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デジタルについてトッププロファーム勤務の藤谷が書き綴ります。

あるいはコンサルファームへの内定率を劇的に向上させ得る方法 (就職活動) - 冨山和彦さんの本

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冨山 和彦さんと言えば泣く子も黙る企業再生のプロですね。ぼくはあまり後ろ向きな話が苦手かつテクノロジーが絡むことがあまりないので再生案件には関わりが薄いですが、再生案件にはコンサルティングのすべてが詰まっているというのは同意出来ます。

そんな冨山さんが出されていた本を一気に読んでみました。お勧め順ですが、下記の通りです。

1.IGPI流 経営分析のリアル・ノウハウ (PHPビジネス新書)
https://amzn.to/2vSHTlw

2.IGPI流 ビジネスプランニングのリアル・ノウハウ (PHPビジネス新書)
https://amzn.to/2M3F8Zu

3.IGPI流 セルフマネジメントのリアル・ノウハウ
https://amzn.to/2AWVP3S

4. 挫折力―一流になれる50の思考・行動術 (PHPビジネス新書)
https://amzn.to/2OWFyyz

ぼくは古典的な名著と言われるものも含めてビジネス書というものがあまり好きではありません。理由は単純であまり有益だと思えないからです。英単語帳5冊を毎日読んでいるAさんと「こうすれば英語が出来る!」系5冊を毎日読んでいるBさんでは前者の方が英語が出来るようになりそうです。

ところがなんでこの本がいいかと思ったかというと、就活に役立ちそうだなと思った次第です。特にIGPI流 経営分析のリアル・ノウハウ (PHPビジネス新書)の方は、現場の方が読むと、ああこういう会話するよねと感じるんじゃないでしょうか。冨山さん程の方が御自分で書かれたとは思えませんが、ひょっとしたらインタビュー形式で書いたライターの方が物凄く優秀だったのかもしれません。一般的な経営分析の本を読んだ上で、ここに書いてあるようなことをしっかりイマジネーションを持って読み込むことが出来ると、ファーム面接での受けが俄然よくなるかも知れないと感じました。

英語学習 - Speakingという最後の難関を越える(発音) *随時更新中

英語学習における最後の難関Speaking

Speakingというのは英語学習における最後の難関です。ホントありとあらゆる場で聞くのは「読む・聞く・書くは出来ますが、話すは出来ません」という台詞です。発音については、ぼくは英会話スクール通うのはまったく以て意味がないと思っています。余談だけれど、当然に語学目的だけの留学は問題外です。
発音練習というのは3~5年間かけてやっていくことというのが、基本的に持つべき姿勢だと思います。理由は色々あるけれど、一番の理由はそもそも発音練習は「正しい舌の形をつくる」というよりは、「舌の筋肉を鍛える」という行為だと思っているからです。鍛えられた舌の筋肉があるから微妙な調整=適切な舌の形をつくることが楽に出来るし、そもそも「舌が回っている状態」も生まれるのです。



世に出回っている英語発音系の本の欠点

世に出回っている英語発音系の本の欠点は「とにかくルールが多過ぎる」ということに尽きます。英語で必要とされる舌の形を網羅的にカバーしようとする、って物凄く筋の悪いアプローチだと思います。ただでさえややこしいことをやっているのに、覚えらるわけがありません。基本的に「網羅的アプローチ」というのは、こと教科書については分厚くなるだけで筋が悪いです。「対象の情報構造そのものを頑張って全部描写しました」みたいなのは、真面目なだけで迷惑になってしまいがちです。本当に望ましいのは、対象の情報構造を、最小の情報量で再構成してみせたみたいなアプローチの方ですね。



マーケティング過多の日本の出版界の中で埋もれてしまっている良著ザ ジングルズによる学習

で、以上の様なことに対応してくれているのがこの本です。マーケティング過多の日本の出版界の中で埋もれてしまっている良著です。

The gingles 85
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ぼくは発音はこの本を買って、毎日、3~5年間かけてやっていくのが万人向けの最短アプローチだと思っています。発音が伸びると、リスニングも俄然伸びます。TOEICスコアしか狙ってませんという場合も、はじめからその効果を狙って、発音練習を英語学習の中に取り込むというのは実はすごく重要なコツです。


