ずに、新卒の年下上司から激詰めされるみたいな状況に陥っていた時によく勧めていた
  • Tableauデータ分析 ~入門から実践まで~ 第2版 (日本語)
    https://amzn.to/2AnskJ0
    Tableauでダッシュボードをつくるだけでクライアントが喜ぶという時期が超短期間ではあったけど、明確にあったような。フリーのガチ勢の皆様の単価の高さにも驚愕した
  • 時間をかけずに成功する人 コツコツやっても伸びない人 SMARTCUTS
    https://amzn.to/3gG08Az
    ファームには頑張っていて、うまくいく/いかないの2パターンしか存在しないので、この本のフレームでどこに引っ掛かっているか見る様になる
  • 反論の技術―その意義と訓練方法
    https://amzn.to/2DJBlgO
    反論・論破の技術というと何故か2chひろゆきの本を皆買ってしまうけれど、やはり古典的定番本から入っていった方が吉
  • 外資系コンサルは「無理難題」をこう解決します
    https://amzn.to/3jWD5nh
    戦友がキラキラ経歴だけれどlow performerの中途の方に激勧めしていて、失礼なことするなと思ってたけど基本所作がほんとによくまとまってる
  • Case Interview Secrets: A Former McKinsey Interviewer Reveals How to Get Multiple Job Offers in Consulting
    https://amzn.to/3i3rnWx
    日本だとcase in pointが翻訳版が売れたので有名だけれど、そもそも英語インタビュー想定の試験対策で何故翻訳本を読むというツッコミが入るし、こちらの本の方が有用
  • Design Rule Index 要点で学ぶ、デザインの法則150
    https://amzn.to/2TIg13e
    これの前著も含めて大変な名著。最高峰の資料だと、ここのruleをすべてクリアしている。”絶対に古びない、デザインの本質”というのが良い 

 

XII. 英語

  1. Oxford Phrasal Verbs : For Learners of English
    https://amzn.to/2WtH3dw
    自分のビジネス英会話に足りないのは"句動詞"だということに気が付き購入。当時は異常レベルの競争心だけに駆られており、激務の中1週間で1周回していた
  2. 英語で明確に説明する 基礎編
    https://amzn.to/2CmB8iU
    ファーム在籍の後期には、情報伝達でミリ単位の精度が求められるみたいな場面が本当に増えていて、表現の知識量の価値がとても上がっていた。たぶん一番辛かった時期の一つ
  3. 翻訳の授業 東京大学最終講義
    https://amzn.to/2B9BKrJ
    山本先生の本はまずこの本を読んでから、自分に合うかどうかを確認する。合う方には多大な貢献性を発揮する。Rosemary Sutcliffかアーサー王が好きで仕方ない方はそれだけで合うかもしれない
  4. 名訳を生み出す翻訳トレーニン
    https://amzn.to/2CCp1hH
    山本先生の本はまず ”翻訳の授業 東京大学最終講義 ”を読んでから、自分に合うかどうかを確認する。合う方には多大な貢献性を発揮する
  5. 英語はもっと句動詞で話そう
    https://amzn.to/2CabwFN
    5億語のデータベースから日本人に必須の句動詞400を抽出、というのがいい。日向さんのデータベースを駆使する方法論が一番活きるのは句動詞だと思う。
  6. ドクター・ヴァンスの 英語で考えるスピーキング―すらすら話すための7つの思考法
    https://amzn.to/2Dowm50
    William A Vanceの本はホントどれもお勧めなんだけれど、認知度が上がらない。天下のイェール大学ビジネススクールコミュニケーションの設立者である
  7. 言葉の仕組みから学ぶ和文英訳のコツ
    https://amzn.to/3g4G8rp
    所謂、「英語的発想」ではMark Petersenの『日本人の英語』がダントツで有名だけれど。本書は負けず劣らずの名著というか、スッキリしていてわかりやすくてぼくはこっちの方が好き
  8. インド英語のツボ ―必ず聞き取れる5つのコツ―インド英語特有の表現と音のルール
    https://amzn.to/2BLjK7A
    インド人との無限電話会議地獄に追い込まれた方々には大変おすすめ。語尾の音が消えるのがインド英語とか、この本で初めて知った
  9. 和文英訳ビギナーズブック
    https://amzn.to/31c8V7g
    Working memoryの消費量ゼロで英語を使える必要が生まれた時に、英会話の訓練として和文英訳を使おうと思い立ち購入。今でも1日1回は通す

