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デジタルについてトッププロファーム勤務の藤谷が書き綴ります。

Product Management with Lean, Agile and System Design Thinkingのcertificationを取得しました (1/4)

EdxでBoston universityのProduct Management with Lean, Agile and System Design ThinkingのCertification取得してみたので、何回かに分けて内容を紹介します。本講義は特に分量が多かったので4回に分けて紹介することを考えています。

 



Product Management with Lean, Agile and System Design Thinking
https://www.edx.org/course/product-management-with-lean-agile-and-system-design-thinking


Boston universityは大体世界ランクの100位に入るくらいなので、超一流というわけではないですが、社会人教育に定評がありこのコースからもそれはうかがえました。
 

Boston University | Top Universities

https://www.topuniversities.com/universities/boston-university

この講義はDigital Product Management MicroMastersのコースの一つです。5コースから成っており、すべて合格するとCertificationが発行されます。MOOCSでよくあるMicro master programですね
*Digital Product Management certification from Boston universityを取得しました
https://touya-fujitani.blogspot.com/2018/08/digital-product-management.html?view=flipcard
  1. Platform Strategy for Business
  2. Product Management with Lean, Agile and System Design Thinking
  3. Strategic Social Media Marketing
  4. Driving Digital Innovation through Experimentation
  5. Business Analytics for Data-Driven Decision Making
費用は$200 per courseなので、すべて取りきると$1,000。大体11万円くらい。やはりMOOCSは圧倒的にコスト優位性が高いと思わざるを得ないですね。このコースは無料版があるのでそちらでもいいかと思いますけど、有料版の方だと有益な論文を色々もらえます。

シラバス
シラバスの内容は下記の通りです。Digital Productのplanning, development, PL managementまで時系列で一通りカバーしたような内容になっています。
  • Product line planning and road mapping alternatives
  • Idea generation, customer need assessment, co-creation, definition and validation of minimal viable product (MVP) and allied set up of requirement documents
  • Alternative approaches for lean, agile and waterfall development, along with the tools for assessing task, project and business risks (and risk mitigation strategies) at scrums or at stage gates.
  • How to launch a product and create a go-to-market strategy to champion your product.
  • Performance Management: how to take ownership of product related profit (or loss) over various life cycle stages; how to track and optimize system performance metrics while organizing social media and third party data towards performance optimization
 

内容
 
こういうのは、学習効果と実益に分けて評価するのが大事なんだけれど大枠では下記
 
学習効果
 
  • ぼくは「体系的に学習する」ということを非常に重要視するタイプなので、その期待値に応えてくれた点が最も評価すべきポイントでした。そもそもDigital Product developmentを体系的にまとめあげた教育資料ってあまりないような気がしますね。
  • そもそも日本のdigital界隈で、例えばTAM, SAM, SOM, LAM,って言われてなんのことか即答出来る方ってそんなにいないんじゃないかなあ。MVPは分かるでしょうけれど、じゃあProttypeとの違いは?と聞かれると体系的に整理された返答がしたいところです。
  • Economy of scale / scopeの概念もいいですね。
  •  レポートが非常に多いです。多くの週末がつぶれていきました。
  • Go to market strategyもカバーしています。そう思うと相当な分量ですね。
 
実益
  • 実益は、特にないんじゃないかなというのが感想です。やはりちょっと大学ランク的な箔が足りない感は否めません。「そもそもBoston universityって遊び人がいく大学だよ」と同僚に言われて、へーそうなんだと思ってしまった次第です。ただ学習効果が非常に手ごたえがあったので、満足です。
これ聞きたい!というのがあれば、おっしゃていただければ今後の記事に反映します。

Digital Product Management certification from Boston universityを取得しました

EdxでBoston universityのDigital Product Managementを取得してみたので、何回かに分けて内容を紹介します。


Digital Product Management Boston university
https://www.edx.org/micromasters/digital-product-management


Boston universityは大体世界ランクの100位に入るくらいなので、超一流というわけではないですが、社会人教育に定評がありこのコースからもそれはうかがえました。
 

Boston University | Top Universities

https://www.topuniversities.com/universities/boston-university

費用は$200 per courseなので、すべて取りきると$1,000。大体11万円くらい。やはりMOOCSは圧倒的にコスト優位性が高いと思わざるを得ないですね。このコースは無料版があるのでそちらでもいいかと思いますけど、有料版の方だと有益な論文を色々もらえます。
 