そもそも本に書いてあることですが、ここが重要です。

  1. 1日10分だけしか練習しない、逆に必ず1日10分は練習する(本では5分と記載)
  2. 基本的に最初の3ヶ月はLV85で十分で、86,87を買っても意味がない。本にも書いてある様に効果の80%はジングルAとBからもたらされる
  3. 発音を鍛えるというのは曖昧な言葉なので、子音をちゃんと出せる舌の筋肉を鍛えるという意識で練習する
総じて「理解した上で、反復練習する」のが非常に大事で、闇雲に繰り返しても効果は出にくいことは強調したい。

フォニックス・トレーニングによる個別音の習熟

また、フォニックス・トレーニングを一緒にやると非常に効果的な様に思います。ジングルズで基礎が固まった後に、特に破裂音を洗練させるイメージです。ジングルズって本当によく出来ているんですけれど、破裂音の訓練にはフォニックスの方が効果的のように思います。ジングルズを継続的にちゃんと続けていると舌の筋肉が完全に変わったことを感じる瞬間が来ると思います。そのタイミングでフォニックスで個別音の訓練をするステージに移るイメージです。

フォニックス<発音>トレーニングBOOK
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ぼくがフォニックスが方法論として好きなのは「そもそも英語圏の子どもの為のもの」である点です。要は、「一番簡単な方法論」なのです。故に誰でも出来ることが期待出来る点です。この一覧が分かりやすいですが、日本のアルファベットの読み方って全然違いますよね。日本は「エー、ビー、シー、ディー、イー、エフ、ジー」だとして、下の表と見るとまったく異なりますね。しかも実際に話されている音はフォニックスの方なのです。
 
 
個人的には日本人に限らず英語が第二言語な方が大事にすべき音はB,F,G,T,Vです。ここをちゃんと出してくれるととても聞き取りやすい英語になるなといつも思います。
 
フォニックスを2~3ヶ月も真面目に取り組んでいると、「この人の英語ではP、S、T、Nが弱いから分かりづらくなってる」とか判定出来るようになります。これが大事です余談ですが、めちゃくちゃな量を多聴するというのは文法とかを学んだ上で、こういったことも出来るようにならないとと時間の無駄が多くなる気がします。
 
発音の練習は大学受験に出ないこともあって、日本では軽視されていると言わざるを得ない領域ですが非常に重要です。「聞く」についてもTOEIC満点ぐらいでいいのであれば発音練習抜きでもいい様にも思いますが、どんな緊迫したビジネス状況化かつ劣悪な状況でも聞けるというレベルまでもっていくならば発音練習抜きにはそこまでのリスニング力にはならない気がします。
 

英語が話せることの市場価値



余談ですが、英語力において読む、聞く、書けるの価値は低下する一方ですが、話せるの価値は下がらないというかなんなら微増な気がするのでやはり「話せる」までもっていったほうがいいと思います。あと多分これから日本人が転職で英語面接を受けるというシチュエーションはすごく増えていくと思います。
 


TOEIC満点へ向けてのLast One Mile : Reading part

TOEICのReading partについて書きます。

前回記事
TOEIC満点へ向けてのLast One Mile : Listening part 
https://touya-fujitani.blogspot.com/2019/10/TOEICFullScore.html

Reading

Listeningの問題を見ていた時にも思ったのですけれど、TOEICって「状況把握がすべて」ですね。問われる内容は状況把握から落とし込んでいくことで解答出来るものがほぼすべてですね。+基礎力でしょうか。Readingについては、Part5,6は完全に基礎力の問題です。なので実質的にはPart7だけの話ですね。

Part5:短文穴埋め問題

これはもうただの文法問題ですね。日本の大学受験よりも難易度が低い気がします。ここでミスるというのは基礎力の問題です。TOEIC対策云々の問題ではありません。TOEICはビジネス英語の試験だから、、みたいなのはまやかしで、純然たるただの文法問題です。