XIII. 心理学

  1. 心理学 東京大学出版会
    https://amzn.to/3fUg0zT
    MBAホルダーで、クライアントにとてもいい形で寄り添う先輩は心理学のフレームを駆使していると気が付き、全体像の把握をはじめる。これまたとても実用的かつ読みやすい。東大出版会の新刊は注視するようになる 
  2. Manage Your Time to Reduce Your Stress: A Handbook for the Overworked, Overscheduled, and Overwhelmed
    https://amzn.to/2M6Biwl
    ゲーム全般では効果がないが、マリオ64はストレス軽減に繋がるという見解の元ネタ本の一つ。副題はもうコンサルで苦しんでる方の為のhandbookとしか思えない内容
  3. マインドフルネスから生まれた心理療法ACT入門
    https://amzn.to/3e5vA9Y
    激務の最果ての超絶繁忙期の中で、自分自身も同僚も一体なぜこれ程までに努力していてみんな不幸なんだろうと思うようになる。最近ACTまた流行ってるような
  4. the power of ritual
    https://amzn.to/2TSIBvY
    生き抜く為に自身の生活をとんでもないレベルでモデル化・最適化するというのを、まあどのファーム要員もやるわけだけれど。習慣化の力なくしてそれは完成しなく、最初の1冊の決定版
  5. ステレオタイプの科学
    https://amzn.to/3gTBzAV
    ファーム内でいいレピュテーションがたった方は飛躍的に伸びるし、その逆もまた然りなのがあまりに極端なのを不思議に思っていた時に出会った本。ここの罠にはまってないかは一回考えるべき
  6. 自己信頼
    https://amzn.to/2Mv2ViK
    ファーム立場があがり、責任に耐えかねていた時に難易度MAXのPJが重なり、究極的に追い詰めらた時に手にとった本。日本では有名ではないけど世界的な名著。劇薬なので平常時は読まないようにしている
  7. マインドセット:「やればできる!」の研究
    https://amzn.to/37mOmaY
    極限状態ですら突き抜けることが出来る子と、そもそもすべて諦める前提になっていることにすら気がついていない子の差を考えていた時に出会った本
  8. やる気が上がる8つのスイッチ
    https://amzn.to/30rmGjs
    そもそもモチベーションの入り方が万人同じわけがないと思っていた時に出会った本。診断のタイプが楽しい。軽い邦題がついているが著者は大変に高名な学者の方
  9. 万能感とは何か
    https://amzn.to/2XUPLCr
    ある方が一定期間に神憑りなパフォーマンスを発揮した後に、不祥事を起こしてそのまま退場という事象がファーム内外で乱発した時期があり。これは万能感がすべての原因なのではと思っていた時に出会った本
  10. insight
    https://amzn.to/3dh6rZi
    一つの領域のプロフェッショナルに為るために当該領域を学習し続けるように、自身についても学び続ける必要がある。それが生死の別れ目ということが分かる本。大量の先行研究のデータを用いて、構造的に書かれているのが良い
  11. 信頼はなぜ裏切られるのか
    https://amzn.to/2Z2TRHZ
    ファーム内でのパートナーの諸々を見ていて、これをモデル化出来ないかとぼんやり思っていた時に出会った本
  12. 事実はなぜ人の意見を変えられないのか-説得力と影響力の科学
    https://amzn.to/2YnkLey
    ファクトベースの提案が出来るようになった後に、“客観的な事実や数字は他人の考えを変える武器にはならない” という視点で次のアクションを考える際に有益
  13. こころの免疫学
    https://amzn.to/2NBhW3d
    コンサルタントにどうしてもついてまわる心の病について、「物理的なアプローチ」を取るとなると、運動・睡眠・腸内環境の整備が基本
  14. シャーデンフロイデ: 人の不幸を喜ぶ私たちの闇
    https://amzn.to/2VsJ3lj
    優れた人に出会った際に、その人から学ぼうとする人と嫉妬の沼に沈んでいく人の差はどこから生まれるだろうと思っていた時に出会った本
  15. つきあい方の科学:バクテリアから国際関係まで
    https://amzn.to/3036rYi
    人間関係の古典的名著。しっぺ返し戦略というのは、シンプルで誰でも即適用出来るし有効。なんだか最近は書名を聞かなくなった気がする
  16. 反応しない練習 あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」https://amzn.to/308ha3B
    Anger mangermantの良書を探していて出会った本。草薙龍瞬さんは初期仏教では、日本の仏教僧では若手のトップだと思う
  17. 反論の技術―その意義と訓練方法
    https://amzn.to/2DJBlgO
    反論・論破の技術というと何故か2chひろゆきの本を皆買ってしまうけれど、やはり古典的定番本から入っていった方が吉
  18. 呼吸による癒し
    https://amzn.to/39mqTri
    ファームで精神的に辛かった時期に呼吸法を本格的に学び始めた。4連休でメールチェックすらしないのが当たり前の今の生活だと、ほんの数ヶ月前の生活だけれどあれは一体なんだったんだろう、なぜ出来たのかとよく思う

XIV. 法務

  • 会社法 第2版 東京大学出版会
    https://amzn.to/2LA2Km4
    Non-MBAであることにより法律に弱くて困る場面がMA業務で増え、早めに先手を打つ。アカデミック寄りに見えて非常にビジネス実務に使いやすく、そもそも東大出版会の本にはそういう本が多いことに気がつく
  • 事業担当者のための逆引きビジネス法務ハンドブック
     https://amzn.to/2YCyY7i
    MAプロジェクトなら必ず予算潤沢というわけではないので、あまり重要性もない時に四大を毎回使うわけにもいかない。逆引きなのが本当に有用だし、著者が塩野さんなのは納得

XV. その他・勉強法・(まったくもって馬鹿に出来ない、してはいけない。したものの果ては鬱の一点のみの)気晴らし

 