こういうのは、学習効果と実益に分けて評価するのが大事なんだけれど大枠では下記
 
学習効果
 
  • ぼくは「体系的に学習する」ということを非常に重要視するタイプなので、その期待値に応えてくれた点が最も評価すべきポイントでした。
  • 実務で役に立つ、ということを受講者のレベル(要はMIT, Stanfordレベルではない)をある程度意識しつつ、追求しているような内容で好感が持てました。優良な私大って感じだなあと。
  • Product Management with Lean, Agile and System Design Thinkingがかなりの重量級です。これはちょっと実務経験がないと対応出来ないかもしれない。Product designをしっかりとしたdevelopment flow/methodologyに基づいて進めていくスキルが身に付きます。
  • Platform Strategy for Businessは採用している教科書も含めて大変素晴らしい内容でした。Platform Revolutionは、ひょっとしたらはじめて読んだ「まともなDigital strategyの本」かもしれないと思っています

                                    
  • Driving Digital Innovation through Experimentationは、そもそもDigital orientedな企業は必ず行わなければいけないような内容なので実務で非常に役に立つ領域です。こういう領域を体系的にまとめてくれるのは大変ぼく好みです。
  • Business Analytics for Data-Driven Decision Makingは、機械学習のさわりだけといった感じでしょうか。Microsoft Azuleを使ったりします。このコースの内容はちょっとした研修レベルかといった感じです
 
実益
  • 実益は、特にないんじゃないかなというのが感想です。やはりちょっと大学ランク的な箔が足りない感は否めません。「そもそもBoston universityって遊び人がいく大学だよ」と同僚に言われて、へーそうなんだと思ってしまった次第です。ただ学習効果が非常に手ごたえがあったので、満足です。
これ聞きたい!というのがあれば、おっしゃていただければ今後の記事に反映します。

やっぱりクルーグマンの本は最高に面白い - 書評 クルーグマン ミクロ経済学(第2版)

先日、この記事を読んで久しぶりにクルーグマンのことを思い出しました。

ノーベル経済学賞クルーグマン教授「ビットコインは金より有用」
https://jp.cointelegraph.com/news/paul-krugman-said-btc-has-more-utility-than-gold

記事の中にもある通り、クルーグマンは2013年にはBTCに対してかなり否定的な見解をしていたので、意見が転換しているわけです。ノーベル賞受賞者でも、現在のテクノロジーの進展の前には意見を変えざるを得ないわけです。が、これにはぼくは好感を持っています。というのは「いまのランドスケープで大御所が意見がまったく変わらない方がマジで危険」だからです。

Bitcoin Is Evil
https://krugman.blogs.nytimes.com/2013/12/28/bitcoin-is-evil/

ところでクルーグマンと言えばミクロ/マクロ経済学の本です。




クルーグマンは経済がどうとうかというよりも、そもそも読んでいて本当に面白い文章を書かれます。帯に世界が見えてくるアカデミックエンターテイメントと結構な謳い文句ありますが、なかなか同意出来てしまいます。真理を孤高に目指すのも良いですが、そういったことは論文でやっていただいて、やっぱり専門書はこういう他者貢献性が高いことが望ましいですよね。ぼくは「分厚い本」には、分厚いことの理由・必然性を強烈に求めますが、この本は分厚くてもスラスラ読めてしまえます。良質な肉厚ステーキみたいな本で非常に有用です。

Algorithm Introductionの様な本は最初から数年かけて何回も読みながら完全に理解することを目指しますが、クルーグマンの本ってたまに一気に読んでしまって、その度に新しい自分なりの発見があるみたいな読み方です。とても楽しく読めました。そして役に立ちます。いや、これはあらためてかなり稀有な本です。
 

財務分析の隠れた名著 - 財務デューデリジェンスの実務 PwC

財務分析とは、そしてFDDとは

ぼくにとって会計士とは監査をする方ではなく、MAの際にFDDレポートを書いてくれる方である。が、このFDDレポートとはとかく馬鹿にされがちな代物である。特にファンド若手は「会計士が書いたレポートなんて、ビジネスインサイト零だし読む価値ない」みたいなことを平気で言うし、しかもそれが周囲の同意を得られるケースが多い。要は会計面でしかビジネスが見れない人種がやったビジネス分析なんてみたいな視点でディスられている。