Part6:長文穴埋め問題

これもただの文法問題です。そう思うと、ほとんど大学受験の知識で対応出来るんじゃないかなあ。Part5-6での満点がぐらついてしまうという方はたぶん英文法の核か、大学受験の時に使っていた英文法書を完璧にするというアプローチがいい気がします。理由は主に3点です。
  1. 大学受験の英文法書の方が知識がしっかり体系化されている
    TOEICの文法問題集というのは、TOIECの試験構造と英文法の構造がごっちゃになっている傾向があります。たぶん英文法だけに特化した場合、短期的なスコアアップを狙う層にうけないんでしょうね。
  2. 思い入れがある分、「感情がこもった学習が出来る」
    大学受験という非常に個人の感情と密接に関わったイベントに関連した教材なので、思い入れがあると思います。なので、「感情がこもった学習が出来る」ことが多いです。これは本当に重要です。
  3. 厳しいマーケット競争を勝ち抜いているので、質が高い
    なんだかんだ言って、英語参考書で一番マーケットが大きいのは大学受験です。厳しい視線にもさらされます。ぼくは昔から不思議なんですが、TOEICだと3ヶ月で300点アップとか平気で書きますけど、大学受験の英語対策本で3ヶ月で早慶合格!とか書かれません。買い手の視線が厳しいので、売れないからです。ここも非常に重要です。
  4. (たぶん)完璧になっていない
    ここが一番重要ですが、たぶん完璧にはなっていないです。大学に合格した時点でその時に使っていた教材って出来るようになっていると思ってしまいがちですが、大抵のケースにおいてそうではないです。常に問うべきは「完璧かどうかです」。
下手にTOEIC問題集とかに手を出さない方がいい気がします。完璧というのは↓この感じになる状態のことです。ぼくはいつも思うのですが、プロフェッショナルファームで変にエスタぶってる人間よりも、大学受験でここまで真剣に打ち込む高校生とか、全国大会に出るような部活に朝5時から取り組んでいる高校生の方が「すべて懸けている」分余程プロフェッショナルマインドがあるんじゃないかといつも思います。あくまでマインドの話ですが。




















参考記事
西きょうじ先生の『英文法の核』を読んだ
http://touya-fujitani.blogspot.com/2017/08/English.html?q=%E8%8B%B1%E6%96%87%E6%B3%95

Part7:読解問題

ここが一番の対策する投資対効果が高いと思います。一番に思うのは「実際のビジネスではあまり出てこないTOEIC特有の微妙に変なドキュメント」が出てきます。実際のビジネスドキュメントをそのまま使えばいいだけなんじゃないかと思いますが、ビジネスドキュメントっていうよりTOEICドキュメントとしか思えない変なドキュメントフォーマットが出てきます。よく分からんとしか思えないです。レベルも非常に低いです。単語も基本的なものばかりですし、ドキュメントも簡易的なものばかりです。これ学生でも例えば理系の研究室配属後の学生だと普段読んでいる論文の英文の方が余程レベル高いんじゃないでしょうか。そういう学生だと、試験フォーマットをハックしてしまった方が早いですね。

余談ですが、MAの際に実施するDDという作業で海外企業の調査などを行うと、密度も記載内容もまったくレベルの違うドキュメントをTOEICの時間制限の1/3くらいの早さで読むことになります。当然、内容を誤読していたりすると首が危うくなります。正答率90%とかTOEICだったらいいかもしれませんが、業務だと100%以外許されません。なんでTOEICとか本当にさっとクリアしなければならない水準のテストです。その程度のものなのです。なので対策としては主に下記ですね。
  1. 状況把握がすべて
    Listening同様にTOEIC Readingは状況把握がすべてです。TOEICは「一応」ビジネス英語のテストなので、場面は当然にビジネスに関連性があるものです、つまり「非常に限定的であり、それほど数が多くはないパターン」なのです。ビジネスの場でいきなりランバダダンスを踊りだす人はいません。しかし、英文サイトやe-mailが頻出なのは時代を反映させてということなのかもしれませんが、実際のビジネスの現場では最も重要なのは契約書だったり事業計画書、IR、IMだったりするのでまあやっぱりTOEICっておこちゃまビジネス英語テストですね。もうハックしてしまうに限ります。
  2. 質問内容は覚えてしまう
    質問内容は状況把握が出来ていれば、余裕をもって解答出来ます。加えて、そもそも質問の内容のカテゴリを覚えてしまっておくと解答速度が早くなると思います。Listening同様に大抵は下記のような問題ですね。
    ・登場人物の属性
    ・登場人物のアクション(次に取る行動、なぜこの行動をしているか、)
    ・会話の中で出てくる情報(場所、時間、伝達事項)
  3. TOEIC特有のドキュメントのフォーマットに慣れる
    TOEICは、不思議なフォーマットが多いです。英文ウェブサイトの問題とか出ますけれど、どう見てもウェブサイトには見えないレイアウトで、「これブラウザ何?」とか突っ込みたくなります。e-mailもe-mailだとは分かるのですが、なんだかレイアウトが変なので脳が混乱します。「これは、、Notesなんだろうか?いや違うな」みたいな余計なことを考えてしまいます。ここに馴れておく価値は大きいです。あまり種類もないので、フォーマットを見ただけで、どういう情報がドキュメントのどのあたりに記載されているかが分かるようにしておく価値は大きいです。