  • 天才たちの日課
    https://amzn.to/2ZlBHmE
    戦略コンサルタント万歳な思考様式なり、振る舞いの限界を感じていたところに出会った本。天才達の涙ぐましい地道な工夫やその真逆のダラけぶりに、方法論は実施者との相性抜きには語れないと思うようになる。読み物としても楽しい
  • アド・アストラ
    https://amzn.to/3bY4ksr
    ファーム入った当初は染まりきっており、生活をなにもかも戦略で埋め尽くそうとマンガまでその手のものを読んでいた。ローマ帝国を震え上がらせた偉才ハンニバルの戦略が学べるという得難いマンガ。めちゃくちゃ面白い
  • 猫のお寺の知恩さん
    https://amzn.to/2MVBcZ6
    あまりにハイストレスな期間が長くなってしまった時に、自分自身をスローテンポにしてくれるようなマンガをよく読むようになった。有名じゃないみたいだけど、名作だと思う
  • [受験の叡智【受験戦略・勉強法の体系書】理Ⅲ 完全版 (YELL books) | 合格の天使
    https://amzn.to/2zwmHrx
    激務の中で大学受験の、しかも医学部受験のボランティアをはじめた時に読み、大いに参考になった。いつの時代も理Ⅲ勢からの最新の受験テックがある
  • 僕と君の大切な話
    https://amzn.to/3hRL6cq
    第44回講談社漫画賞少女漫画部門。有名漫画賞は、知らない名作を届ける役割をかなり果たしていると思う。激烈な日々の中だとこういう話が読みたくなる
  • 官能先生
    https://amzn.to/3hJsStD
    作者の吉田基已さんは『夏の前日』というとても泣ける名作を書かれた方。題名で誤解されてないかなといつも思う。本当に良い恋愛マンガ。もっと売れて欲しい
  • アオアシ
    https://amzn.to/31nxEac
    ここに描かれる選手の成長が、ファーム員の成長とまったく同じフレームにしか見えず当時とても驚いた。そのことをSNS上で投稿すると、色々なファーム職の方から共感の声を頂いた
  • 実験心理学が見つけた超効率勉強法
    https://amzn.to/3eILcRI
    本書の価値は「心理学実験で実証された事柄のみを掲載していること」の一言に尽きる。惜しむらくは全然内容とマッチしていないよくわからないマンガイラストが使用されているのが惜しい
  • ブラックストーン 
    https://amzn.to/38qouet
    多くの戦略コンサルの様に、PEへの転職を考えたことがあった。いま思えば慢性的に寝不足過ぎて迷っている時期で、ほんの1年も経たないうちにテックに専念する様になる

社会人の勉強の最大の問題点

社会人の勉強の最大の問題点、それは「問題を解くという行為」が少な過ぎる点です。

 

高校生が自分で教科書と問題集を解きまくって東大に受かるというのは普通に出来ます。ただ、「教科書だけ」で東大に受かれとなると話は別です。流石にその水準は完全に天才レベルだと言わざるを得ません。それにも関わらず、社会人の学習には「問題を解く」という行為が少なすぎるのです。資格試験では問題を解きますが、専門書を読む「のみ」というパターンが多いのです。多いのですというか、何故か社会人学習だけが、読む「だけ」で何かを習得するという無理ゲーに知らない間になっているのです(これ皆すっごい損していると思っているんだけれど、どうだろうか)。余談ですが、なのでぼくはNetflixを延々と見て英語を勉強するみたいな方法論は望ましくないと思っています。

 

英語学習 - Netflixを延々と見るのではなく。あるいは最も楽しい学習方法
http://touya-fujitani.blogspot.com/2018/09/netflix.html?q=MIT

ぼくはMOOCSを非常に多用していますが、MOOCSはそこを解決してくれる点が素晴らしいです。例えばこのMITのData scienceのコースなどは「何度も解くに値する問題」を大量に提供してくれます。

Statistics and Data Science from MIT - Probability - The Science of Uncertainty and Data (10/)

http://touya-fujitani.blogspot.com/2018/12/statistics-and-data-science-from-mit.html?q=MIT

 

日本だと大学受験の問題集とかって名著の宝庫なのですが、大学課程から結構怪しくなってしまい社会人学習だと結構壊滅状態なんじゃないかと思います。何千万ものコストをかけてMBAに行くような時代でもありません。

 

日本の終身雇用も崩壊が宣言され、個人がキャリアをつくっていく時代になった今MOOCSはこれからどんどん伸びそうです。MOOCSを使いこなすスキル自体も重要なので善は急げです。

 

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・戦略ファーム時代に読んだ700冊のまとめ+Tech company時代に読んだ本*随時更新  I.戦略
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関連記事:濱口秀司さんの戦略・イノベーション

簿記 - それは馬鹿にする誰もが甚大な損をするサブスキルの大臣 (6/) - 簿記の決定板の教科書が出た

簿記の勉強は人気がない

ファームからtech companyに転職して早1年以上経過し、テクノロジーにどっぷりはまりつつも担当する業務はほとんどStratgy workです。それと同時に指導をする後輩の人数が増えています。そんな中で、会計を勉強してくれない後輩に困っています。れ本当に困ってます。投資銀行は入社前に頑張って簿記2級取るみたいだよ!とかカッコイイ風に言ってみてもダメです。これ最近の困り事項です。

やっぱり簿記の勉強は人気がないなあと再確認するわけなんですが、ビジネスの基礎中の基礎なので困っています。特に知識量と練習量が効いてくる領域なので、根幹の部分を早い段階で固めてその上に諸々が乗ってくるステータスになって欲しいんですね。が、そもそも簿記は馬鹿にされやすい領域なのことに加えて、他に魅力的な学習対象が山の様にあるので気持ちはわかります。が、同時に必要です

ついに出た様に思う簿記の決定版の教科書

そんな中でこれはちょっと決定版なんじゃないかという簿記の教科書がついに出た様に思います

CPA会計学院のいちばんわかる日商簿記3級の教科書
https://amzn.to/2LNYHX5

これは凄くいいです。簿記の構造が頭にスッキリ入ってきます。基礎領域でこれをするのは難しいはずです。恐らくは、若干強め過ぎるくらいの抽象化をして、読者の理解を促進することに特化しています。ちょっと関正夫さんの英語の参考書の書き方に似ています。"勘所"を簡潔にまとめた上で、新しい定義で説明しているんですね。