が、ぼくはFDDレポートは案件で配布されることがあったら必ず熟読する。よく出来てるな~と思うからである。体系的な知識を身につけた方達が、それに則って書いてる感じがBDDレポートよりもぼく好み。FDDは大抵はBig4に発注されることが多いけど、EYかPwCがいいレポートを書くような気がする。


財務分析の隠れた名著 - 財務デューデリジェンスの実務 

で、そのFDDの作成を実務レベルで書いているのがこの本。あまり認知度はないというか、ほとんど零の様に思うけど、とてもいい本である。いきなりM&Aの実務に取り組むことになったという気の毒な事業会社の担当者が最初に読むことが多いと聞くこともある(PwCが配ってるのかも。)


M&Aを成功に導く 財務デューデリジェンスの実務

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財務分析系の著作はそれはもう星の数ほど出ているし、財務三表一体理解法というベストセラーも出ているんだけれど(これはこれで良い本)、どうも実務レベルにつながらないと思ってしまうことが多い。簿記やっちゃった方がいいんじゃないだろうかと思ってしまう。が、いくらなんでも簿記だけじゃな、、、みたいなところをちょうど埋めてくれている。これなんで全然評判が立たないんだろうか。簿記1級取得して、この本を完璧にしていれば大抵の財務分析は問題ないはず(valuation除く)。

主に学生さんが対象になるかとは思いますが、FDDレポートってなんぞやという際には下記のリンクに詳細があります。要はMAの際のリスクを財務面から洗い出してくれる作業なのですが、誰にも読まれないと批判されることが多いです。財務面にスコープを限定して書いているので、ビジネスの要素が排除されていることが多いからですね。例えば昔のメルカリみたいな誰がどう見たって将来は明るい超イケてるベンチャーでも、過去実績に基づいて評価されると、ただの赤字会社になるとかそういうことです。が、ぼくはきっちりした体系知識をもった方達がプロの仕事をしてくれるので毎回熟読してます。


FDD Overview
https://cdn.ymaws.com/www.feiboston.org/resource/dynamic/blogs/20160223_122944_15241.pdf

実レポート(の雰囲気が伝わる)
http://www.bechbruun.com/-/media/Files/Videncenter/Kursusmateriale/2018-risikoafdkningsseminar/Finansiel+due+diligence.pdf?la=da

重要なこと、ファイナンススキルの特性

ファイナンス職の未来は暗い模様ですが、ファイナンススキルは必須スキルであることに変わりはありません。いまのランドスケープファイナンス職につくのは望ましくないけどファイナンススキルは必要というちょっと厄介なものなんですね。

サブスキルとしてのファイナンススキル

スキルにはそれ単体で価値を生めるメインスキルと、メインスキルとの組み合わせでなければ価値を生めないサブスキルがあります。サブスキルの王様は常に英語です。ここ数年、サブスキルとしてのプログラミングが台頭してきていますが、ファイナンススキルもそんな風になっていきそうです。いまのランドスケープファイナンス職に突撃して、ファイナンススキルをメインスキルと位置づけるのはあまりオススメ出来ません。というか止めたほうが良いです。

"Dramatic Change" Ahead: Robots Are Coming For 200,000 US Banking Jobs
https://www.zerohedge.com/technology/dramatic-change-ahead-robots-are-coming-200000-us-banking-jobs

それと同時にtwitter worldではメガバンク職や証券関連職のオワコン論が若干煽られ過ぎな様に思います。前述の通りファイナンススキルが必須スキルであることに変わりはないのです。"ファイナンス職につくことなく"、"サブスキルとしてファイナンススキル"をどう身につけていくかがイシューになっていきそうというのがぼくの読みです。

ファイナンスの勉強をはじめようとする方が最初にやる失敗

ところでファイナンスの勉強をはじめようとする方が最初にやる失敗は、MBA関連のファイナンスの本をいきなり買うことです。ぼくはこれには反対です。実務への貢献性が非常に低い行動だからです。もうひとつ「(特に根拠もなくイメージで)簿記を馬鹿にする」という行動があります。これも本当に損です。下手すると一生ものの損だと思います。英語やプログラミングもそうですが、人生の早いタイミングで出来るようにしてしまった方が圧倒的に得です。

過去記事
1.簿記 - それは馬鹿にする誰もが甚大な損をするサブスキルの大臣 (1/)
http://touya-fujitani.blogspot.com/2018/08/blog-post_8.html
2.
Audible - あるいは最高の会計学習法 (2/2)
http://touya-fujitani.blogspot.com/2019/08/audible-2223.html

