Digital, digital and digital

デジタルについてトッププロファーム勤務の藤谷が書き綴ります。

唯一3冊だけしっくりきた投資哲学本

 

読むべき投資哲学本というのは極めて少ない

投資本というのはもう山ほど出ている。ぼくが一番投資みたいなことをしていたのは実は学生の頃でおかげでアルバイトをすることなく、当時の彼女と食べたいものを食べ(っていってもたかが知れてるけど)、行きたい温泉にいっていた(思えばこの頃から温泉好き。)。研究室に入る前の当時のぼくの生活は勉強か彼女とデートの2択しかなく、投資をしていたおかげで本当に理想的な学生生活を送れた。

今になって思うとその時の勝因は大学のレポートや課題をパソコンでこなしながら、ずーっとチャートを眺めて入られたという時間的優位性にあった様な気がする。特に何か知識があったわけではなかったけれど、課題のグラフもチャートも同じだったんだろう。

ただ基本理論は抑える様にはしていた。

こういう領域はやはり基本理論を抑えるのが大事なんだけれど、金融理論の名著は星の数ほどあれど、投資家の哲学というか基本思考の名著はほとんど無い様に思う。(俺は金融界のスーパースターだみたいのは山程あるけど)。

最近になって当時こんな本があったらなと思う本を発見したので紹介したい。

1.完全なる投資家の頭の中──マンガー・バフェットの議事録

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チャーリー・マンガーはバフェットのパートナーである。日本だとバフェットは投資の神としての名声を欲しいままにしているけれど、マンガーの方はそれ程知名度がない。ぼくは広告代理店時代の経験から、アイコンとなるスーパースターのパフォーマンスは大体はその部下によって決まることを知っていたのでバフェットにもそういう存在がいるだろうなと思っていた。マンガーはその存在に当たる。





2. 投資で一番大切な20の教え―賢い投資家になるための隠れた常識

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ハワード・マークスはこれまた日本では有名ではないけど、資産は20億ドル越えの超一流投資家である。Oaktree memosというバフェットからの手紙に相当するものを顧客向けに不定期に送っていて、その戦略的示唆たるや素晴らしい。本書はそれをまとめたもの。バフェットもOaktree memosは何にも優先して読むと明言しており、本書の推薦文も書いている。本書は一般的な内容の様で、あまり一般的でないのがいい。ぼくはPeter Thielの "Successful Businesses are Based on Secrets "の視点でビジネスを見るのであまり一般的な視点にはお勉強として以上の意味は持たせない。"Successful Businesses are Based on Secrets "が感じれれるか否かが重要。そういう意味で本書はとても良い 。ぼくはCrypt investmentを長年しているけど、17年,18年の際に大いに参考にした。今後何年もかけて読み直すと思う。


3. 市場サイクルを極める

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ハワード・マークスの新刊。目次を開いただけで素晴らしいことが分かり即買い。熟読中。手放しで絶賛出来るものはほとんどない中で、そういうもの。Corona virusによって今は世界がひっくり返っており、本書の価値はいまのような状況でこそ輝く。