参考記事
関正生さんの英語の説明はなぜわかりやすいか
https://note.com/touya_fujitani/n/nac67d11d27eb

 

定義を中心に少し内容を紹介してみます

BS、PLの主要項目の定義

 

純資産の定義

一般的には「資産と負債の差額」とされることが多いかと思いますが、「資金の調達源泉のうち返済義務のない金額」としています。これが何に有用かということ、負債の定義を「資金の調達源泉のうち返済義務のある金額」と出来るので、BSの貸方について資金の調達源泉(返済義務有り/無し)の2パターンで綺麗に切れてるのですね。ちょっとしたことの様で、これだけでとても分かりやすくなります

 

繰越利益剰余金の定義

繰越利益剰余金は「会社が稼いだ金額」と言い切っています。若干大丈夫かと思わないでもないですが、やはり理解促進の為に強めの抽象化をしてるのですね

 

収益・費用の定義

繰越剰余金にフォーカスした定義をしていて、収益は繰越利益剰余金の増加要因のことで、費用とは減少要因のこととしています。まとめると下記の通りです

収益: 繰越利益剰余金の増加要因 
費用:繰越利益剰余金の減少要因
当期純利益:当期の儲け(繰越利益剰余金の増加額)

これも一般的には純資産の部の増減要因として語られることが多い様に思うのですが、確かに繰越剰余金で定義した方が分かりやすいです。BSの説明からのPLの必要性の説明のフローも流れが綺麗です

1.貸借対照表の繰越利益剰余金の増減額が当期純利益となる。
2.貸借対照表だけでは、繰越利益剰余金の増減要因が不明である。
        →故に損益計算書が必要

 

試算表のポイント

一応本書上の定義もおさえておくと、「試算表は、総勘定元帳の各勘定の金額を集計した一覧表」というもので極めて普通のものでした。ただやっぱり勘所をおさえてるなと思うのは、下記の表です

 



試算表の勘定科目の順番が、"資産→負債→資本→収益→費用"になってるのって確かにルールというわけではないので教科書には書きづらいのですが、ほとんどのケースでこうなってるので説明したあげた方が特に初心者の読者への貢献性は高い様に思います。こういったちょっと気の利いたことの積み重ねで良書は出来上がりますね。
"勘所"を簡潔にまとめた上で、新しい定義で説明する、ってなんとなく流行りそうなアプローチです。次は統計領域で期待です。
 
時頭の良さは本当に申し分ない後輩達にはサクッと簿記は身に付けてしまって、目の前のビジネス取引がいつでも脳内で仕訳変換出来るであるとか、ビジジネスイシューの会計上の取り扱いが出来る様な状態になって欲しいと思う次第です
 

企業戦略論 Jay B Barney - 現場の実務家への最良の戦略書 (2/X)

引き続きBarney3部作を紹介します。実務家の戦略スキル構築への貢献性が非常に高いなと再確認している本です

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Barney3部作
企業戦略論【上】基本編 競争優位の構築と持続
https://amzn.to/33OAjdt

企業戦略論【中】事業戦略編 競争優位の構築と持続
https://amzn.to/3gcGz3E

企業戦略論【下】全社戦略編 競争優位の構築と持続
https://amzn.to/37BOHHg
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前回記事の続きを書きます 

企業戦略論 Jay B Barney - 現場の実務家への最良の戦略書 (1/X)
http://touya-fujitani.blogspot.com/2020/12/strategy.html


競争優位戦略の定義は下記の様なものでした
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競争優位をもたらす戦略:外部環境における脅威を無力化し、外部環境における機会と自社の強みを活用すると同時に、自社の組織が持つ弱みを回避もしくは克服できる戦略
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この通りにやれば競争優位がもたらされる、、というほど単純な話だったらいいのですが、当然そうではありません。ここで気になるのは、脅威の無力化ってどうやるの?、どうやって外部環境の機会に自社の強みを活用するの?、自社の弱みはどう回避・克服するの?という至極真っ当な問いですね。競争優位をもたらす戦略は"3つの問い"から構成されているのです。

まずは"脅威の無力化"からです。本書は本当に言葉の定義が良いので一つ一つ丁寧におさえていく価値が高いです。そもそも脅威とはなんでしょうか

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外部環境における脅威:その企業の外部に存在し、その企業のパフォーマンスを押し下げようとするすべての個人、グループ、組織
--

具体的には、脅威とはPorterの5forceの各要素を指します。余談ですが、前回記事にも書いた通り本書は戦略領域を網羅的に扱っていて、Barneyの理論だけを扱っているわけではないのです
--
5つの脅威

  1. 新規参入の脅威
  2. 競合の脅威
  3. 代替品の脅威
  4. 供給者の脅威
  5. 購入者(顧客)の脅威

--
5つの脅威自体はそれほど目新しいものではないと思いますが、1点見過ごされがちな点を補足しておくと、購入者(顧客)は大事な顧客であると同時に「
自社の収益を下げようとする存在」でもあるということです。お客様は神様ですと言ったりしますが、それだけだとビジネスは成り立たないのです。どちらかというと、企業側も優良顧客であるかどうかという目線で顧客のことは見るべきで、実態としては企業と顧客は互いに助け合うべき対等な関係なのです


脅威の
定義が分かり明確になったところで、次は「いかに脅威を無力化するか」ということですね。脅威の無力化には参入障壁を構築するのが基本手法です。業界への参入障壁を構築することをまず初手として考えます