ふわっと全体像を掴める本って読者のことを考えているようで、考えてないんじゃないか
と思うことが多いです。結局の所、実務で役に立つということが達成されないならば、そこに繋がらないならば、読者に対する貢献性はないのです。¥1,500くらいのビジネス本が出ては消えていきますね。かといって、あまりに専門家向けのガチ本でも困るのです。

つまり、対象者が初学者でかつ実務への貢献性が高いというところを狙いすましてくれている本が望ましいわけですね。そういう意味でこの本は非常に有用です。あまり有名じゃないのは何故なんでしょう。

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特に戦略ファーム組は「BS分析が出来ない」とか伝統的にディスられることもありますが、簿記1級とこの本の内容が完璧に頭に入ってれば困りません。

FDDは大抵は監査を担当していないBig4のどこかにオーダーすることになるとは思うのですが、案件概要にもよりますが、海外子会社の数が多かったりすると普通に数千万になったりします。なのでそうそうお手軽にオーダーするわけにもいきません。ぼくは以前からこれ結構会計士じゃなくても対応可能な領域が多いと思ってました。が、別にFDDをBig4に頼まなくてもいいようになることが目的ではないのです。そもそも実際のFDDは企業内部のデータの開示がなければ出来ないことですし、QAやりとり、マネジメントへのインタビューと組み合わされて実施されるので、現実的じゃないです。

ではなにを目的にするのかというと、この本は「企業実態を財務視点で捉えられる様になる」という基本中の基本スキルを身につけるのに有効です
。というか、そもそもFDD自体その為のものなのですけど。FDD視点でパッと企業を見ることが出来るのが重要です。IRを読んだだけで分かった気になっている状態から一歩前に踏み出せますね。

FDDの論点

会計士の方には絶対に怒られますがFDDの論点って大抵一緒です。なんでもう覚えちゃった方が早いです。ほんと色々なFDDレポートを読みましたけれど、大抵はこの論点です。

PL論点:QOE分析、Historical earning分析、LTM分析、Projection

BS論点DDL、NetDebt、純資産分析

CF論点:Working Capital分析、CAPEX分析

企業固有論点:大抵はバリューチェーンかビジネスモデルに由来する論点

なんだか大学受験の頻出問題みたいだなといつも思ってました。AIで置き換えられるとかディスられちゃうのは、要はFSデータなので元データが綺麗なデータであることが多いことと、こういうところから来ていそうです。会計士の方は、FDDの本質はマネジメントへのインタビューとQAにあるとかたまにおっしゃいますけどどうなんでしょう。会計論点も含めてツール対応出来るようになるとしか思えませんが。ぼくはFDDレポート自体は体系的知識をしっかり持った専門家の方が行うサービスなので個人的には好きなのですが、マーケットとして未来が明るいかどうかはまた話が別ですからね。PwCが全世界の社員を対象に$3 billionのトレーニング投資を行うと発表していました。

'If you opt in, we will not leave you behind' — PwC's global chairman announces a $3 billion investment in job traininghttps://www.businessinsider.com/pwc-announces-3-billion-job-retraining-investment-as-competitive-edge-2019-9

当然これは「PwCが従業員に優しいいい会社」だからでなはく、現場の社員からの危機感と不満が猛烈だからだと思います。PwC側としてはオールドスキルしかない人材は解雇してしまってその時のランドスケープに適応した最新のスキルの人材を採用すればいいだけの話なんですが、当然社員側はそういったことを警戒するわけですね。

このニュースを見ても思いましたが、トップ金融機関で激務と社内競争にさらされると、スキル更新が出来なくなります。その状況下でこういうことになるというのは現代の罠の様な気がします。
HSBC to axe up to 10,000 jobs in cost-cutting drive
https://www.ft.com/content/b43e7b3e-e6c7-11e9-b112-9624ec9edc59

なので、"ファイナンス職につくことなく"、"サブスキルとしてファイナンススキル"をどう身につけていくかがイシューになっていきそう"というのがぼくの読みです。


関連記事:Valuationの名著について解説しています
企業価値評価の名著 - たった5冊で十分過ぎるといつも思う

https://touya-fujitani.blogspot.com/2018/08/5.html

簿記 - それは馬鹿にする誰もが甚大な損をするサブスキルの大臣 (3/)