単語/句動詞

ここは結構な盲点だと思います。特に効率的に短期間で900超えをした方とかは以外と盲点になっている単語がありそうです。rundown、unwavering、pactって何と聞かれて即答出来ない場合は単語を満点を取るこのタイミングもう一度やる価値はあります。大学受験以降単語をやり直すタイミングというのは英語学習の過程何回か発生するものです。

厄介なのが句動詞の存在です。それほど数は多くないようですが句動詞の知識が必要となる問題が出題されていますね。日本人は句動詞が苦手です、あまり大学受験に必要じゃないからです。ただ出題頻度が少ないので、他のすべての取り組みをやりきってからの様な気がします。

参考記事
英語学習 - TOEICリスニング満点(495)と満点後に実務で必要なリスニング力(感覚値2000点) (1/2)
https://touya-fujitani.blogspot.com/2018/07/toeic4952000.html?q=%E5%8F%A5%E5%8B%95%E8%A9%9E

時系列分析の基礎スキル固めの為の名著5冊

諸事情でこれを一気に読み返す。しかしぼくはホントにファームの人間なんだろうかという気がしてくるけど。マーケットが神であり、クライアントと目の前のプロジェクトでのニーズがすべてだからな。なんか代理店の時に頼りになった制作会社の方達がいたがごとく、頼りになるData scientistな方達がいればなーと思うけど、会社間の関係性が違うからな。

    1. 現場ですぐ使える時系列データ分析 ~データサイエンティストのための基礎知識
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    1. 経済・ファイナンスデータの計量時系列分析 (統計ライブラリー)

    2. 時系列解析〈上〉定常過程編
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    3. 時系列解析〈下〉非定常/応用定常過程編
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    4. 基礎からわかる時系列分析 ―Rで実践するカルマンフィルタ・MCMC・粒子フィルター (Data Science Library)
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ま、これまで独自のプロジェクトをつくりあげてきたが如く、諸々の体制自体も自分でつくってしまうか。やっぱり信頼しあってガンガン成果をだしていく代理店と制作会社のタッグみたいのがぼくの根底にあるんだなと最近よく思う。

統計 - それは誰もが見逃してしまいがちなサブスキルの参謀 (2/)

引き続き数学スキル、特に統計について書いていきます。サブスキルの参謀ですね。

ところでなぜ数学、特に統計を勉強するかについて再確認します。役に立つからです。統計学とは「
数字データというものを、どのように分析し、どのような判断を下したらよいかを論ずる学問だからです。大凡、社会人たるもの数字データは扱います。だから本来みんなに役立つというのが大前提です。 power pointやExcelは放っておいても皆勉強するのに、数学がそうならないのは前者が非常に目立つのに対して後者は効果が見えにくい上にとっつきづらいからのように思います。が、数学は学習するメリットが非常に高い領域です

数学(特に統計)を学習するメリット

  1. 市場価値が高い、かつスキル障壁が高い
    要はぼくは「数学が出来るとホント得だな」と思っているので、人様に勧めたくなるんですね。思っているというか、感じることが多いというのが正確な表現です。

    単純にヘッドハンターからの諸々の話を聞いてるだけでも、
    数学スキルへの需要を本当に感じますrequired skillの中に数学関連のスキルが入っているかないかだけで露骨に待遇面が変わっています。ただここが重要なのですが、「数学だけ」だと駄目なんですね。要は理想系はStrategy roleが出来て、自社内の組織構築も出来て、数学スキルがある方なんですね。最初の2項目は出来る方は結構多い気がしますが、3項目揃ってる方はなかなかいないんですね。

    前回の記事にも書きましたが、ぼくは数学の勉強を1からやり直すみたいなことがトレンドだなと思っています(しかもTop engineerほどそういうことをしています)。これはMLみたいなこともそりゃそうなんですが、単にヘッドハンターみたいな諸々のジョブマーケットを見るに、
    これからは数学スキルだなと思うことが多いからじゃないんでしょうか。

    しかもスキル障壁が高い気がします。統計でも、そもそも微積線形代数は必要になります。社会人がゼロからやろうとすると結構なハードルです。もともとある程度わかる方もアドバンテージがありますが、本当に強いのは「本気になった方」ですね