--
業界への参入障壁
  1. 規模の経済
  2. 製品差別化
  3. 規模に無関係なコスト優位性
  4. 意図的抑止
  5. 政府による参入規制
--

困ったことにこの業界への参入障壁の構築は、どうしても大企業・機関でなければ出来ないことの様に思えてしまいますね。ですが、企業規模とは無関係の参入障壁もあるのです。超優中小企業というのは、大抵のケースに置いてこのどれかの障壁を持っており、消耗しかしない競争から自由という特徴があります

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規模と無関係のコスト優位の源泉
  1. 自社独自の占有技術
  2. ノウハウ
  3. 原材料への有利なアクセス
  4. 有利な地理的ロケーション
  5. 学習曲線によるコスト優位
--

さて、競争優位をもたらす戦略の「外部環境における脅威を無力化し〜」のところまできました。次は「外部環境における機会と自社の強みを活用する」のパートです。そもそも外部環境における機会というのはどの様なものがあるのでしょうか。業界構造ごとに機会がまとめられています

--
業界構造 → 様々な機会
  1. 市場分散型業界 → 集約・統合 (新しい規模の経済を発見、所有構造を転換)
  2. 新興業界 → 先行者優位 (技術的リーダーシップ、戦略的に価値のある資源の先制確保、顧客のスイッチングコストの確立)
  3. 成熟業界 → 製品改良・サービス品質への投資・プロセス革新
  4. 衰退業界 → リーダーシップ戦略・ニッチ戦略・収穫戦略・撤退戦略
  5. 国際業界 → マルチナショナルな機会・グローバルな機会・トランスナショナルな機会
  6. ネットワーク型業界 → 先行者優位と勝者総取り戦略
  7. 超競争業界 → 柔軟性・先制破壊
  8. コアなし業界 → 談合・政府規制・高度な製品差別化・需要マネジメント
--

機会が分かったところで、自社の強みとはなんなのでしょうか。Barneyの論において自社の強みを考える際に重要な概念が2つあります。経営資源の異質性と経営資源の固着性です。それぞれ定義を抑えておきます
--
経営資源の異質性の前提:企業は生産資源の集合体であり、個別企業ごとにそれらの生産資源は異なっている

経営資源の固着性の前提経営資源の中にはその複製コストが非常に大きかったり、その供給が非弾力的なものがある
--
後々のVRIOフレームワークによって具体的なアクションを検討する際の前提条件となるので、この2つの概念を理解しておくことはとても重要です。
 
そもそも経営資源というのはどんなものがあるのでしょうか
--
経営資源の種類
  1. 財務資本
  2. 物的資本
  3. 人的資本
  4. 組織資本
--
 
そして結局の所、何をするのかということを決めるのが戦略の最も重要な点です。というのは、なんらかの結果(キャッシュフロー)をもたらすのは必ずなんらかのアクションだからです。それではアクションについては、どの様に決定していけば良いのでしょうか。以下の問いをもって捉えていくとされています
 
--
VRIOフレームワークが定める企業が従事する活動に関して発すべき4つの問い
  1. Value:経済価値に関する問い
  2. Rarity:希少性に関する問い
  3. Inimitability:模倣困難性に関する問い
  4. Organization:組織に関する問い
--
この問いは非常に重要です。とかく無策な状態でアクションを構築するとValueしかもたらさないアクションになりがちです。本来はValueがあると経済価値があるはずなので、収益性を期待してしまうのですが、現実としては希少性と模倣困難性がなければ価格競争に陥りますし、それらを届ける組織が成り立っていなければ高収益な状態は維持出来ないのです。

いよいよ残すは、競争優位をもたらす戦略の最後の「自社の組織が持つ弱みを回避もしくは克服できる」のパートなのですが、長くなってきたのでまた続きを書きます。重要な定義なので、もう一度競争優位をもたらす戦略の定義について確認しておきます

--
競争優位をもたらす戦略:外部環境における脅威を無力化し、外部環境における機会と自社の強みを活用すると同時に、自社の組織が持つ弱みを回避もしくは克服できる戦略
--
ところで、大事な定義をもう一度確認します。そもそもの競争優位の定義です
--
競争優位:企業の行動が業界や市場で経済価値を創出し、かつ同様の行動を取っている競合企業がほとんど存在しない
--


競争優位の状態にある際には、同様の行動を取っている競合はいないのです。ここが非常に重要です。ここが担保されていないと、「一見すると勝者の様でいて、そもそも勝者が存在しない競争で単に疲弊しているだけの存在」が生まれます。それは避けなければいけません。これは本当に重要な点です。皆んなで同じ様な行動を取って、その行動の優劣で競争に勝っている状態は競争優位ではなく、競争均衡の状態です。この2つはまったく異なるものです。そして超高収益かつ離職率が低いなどの本当の意味での優良企業は、一見競争均衡の様に見えても、大抵は競争優位の状態にあります。

ここで書いた様なサブスキルとしての戦略スキルを構築することを模索していこうと思っています。ゼロベースとか、地頭力とか流行り過ぎて、そもそも必須知識をちゃんと学習することが言われません。というか、そもそも何が必須知識なのかもあまり認知されていない様に思います
参考記事
誰もが戦略業務をやらばければならない時代に -3000年の叡智を学べる 戦略図鑑 (1/2)


それと同時にいまやCS領域となった戦略の形もつくらなければなりません

 

でもって、以上のことの「情報量に最小にする」というのがここしばらくやりたいと考えていることです。なんでかって、現職のテクノロジー企業の部下にサブスキルとして覚えてもらう必要があるからです。その苦闘の記録を書いているのがこの連載です。しかし、やることいっぱいありますね。
 