究極の仕訳集を活用した簿記学習

簿記の学習の進め方の詳細の続きを書いていきます。


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簿記学習の全体像

大事なことは、正しい手順を踏めば、学習には本来それほど手間はかからないということです。
ステップの全体像は非常にシンプルで、下記2ステップしかありません。

  1. 全体像:そもそも会計の全体像を掴む
  2. 構成要素:簿記(仕訳)を学習する

1. 全体象:そもそも会計の全体像を掴む
財務三表一体理解法を使います。
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2. 構成要素:簿記(仕訳)を学習する
そして細部を掴む。この本を使います

究極の仕訳集 日商簿記3級 第2版 (TACセレクト)
究極の仕訳集 日商簿記2級 第4版 (TACセレクト)

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今回、”2. 構成要素:簿記(仕訳)を学習する”について解説します。
 
仕訳に持つべきイメージは、やはり計算練習であり英単語と同じものということです。ここは「あまり考えると、損をするタイプの領域」です
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ぼくは代理店時代に簿記1級を取りましたが、最初から「学習自体は長期間設定で、1回受験で受かる」という方針でした。会計があまり業務に関係なかったので、すぐ合格する必要がまったくなかったからです。なので、毎日10分究極の仕訳集 日商簿記3級 第2版 (TACセレクト)、究極の仕訳集 日商簿記2級 第4版 (TACセレクト)を読んでいました。これは英単語に対するアプローチとまったく一緒です。

ここが重要なのですが、はじめから考えようとするよりも機械的に反復練習してしまった方が後々に理解度も高まります。個人的な意見ですが、大学受験の数学がそうですね。一方、大学受験の物理なんかははじめから考えた方がうまくいく気がします。明らかに公文式の影響を受けているわけですが、方法論として有効です。余談ですけれど、英語も発音練習を1日10分やるのが非常に有効ですし、数学も毎日1問解くのが重要です。ぼくがこの方法論が好きなのは「変化は少しずつしか起きない」と知っているからです。東大に半年で受かりました!とか、TOEIC990点を3ヵ月で取りましたとか確かにあります、が一般的な方法論かというと間違いなくNoでしょう。あまりオススメは出来ません。

また、英語において発音練習をはじめからしておくことがTOEIC満点取得後の実業務での運用(感覚値としては2800点くらい)において非常に重要なのとまったく同じで、仕訳が完璧に頭に入っていると、その後の簿記1級取得、実務での運用において非常に有用です。完璧というのは、「暗記を目的としてはいなかったが、結局全部暗記してしまった」とかそういうことです。その為に「対象は「薄い本」であること」が非常に重要です。

財務三表一体理解法を2~3回読んで、全体像をぼんやり掴んだら、1日10分の仕訳練習に入りましょう。最終的には10分で2冊とも読めるようになります。

単なる個人的な感想ですが、仕訳をすっ飛ばして経営分析系の本だけ読んでいると最終的にどこかで行き詰まります。とかく簿記は馬鹿にされがちです。だからこそ「簿記 - それは馬鹿にする誰もが甚大な損をするサブスキルの大臣」なのです。
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過去記事
1.簿記 - それは馬鹿にする誰もが甚大な損をするサブスキルの大臣 (1/)
http://touya-fujitani.blogspot.com/2018/08/blog-post_8.html
2.簿記 - それは馬鹿にする誰もが甚大な損をするサブスキルの大臣 (2/)
http://touya-fujitani.blogspot.com/2018/08/blog-post_8.html
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プロフェッショナルのコンディショニング - 史上最高のシャンプー

史上最高のシャンプー

久々にBest buyなプロダクトを見つけました。シャンプーです。長年の試行錯誤と散財の末に、ついに現時点でコスト面含めたあらゆる点から現時点で史上最高と言えるシャンプーについに辿り着きました。この夏を通して3ヶ月検証しましたが、やはり間違いないと結論に至りました。いや、これは素晴らしいです。


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薬局では売ってないっぽいので、知名度がほとんどないですが、本当にイケてます。極端に値段が高いものから、美容院で売っているものまで何十種類も試しましたが、ようやくコストも含めてすべての点で満足出来るものに辿り着きました。

これは資生堂プロフェッショナルというブランドなのですが、要は一般向けではなく美容院向けに商品販売しているブランドですね。そもそも、この手の商品は「広告宣伝費がかかっていないものを選ぶ」のが鉄則です。膨大な販管費はすべて売価に反映されるのですから、その意味でもイケてます。