    あと数学は嫌いな方は本当に嫌いです。なんだか昆虫が嫌いな女性がたぶん一生昆虫が嫌いなんだろうなみたいな感じがします。なので、やってもいいかなと思えるくらいな時点で相当にアドバンテージです。数式の美しさを感じられるなら、もう十分なんじゃないですかね。
  2. 何事も統計モデルで捉えられる・瞬間的に目の前の事象をモデル化出来る
    これは隠れた非常に重要な価値です。よくコンサルの方が全体の構造を踏まえて話すとかそういうことをよく言いますが、それはもう「ほとんどみんな出来ること」なのであまり価値はありません。価値とは常に需要を伴った希少性です。構造とかデータに対して統計の示唆を出す方ってホントいないんですよね。

    ここも価値のボリュームゾーンの問題ですが、ボリュームゾーンは外部のData scientistに数千万以上のコストで発注するようなデータ分析プロジェクトではなくて、現場の社員の方が日々の業務でDSスキルを発揮するというところにありそうです。やはり統計は
    数字データというものを、どのように分析し、どのような判断を下したらよいかを論ずる学問」ということを常に意識すべきですね。本来みんなの為のものなのです。要はここなのです。逆にData scientistとして価値を出そうとすると求められるスキルレベルが突然跳ね上がります。明らかにボリュームゾーンはそこにはありません。なんとなくですけどexploratoryみたいなツールを使いこなせるくらいのイメージの様に思います。

    余談ですが、Data Visualizationのスキルもあると評価される場所では、本当に評価されます。要は統計モデルでこうだな、、Tableouでこんな感じでダッシュボードつくればいいな、、とか即時にイメージ出来るととてもイケてるのです
  3. 数式が「読める」ということの価値が非常にあがっている
    難解なものというよりも、大学学部でやるような基礎領域のものを読めるだけで相当に価値があります。なんとなくプログラミングコードが読めるだけというのにも価値があるのと似ている気がします

統計を学習する際の注意点

数学を解くことそのものに対する感覚

  • 特定の領域に限らない、そもそも数学を解くことってどういう感覚でやっていくのかということを掴んでおくと俄然理解が早くなります。以下の書籍が参考になります


数学に感動する頭をつくる
https://amzn.to/2YGRaNG
数学オリンピック出場チームをコーチしていた栗田先生の著書です。大学への数学の栗田先生といった方がわかる方も多いかと思います。収録されている"数感を伸ばす練習問題10"が非常にいいです。


大人のための数学勉強法

https://amzn.to/3aSVFqM
この本で紹介されているこの7つの数学の解き方の方針は凄くいいですね。
こういうところをちゃんと言語化してくれていることは読み手に貢献性が高いです

  1. 字数を下げる
  2. 周期性を見つける対称性を見つける
  3. 逆を考える
  4. 相対化する
  5. 帰納的に実験する
  6. 視覚化する
  7. 同値変形を意識する
長くなってしまったので続きます


過去記事
統計 - それは誰もが見逃してしまいがちなサブスキルの参謀 (1/)

https://touya-fujitani.blogspot.com/2020/04/stascticsdatascience.html
関連記事:数多くの統計系のMOOCSの中でこれがベストだと思っています
Statistics and Data Science from MIT - Probability - The Science of Uncertainty and Data (10/)
https://touya-fujitani.blogspot.com/2018/12/statistics-and-data-science-from-mit.html?q=mit

英語学習 - TOEIC満点までの英単語学習はこの5冊で十分過ぎる

TOEIC満点までの英単語学習

英単語を学習する必要はないということを声高らかに言う人が結構いるけど、ぼくは英単語は勉強すべきだと考えています。




そもそもセミネイティブ程度まで英語力を高める中で、「英単語を勉強するべきタイミング」というのがきます。感覚的にはTOEICを800点超える時と、英語でガンガン仕事をする様になって3年目くらいのタイミングでしょうか。

ちなみに単語帳については、海外の本は勧めません。装丁・紙の品質が悪いからです。単語帳においてこの2点は重視せざるを得ません

ところで実際のビジネスの現場で使う英単語を大事なのは、目的に最適化された本を散らすことです。TOEICTOEFL、IELTSの英単語をすべておさえる方が望ましいです。要は実際のビジネスの現場では、TOEIC向けの英単語だけだと不十分ということです。


TOEIC

1. 世界一わかりやすい TOEICテストの英単語
https://amzn.to/2L6FYzf
ぼくは常々思っているのですが、関正生さんの本は実は単語帳がいいのではないでしょうか。学習者を退屈にさせない語り口や作りが非常に巧みだなといつも関心させられます。そこが一番活きるのが単語帳の様に思います。一方、文法や読解については、ちょっと過度な抽象化が心配になってしまうと言うのが正直なところです(ただ「英語が嫌いで仕方ない人」のファーストバリアを取り除くという点ではぶっちぎりですね。