 
--関連記事:安宅和人さんのData Scienceの授業

 

関連記事:濱口秀司さんの戦略・イノベーション

企業戦略論 Jay B Barney - 現場の実務家への最良の戦略書 (1/X)

最近戦略業務ばかりしています。というか、来年の前半戦くらいまで戦略業務につくことになりそうです。なので本当の基礎の基礎からやり直しています。「速く、精度が高く、(出来れば)疲れない」状態で諸々を進められないだろうかというのが思うところです。なんとなく昔に英文読解について取ったアプローチと似ています
 
そもそもぼくに求められる戦略スキルも2~3ヶ月でなんらかの戦略パッケージをつくるというよりは、1日でアプローチを策定するとか、そもそも適切瞬間瞬間で戦略判断をするとかそういったものの方が多いです。部下の子からも「戦略ファームに入らずに、戦略スキルを学びたい」という要望をいつも受けますし、それに対応すると本当に喜びます。なので基礎力の見直しを進めています。それにしても彼らの裏側にあるのは、「戦略ファームみたいな労働環境が劣悪で、給与水準も低い職場には行きたくない」というニーズなので、本当に時代は変わったなと思います
 

なぜか日本では流行らない戦略の名著

 
ところで、戦略の本というのは本当に様々なものが出版されますし名著も多いのですが、過去に自分が読んできた多くの本の中で、J Barneyの3部作が本当にいいな思う様になりました。やっぱり、多くの戦略関連の本が「感心はするんだけど、無駄に難解だったり、なんだかモヤっとして実務に役立つ感じがしない」中で実務に役立ちます。


企業戦略論【上】基本編 競争優位の構築と持続
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企業戦略論【中】事業戦略編 競争優位の構築と持続
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企業戦略論【下】全社戦略編 競争優位の構築と持続
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そして、これまた日本ではあまり存在感がありません。日本の出版業界はマーケティング過多なので、良書が読書まで届かないことが多いのは本当に気になります。ぼくがいいなと思う一番大きな理由は、「実務家に役に立つ」点です。そもそもそれを目的として書かれています。戦略の本を読む際に、アカデミックな目的で読むビジネスマンってそれほどいらっしゃらないと思います。どちらかというと、分かりやすい形で実務に貢献するスキルを獲得したいという方がニーズは高いんじゃないでしょうか。で、そう言ったニーズを狙い撃ちした様な浅薄なビジネス本が乱立しているわけですが、天下のJ Barneyがこんなに分かりやすくて実務家向けの本をガッツリ出してくれているので使わない手はないと思います。大学受験の参考書並に文章が読みやすいです。

なぜ現場の実務家に役に立つのか

本書がなぜ実務家に役に立つかというと、以下の3点です
  • 戦略というものを構成する各要素が最小単位で非常に良質な記載でまとまっている
  • 戦略の各領域・理論が網羅的にカバーされている、Barneyの理論だけ記載されているわけではない。『良い戦略・悪い戦略』で日本でもすっかり有名になったRichard Rumeltもカバーされています。RumeltがRBVの一派なので、当然と言えば当然ですが
    関連記事
    戦略再考 - Tech firm/事業会社における戦略業務 
    http://touya-fujitani.blogspot.com/2020/09/strategy.digital.html?q=%E6%88%A6%E7%95%A5

  • 上記2点により、実務に置いて戦略の各構成要素を自分で組み合わせて戦略構築が出来る様になる。これは当たり前の様でいて、大変貴重です。よくMETIなどが公開しているファームの資料で戦略の勉強をしようとする方がいらっしゃいますが、出来上がった最終形だけみても構成要素・作成過程が分からない為、同じものを作成出来る様になるのはあまりならないというか、そもそも練習方法として筋が悪いです。MECEがどうとか、ロジックツリーがどうとかいうアプローチも「それは使うけどさ、、、」みたいな粋を出ないと思ってしまいます
元々エッセンスをまとめた本なのですが、そこのさらにエッセンスの部分を抽出していきたいと思います。
 

戦略の定義・策定の基本構造

 
まずは、どんな戦略書でも気になる戦略の定義からですね。なぜ戦略の定義が気になるかというと、一般的に認知された戦略の定義というものは存在しないからです。その上、定義されたものがその後の論のすべての前提となるので、著者の腕が試されるというかその本自体読むべきかどうか大体ここで判断出来ます(そもそも天下のJay Barneyに対して不遜極まりないですが)

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戦略の定義:いかに競争に成功するか、ということに関して一企業が持つ理論
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競争に成功するともたらされるのが競争優位の状態です。それでは競争優位の状態とはどういう状態でしょうか

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競争優位:企業の行動が業界や市場で経済価値を創出し、かつ同様の行動を取っている競合企業がほとんど存在しない
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ここで一番重要なのは"同様の行動を取っている競合企業がほとんど存在しない"という点です。ここは、ぼくは個人の人生でも非常に重要だと思ってしまいます。特に衰退産業で、優秀な方々が「同じことをする」という競争の報われなさを見ることは、ファーム時代に本当に多かったです。ブルーオーシャン戦略以前に、そもそもBarneyみたいな古典の名著でこういうことは既に語られているんですね。本書では、「"戦略を学ぶ"ということは、"競争優位の獲得を目指す為のセオリーを学ぶことと同義"」とされています。