資生堂プロフェッショナル
https://www.pro.shiseido.co.jp/

まず第一に、頭皮がとてもスッキリします。もともとはミントシャンプーでイケてるものがないかと思いシャンプー探しをはじめたのですが、美容院で買うものより総合点が高いです。髪の汚れって、実はお湯で洗っただけでほとんど落ちてしまうと美容師さんから聞くこと多いですよね。やはり問題は頭皮の汚れです。ここの機能性が非常に高いのが素晴らしいです。やはり美髪がどうとか、素敵女子ウケがよくなったとかそういうことより、「物理的に」頭がスッキリしていることが重要です。これは頭皮の洗い上がりで決まってくるような気がします。頭皮が物理的にスッキリしていると、頭の中身自体も整理されてきます。なんとなく物理的に部屋を完璧に綺麗にしたり、運動したりすると頭がスッキリするのと似ているような気もします。

入浴は毎日行うことなので、やはりここの投資対効果は大きいです。ぼくは寝具にも非常にお金をかけますが、それは毎日に使うものだからです

過去記事


また予防医学的に毛髪を守りたいというのがあります。現状は問題ありませんが、ストレス過多なファーム職に勤めている以上は、予防線を張っておくべきです。Jason Stathamはハゲていることを神に感謝しているそうですが、ぼくは出来れば避けたいというのが基本スタンスです。



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複雑な情報構造構造を瞬時に表現する英会話力獲得の為に (3/)

相変わらず英会話力の底上げに取り組んでいます。難しいのは、英語に一切working memoryを取られないということを実現する点です。英語話せますよという方はいらっしゃいますが、working memoryの使用量0ですよと完全に言い切れる方はそんなにいないんじゃないでしょうか。

というか、TOEIC満点以降の英語学習みたいな領域って商売にならないのであまり本も出ませんし、大変ですね。英語目的だけの留学はコストがまったく見合いませんし、駐在に行けばいいじゃんとかいいますけど駐在帰りの方のお粗末な英語を見るにやはり別の訓練が必要な様に思います。というかこの前この動画を見ていて唐突に思ったのですが、世界最高のビジネスマンのSunder Pichaiですらこのお粗末な英語なのです。彼には英語以外のとんでもない価値があるから問題ないというのはそりゃ100%同意なのですが、英語(主に発音)という領域だけにおいてはやはりお粗末です。

 

なので「もう英語で仕事しているから、この日々を続けていけばnative levelになる」というアプローチは非常に危険なと思うようになりました。

というわけで英作文に取り組んでいます。英語学習において、listeningを最高レベルまで引き上げるにはdictationというのが通説の様に思いますけど、speakingを最高レベルまで引き上げるには英作文な気がしています。 当然英作文だけじゃ成立しないけど、最後のピースみたいな。listeningは音のまあ90%も聞き取れていれば相手の言っている意味はわかってしまうわけなんですが、dictationは音が100%聞き取れていないと答えが書けません、というか書けないように意図的に問題がつくられています。(こういう明示化って基本中の基本ですけど、本当に大事ですね。)。speakingについても似てるなーとなんとなく思いました。相手に意図を伝えるだけなら、諸々細かい点がいいかげんでも伝わってしまうという状況はあるんですけれど、英作文だと細かい点までちゃんと表現していないと確実に減点されますね。ここが重要です

使っているのはこの本ですけれど、とても気にいっています。 この本で行われている「情報処理のプロセス(英文と訳の1対1対応ではなく、情報処理)」を練習しています。

発想転換で表す和文英訳ビギナーズブック
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恐らくTOEIC満点後の方がみると「簡単過ぎて意味がない」ように見えると思いますが、これをworking memoryの消費量ゼロで処理出来るようになることが重要なのです。当然処理時間もゼロです。その為の徹底した基礎領域の練習です。ここまで書いて思いましたけど、英作文って大学受験以来勉強してないですね。

何年かのスパンで同じことを思い直すのですが、やはり「究極の状況でこそ基礎が完璧かどうか」だとまた思いました。


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過去記事
1.複雑な情報構造構造を瞬時に表現する英会話力獲得の為に (1/)
http://touya-fujitani.blogspot.com/2019/03/blog-post_16.html
2.複雑な情報構造構造を瞬時に表現する英会話力獲得の為に (2/)
http://touya-fujitani.blogspot.com/2019/03/2_21.html