2. TOEIC L & R TEST 出る単特急 金のフレーズ (TOEIC TEST 特急シリーズ)
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TOEICに特化した英単語対策の決定版になりつつありますね。「試験に出る単語だけ抽出する」と言う役割に徹底しているのは、とても好感が持てます。

 

3. 聞いて覚える英単語 キクタン TOEIC Test Score 990

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何の変哲もない単語集なんですけれど、ぼくは非常に好感を持っているというか役に立つと思っています。こういう手堅い1冊をちゃんとやるということは非常に重要ですし、遠回りの様で一番の近道です。

基本的にTOEIC満点の為の英単語はこの3冊で十分です。物足りない方はキクタンの990以下のスコアのものをやってもいいかもしれませんけど、情報量は絞った上でのその範囲を完璧にするアプローチの方が良さげですね。


TOEFL

有名なこの本一択ですね。時の選別に打ち勝っていると言うのは非常に重要なことで、良著たる理由があるのです。
TOEFLテスト英単語3800 4訂版 (TOEFL(R)大戦略)
https://amzn.to/2MZE8lD
 

IELTS

これもこの本一択でしょう。選ばれている単語も手堅くて非常に好感が持てますし、実際に有用です。ぼくは試験としても、IELTSが英語の試験として一番優れているんじゃないかと思っています。そしてこの単語帳も載っている単語が非常に有用だなと思っています。



そう思うと広大に思える英単語の世界もそれ程広い世界ではないのです。
これも簿記同様に、人生の早いタイミングできっちりやりきってしまった方が得なのです。
 

簿記 - それは馬鹿にする誰もが甚大な損をするサブスキルの大臣 (1/)
http://touya-fujitani.blogspot.com/2018/08/blog-post_8.html

Digital Product Management certification from Boston universityを取得しました

EdxでBoston universityのDigital Product Managementを取得してみたので、何回かに分けて内容を紹介します。


Digital Product Management Boston university
https://www.edx.org/micromasters/digital-product-management


Boston universityは大体世界ランクの100位に入るくらいなので、超一流というわけではないですが、社会人教育に定評がありこのコースからもそれはうかがえました。
 

Boston University | Top Universities

https://www.topuniversities.com/universities/boston-university

費用は$200 per courseなので、すべて取りきると$1,000。大体11万円くらい。やはりMOOCSは圧倒的にコスト優位性が高いと思わざるを得ないですね。このコースは無料版があるのでそちらでもいいかと思いますけど、有料版の方だと有益な論文を色々もらえます。
 
こういうのは、学習効果と実益に分けて評価するのが大事なんだけれど大枠では下記
 
学習効果
 
  • ぼくは「体系的に学習する」ということを非常に重要視するタイプなので、その期待値に応えてくれた点が最も評価すべきポイントでした。
  • 実務で役に立つ、ということを受講者のレベル(要はMIT, Stanfordレベルではない)をある程度意識しつつ、追求しているような内容で好感が持てました。優良な私大って感じだなあと。
  • Product Management with Lean, Agile and System Design Thinkingがかなりの重量級です。これはちょっと実務経験がないと対応出来ないかもしれない。Product designをしっかりとしたdevelopment flow/methodologyに基づいて進めていくスキルが身に付きます。
  • Platform Strategy for Businessは採用している教科書も含めて大変素晴らしい内容でした。Platform Revolutionは、ひょっとしたらはじめて読んだ「まともなDigital strategyの本」かもしれないと思っています

                                    
  • Driving Digital Innovation through Experimentationは、そもそもDigital orientedな企業は必ず行わなければいけないような内容なので実務で非常に役に立つ領域です。こういう領域を体系的にまとめてくれるのは大変ぼく好みです。
  • Business Analytics for Data-Driven Decision Makingは、機械学習のさわりだけといった感じでしょうか。Microsoft Azuleを使ったりします。このコースの内容はちょっとした研修レベルかといった感じです
 
実益
  • 実益は、特にないんじゃないかなというのが感想です。やはりちょっと大学ランク的な箔が足りない感は否めません。「そもそもBoston universityって遊び人がいく大学だよ」と同僚に言われて、へーそうなんだと思ってしまった次第です。ただ学習効果が非常に手ごたえがあったので、満足です。
これ聞きたい!というのがあれば、おっしゃていただければ今後の記事に反映します。