そして企業の戦略を考える上で最も簡単な方法は、「企業は良く考えられたセオリーに基づいて事業を開始、市場がそのセオリーの有効性を検証し、その結果を受けて経営者はセオリーがより効果的に競争優位をもたらす修正を加える」とされています。Mintzbergの創発戦略ですね。創発戦略の定義もおさえておきます。
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創発戦略:企業がある業界や市場で事業運営している最中に、時間の経過と共に「現れ出る」戦略。その業界における市場動向が予測不能である場合、創発戦略は特に価値が高い
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結局のtところ、競争優位をどの様にもたらすということなのですが、それには下記の様に定義されています

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競争優位をもたらす戦略:外部環境における脅威を無力化し、外部環境における機会と自社の強みを活用すると同時に、自社の組織が持つ弱みを回避もしくは克服できる戦略
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やはり最良書は定義がすっきりしていて、かつ洗練していたいいなあと思います

長くなったので、また続きを書きます

--関連記事:安宅和人さんのData Scienceの授業
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戦略再考 - Tech firm/事業会社における戦略業務 (2/n)

前回の記事の続きを書いていきます

戦略再考 - Tech firm/事業会社における戦略業務 (1/n)
http://touya-fujitani.blogspot.com/2020/09/strategy.tech.html

事業会社のおける戦略業務の方法論の構築と、従来のStrategyとDigital/DX strategyはまったく別物であることに立脚した方法論の再構築に取り組んでいる、というのが今のぼくのステータスです。Data science/analyticsもStrategyにアドオンするのが基本的には筋の良いアプローチになる仮説を持っています


従来の古典的Pure strategyとDigital strategyはまったくの別物

最近、本当によく思うのは従来の古典的Pure strategyとDigital strategyはまったくの別物ということです。アプローチも求められるスキルも異なります。超乱暴かつ端的に言ってしまえば、古典的Pure strategyはファイナンスの世界観であり、Digital strategyはComputer scienceと数学の世界観です。ここが決定的に違う点だと思います。この本を読むとそれが痛感されます
 
アリババ 世界最強のスマートビジネス
https://amzn.to/32mwiwr

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  • 古典的戦略
    伝統的な戦略論は、規模の経済に基づいている。企業は線型あるいは鎖型の構造を持ち、インプットを制御して効率を最大化することにより、アウトプットのコストを抑え、自らの価値を高めようとする

  • スマートビジネス
    スマートビジネスの戦略は本質的に、経済的関係を調整すること(ネットワーク・コーディネーション)とそうした関係を定量的に最適化するメカニズムを設計すること(データインテリジェンス)にかかわるものだ。ビジネスパーソンの多くは、コンピュータ科学の理解がイノベーティブな企業経営に不可欠なことを理解している。しかし経済学の理論や概念を知っていることが、テクノロジードリブンな企業において一段と重要になっていることを認識している人は少ない。テクノロジードリブンな企業というのは、要するにあらゆる企業ということである
 
出所:アリババ 世界最強のスマートビジネス https://amzn.to/32mwiwr
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日本最高の戦略家の一人である安宅さんのDXの定義も、"DXはOldエコノミーが、AI×データ化すること(下の図で右に行くこと)"とされています。当然、その実施にあたってはcomputer scienceが前提となるのです。


出所:DXとは何か? - 安宅和人
https://kaz-ataka.hatenablog.com/entry/2020/07/25/004032
 
なので、戦略策定の参加者は必要最低限というよりも、かなりの水準のCSバックグラウンドやDigitalのドメイン知識がなければ、本来の意味合いでのDigital strategyもDX strategyも出来ません。多分既存のstrategyファームが変わっていかなければならない点です。最近、ACのstrategy teamの出身者がstrategy firmで重用されるのは、strategy skillというよりCS skill故な気がしています。
 
例えば、スマートビジネスの肝となるこの表のステップをCS skill抜きに実施するのはやっぱり無理があります
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スマートビジネスによる最大のメリット協調的ネットワークとデータインテリジェンスによって、"これまでの戦略的思考"はあらゆる段階でお払い箱になってきたが、その変化が最も劇的に表れたのは企業における意思決定のあり方だ。スマートビジネスは可能なかぎりすべての意思決定を自動化する。データインテリジェンスは意思決定を、消費者対応の面でもネットワークの調整の効率化においても、着実にスマートにする。データインテリジェンスと協調的ネットワークがあれば、企業はスケール化とカスタマイズを同時に行うことができる。これはインターネットとAIが企業経営にもたらした最大のメリット
 

出典:アリババ 世界最強のスマートビジネス 
https://amzn.to/32mwiwr
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しかし恐ろしいことがさらっと書かれています。一番重要なのはAlibabaの様な超大企業で既にそれが実装済なことです。SFの話なのではないのです。実装済みの企業があと2つありますね、google, Netflixです。
 
いまの戦略の最前線は"これまでの戦略的思考"ではなく、意思決定をしてくれるmachineの構造設計と実装、そして社内外の協調ネットワークのデザインなのです。戦略の未来はここだと日々確信が強くなります
 
各ファームDigital /DX strategyを売り込んでいますが、ここまでの深度で外部アドバイザリーが出来るかと言うと、かなりの難易度の様に思います。ここをパッケージ化出来れば、一時代が始まる様な気がするんですけれど、そこの震源地は実はAWS/GCPスペシャリストが一番近い位置にいるんじゃないかなと思ったりします。要はそれくらいCS寄りの話ということです
 
なので、戦略の最前線はテックにあることを見据えて今後5年ほどかけてそこに対応していくと共に、実績をつくっていきたいと思っています
 
 
 
