EdxでBoston universityのProduct Management with Lean, Agile and System Design ThinkingのCertification取得してみたので、何回かに分けて内容を紹介します。本講義は特に分量が多かったので4回に分けて紹介することを考えています。
Product Management with Lean, Agile and System Design Thinking
https://www.edx.org/course/product-management-with-lean-agile-and-system-design-thinking
Boston universityは大体世界ランクの100位に入るくらいなので、超一流というわけではないですが、社会人教育に定評がありこのコースからもそれはうかがえました。
Boston University | Top Universities
https://www.topuniversities.com/universities/boston-universityこの講義はDigital Product Management MicroMastersのコースの一つです。5コースから成っており、すべて合格するとCertificationが発行されます。MOOCSでよくあるMicro master programですね
*Digital Product Management certification from Boston universityを取得しました
https://touya-fujitani.blogspot.com/2018/08/digital-product-management.html?view=flipcard
*Digital Product Management certification from Boston universityを取得しました
https://touya-fujitani.blogspot.com/2018/08/digital-product-management.html?view=flipcard
費用は$200 per courseなので、すべて取りきると$1,000。大体11万円くらい。やはりMOOCSは圧倒的にコスト優位性が高いと思わざるを得ないですね。このコースは無料版があるのでそちらでもいいかと思いますけど、有料版の方だと有益な論文を色々もらえます。
シラバス
シラバスの内容は下記の通りです。Digital Productのplanning, development, PL managementまで時系列で一通りカバーしたような内容になっています。
シラバス
シラバスの内容は下記の通りです。Digital Productのplanning, development, PL managementまで時系列で一通りカバーしたような内容になっています。
- Product line planning and road mapping alternatives
- Idea generation, customer need assessment, co-creation, definition and validation of minimal viable product (MVP) and allied set up of requirement documents
- Alternative approaches for lean, agile and waterfall development, along with the tools for assessing task, project and business risks (and risk mitigation strategies) at scrums or at stage gates.
- How to launch a product and create a go-to-market strategy to champion your product.
- Performance Management: how to take ownership of product related profit (or loss) over various life cycle stages; how to track and optimize system performance metrics while organizing social media and third party data towards performance optimization
内容
- 内容的にはかなり重いです。たぶんMicro courseの中で1,2位の重さでした。非常に多くの記事を読まないといけないのと、提出課題が重いです。課題でProduct設計を行うのですが、ちょっと実務経験がないと厳しいかもしれません。余談ですが社会人学生が多いこともあり、受講生たちのスケジュールの厳しさに対する不満もかなり上がってました。ただ内容自体はとても素晴らしく、代理店時代にモバイルアプリなど大量に企画・制作した時にこういう知識があればなと思いました。
- 非常に良い記事・論文を数多く提供してもらえます。HBR系のものが多いのですが、HBRってこんないい記事出してたんだなあと感心しました。読むべき論文を探してもらえるって本当助かるなとよく思っていました。これ自分でやるととんでもなく時間がかかりますからね。特に役に立ったのは下記です(ごく一部抜粋)。
Beyond the 4Ps: A New Marketing Paradigm Emergeshttps://hbr.org/product/beyond-the-4ps-a-new-marketing-paradigm-emerges/ROT232-PDF-ENG
Understanding Market Size, or Demystifying TAM, SAM and SOM _ Cayenne Consultinghttps://www.caycon.com/blog/2013/10/understanding-market-size-or-demystifying-tam-sam-and-som
50 product management blogs you should be reading - Roadmunk Bloghttps://medium.com/product-to-product/50-product-management-blogs-you-should-be-reading-92617b70dc12
Embedding Strategic Agilityhttps://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0024630109000570 - 教科書に相当するものはないのですが、Product mangerのテキストといえばこの2冊ですね。
- Product manager's desk reference
学習効果
- ぼくは「体系的に学習する」ということを非常に重要視するタイプなので、その期待値に応えてくれた点が最も評価すべきポイントでした。そもそもDigital Product developmentを体系的にまとめあげた教育資料ってあまりないような気がしますね。
- そもそも日本のdigital界隈で、例えばTAM, SAM, SOM, LAM,って言われてなんのことか即答出来る方ってそんなにいないんじゃないかなあ。MVPは分かるでしょうけれど、じゃあProttypeとの違いは?と聞かれると体系的に整理された返答がしたいところです。
- Economy of scale / scopeの概念もいいですね。
- レポートが非常に多いです。多くの週末がつぶれていきました。
- Go to market strategyもカバーしています。そう思うと相当な分量ですね。
実益
- 実益は、特にないんじゃないかなというのが感想です。やはりちょっと大学ランク的な箔が足りない感は否めません。「そもそもBoston universityって遊び人がいく大学だよ」と同僚に言われて、へーそうなんだと思ってしまった次第です。ただ学習効果が非常に手ごたえがあったので、満足です。
これ聞きたい!というのがあれば、おっしゃていただければ今後の記事に反映します。