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・戦略ファーム時代に読んだ700冊のまとめ+Tech company時代に読んだ本*随時更新  I.戦略

http://touya-fujitani.blogspot.com/2020/04/700.html

関連記事:濱口秀司さんの戦略・イノベーション

世界トップ大学のCS/DS/AI関連のCheat sheatまとめ (*随時更新)

海外大ではCheat sheatというとても他者貢献性の高い習慣があります。日本だとカンニングペーパーみたいに解釈されがちですが、学習内容を1枚にサマリーしたものでそもそも試験にも持ち込み可能だったりします。

これは学習にとても有用なものが多く、有名どころをまとめていきます。随時更新します

 

Stanford CS229の内容が非常に分かりやすくまとまっています

Stanford CS229

stanford.edu

stanford.edu

stanford.edu

 

DS/AI関連が非常に広範囲・良質にまとまっています

Cheat Sheets for AI, Neural Networks, Machine Learning, Deep Learning & Big Data

becominghuman.ai

 

 

MITの統計授業のチートシートです。統計のチートシートでは知る限りベストです

https://courses.edx.org/assets/courseware/v1/e47203b8bde2980be758b5e15c0167f6/asset-v1:MITx+6.431x+3T2018+type@asset+block/resources_Cheatsheet.pdf

f:id:touya_hujitani:20200924232454p:plain

f:id:touya_hujitani:20200924232519p:plain

f:id:touya_hujitani:20200924232538p:plain

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東大が無料公開している超良質なPython/Data Science/Cloud教材まとめ (*随時更新)

東京大学がちょっとびっくりするくらいの超良質な教材を無料公開していたので、まとめました

  1. Python入門講座
    東大のPython入門が無料公開されています。scikit-learnといった機械学習関連についても説明されています。ホントいいです
    Pythonプログラミング入門 東京大学 数理・情報教育研究センター:
    https://utokyo-ipp.github.io/toc.html](https://t.co/QdTY3ZjD2E?amp=1

    東大のPython本も非常にオススメです

    Pythonによるプログラミング入門 東京大学教養学部テキスト: アルゴリズムと情報科学の基礎を学ぶ

    https://amzn.to/2oSw4ws

  2. Pythonプログラミング入門 - 東京大学 数理・情報教育研究センター
    Google Colabで学習出来るようになっています。練習問題も豊富です

    https://colab.research.google.com/github/utokyo-ipp/utokyo-ipp.github.io/blob/master/colab/index.ipynb


    Pythonプログラミング入門 (pdf版教科書)

    https://utokyo-ipp.github.io/IPP_textbook.pdf

  3. Data Science
    なんでしょう、この良質過ぎるまとめは。Data Scienceのトピックが大抵揃っていて、資料はほとんど東大が作成しています。これ凄くない!?

    数理・データサイエンス教育強化拠点コンソーシアム

    これも東大ですが、データサイエンスの概観を掴む上では最良書と思える本が出ました

    データ分析のための数理モデル入門 本質をとらえた分析のために
    東京大学先端科学技術研究センター特任講師 - 江崎 貴裕

    https://amzn.to/30A3zlG

  4. Cloud/AWS
    今の東京大学計数工学科ってAWSここまで実践的に教えるんだと驚かされます。講義内容が公開されています

    AWSによるcloud入門
    https://tomomano.gitlab.io/intro-aws/#_%E6%9C%AC%E8%AC%9B%E7%BE%A9%E3%81%AE%E7%9B%AE%E7%9A%84%E5%86%85%E5%AE%B9](https://t.co/DOpmOvDI1D?amp=1

  5. 強化学習の基礎と深層学習
    東京大学松尾研究室の深層強化学習サマースクールの資料が公開されています

    www.slideshare.net

  6. 人工知能は人間を超えるか ディープラーニングの先にあるもの』
    松尾豊東京大学准教授セッション
    松尾先生の公開動画はこれがとてもオススメです

    www.youtube.com

  7. 東京大学松尾研究室によりDeep learning講座
    すっかり知名度が国内最高峰として定着した松尾研究室でも、Deep learningの無料講座を公開しています

    Deep Learning基礎講座演習コンテンツ 公開ページ | 東京大学松尾研究室 - Matsuo Lab

    これで基礎を構築して、MITのコースって感じですかね

  8. 数理・データサイエンス・AIモデルカリキュラム完全準拠教材
    http://www.mi.u-tokyo.ac.jp/6university_consortium.html

    政府の「AI戦略2019」に対応した内容であり、モデルカリキュラムの内容の全てに対応した教材とのことです。数理統計を非常に丁寧かつ大ボリュームで解説しています

  9. (番外)ハーバード大学の CS50 の日本語版翻訳プロジェクト
    ハーバード大学 CS50 の日本語版翻訳プロジェクトだそうです。なんだかんだ言って日本語で学習出来ることの理解度への貢献性は大きい様に思います

    CS50 for Japanese: コンピュータサイエンスの入門
    cs50.jp

  10. (番外)AI For Everyone

    AI For Everyone (すべての人のためのAIリテラシー講座) | Coursera


    DeepLearning.AIの人気コース「AI for Everyone」に、東大松尾豊教授が講師をつとめる日本向けコンテンツを加えた特別版が公開されています。英語の壁をちょっとはずしてあげるだけで可能性が解き放たれるケースがグッと増えるというのと、もはやサブスキルとしてのAIは必須だと本当に思います。元々のコースを作成しているAndrew NgはAIのMOOCSでは世界トップとして独走状態のように思います

    AI For Everyone (すべての人のためのAIリテラシー講座) | Coursera

    https://www.coursera.org/learn/ai-for-everyone-ja



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