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デジタルについてトッププロファーム勤務の藤谷が書き綴ります。

日本のビジネスマンの大半が英語面接対策しなければならない日が来るかも (3/)

仮説についての質問への準備は現職のパフォーマンスアップにも繋がる

 

仮説に基づく質問とは何か

仮説に基づく質問とはなにかについてのgoogleの定義はこの通りでした。
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(以下、引用)
仮説に基づく質問: メールサービスを提供する業務を行なっている際、競合他社が、自社サービスに月額 5 ドルの課金を始めたとします。あなたは、その状況をどのように評価し、チームに何をするようにすすめますか?(フォローアップ: 推奨案を伝える前にどのような要因を考慮しますか?推奨案のメリットとデメリットは何ですか?それが今後も持続可能なモデルかどうか、どのようにして評価しますか?組織全体にはどのような影響があるでしょうか?)。
(引用終わり)
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仮説に基づく質問に答えられるようになることがなぜ重要か

仮説に基づく質問は以下の点から企業・候補者双方にとって有用です。
  1. 候補者からすると、そもそも応募ポジションに採用されたら必ず使用する思考フローが試される
    googleの紹介する質問からも明らかな様に、要は「どの瞬間でも使うであろう思考フロー」を問われています。そもそもオファーをもらった後に必須となる質問をされているのです。このプロダクト使ってクライアントのビジネスをどう成長させるか、どういったプロジェクト組成を行うのか、このプロダクト自体をどう成長させるか、などの通常の質問です。目の前の課題の捉え方、アプローチの設定・分析・評価、他者とのコミュケーション、プレゼンテーション、シミュレーション、等などといった「常に使う思考フロー」を問われています。ぼくが構造化インタビューって適切だなと思う点はここです。
    ちなみにファーム勢に対して重要なことは、コンサルティングファームの面接で出るようなケース面接とは性質が全く異なることです。なぜならば「専門知識が問われる」からです。この点を理解しておかないと、ファーム組は大コケする可能性があります(偶にコンサルファームの候補者には専門知識を問わない配慮に満ち溢れた「優しい」面接もあるにはありますが、それに賭けるのは博打過ぎます。超偏見を言いますが、ファーム勢が専門の業務知識を持っていないことをあげつらいたい面接官も世の中にはたくさんいるはずです、そして気持ちはよくわかります)
  2. 採用側からすると、候補者の応募ポジションにおける能力を図りやすい
    ケース面接がそうであるように採用側からすると相手の思考フローが丸分かりになります。しかも、面接官が普段自分で回している思考フローであることが多いので、余計に理解しやすいのです。

仮説に基づく質問への準備(時間配分)

  1. (そもそも業務知識を得る) 0%
    でも、これは面接が決まってからは遅いかも、、、、、、、、、。でも、ない場合はそもそも面接に呼ばれていないんじゃないかなあ。ぼくの場合は、最新トピックのことをさらっと抑えて、何を話そうかなーとイメージを構築してました。そしてまったく使いませんでした。
  2. まずは想定回答を「知識」として得る 10%
    知識は常に思考の素なのです。STARもそうなのですが、面接官は非常に多くの他の候補者に対応しているので、他の方の回答をある程度知っておくと面接官に理解のしやすいフォーマットで話せるようになります。
  3. 後はひたすらシミュレーションする、想定回答をつくる。紙に書き出す 60%
    面接対策というよりは、普通の学習としてアウトプットをつくるイメージです。コンサルタントの方ならスタッフの頃にマネージャーに対して諸々の紙なりアイデアを持っていくときの作業と同じです。
    個人的な経験としては、「面接の場では普段考えていることの質が最大に問われる」とホント思います。特に日本人ではない相手に、英語でってなると余計にそうですね。working memoryが大分食われてしまうからです。ちなみにこれはプロジェクトを売り込むときもまったく同じだと思う、、、。
  4. 時間をおいてから、紙に書いたものを評価指標にもとづいて自己レビューする 30%
    ここからが本番。ここの粘りが最終的な品質に繋がります。
しかしここまで書いて思いましたが、結局の所面接向けの準備って要は「チューニング」だけで、今更どうっていう地力の面もやっぱり大きいですね。「地力」×「構造化インタビュー向けの準備」で結果が出る感じでしょうか。ただ当然、「構造化インタビュー向けの準備」は要因としてデカイです。海外のgoogle受験組のあの圧倒的な準備ぶりを見るとホントそう思います

一般的な英語面接への対応法をOxford Englishが動画をあげてくれています。 English Job Interview Tips and Tricks - How to Answer Job Interview Questions in English
https://www.youtube.com/watch?v=nhTcuUvLGOE

次回以降で構造化インタビューの評価について書きます。

過去投稿
日本のビジネスマンの大半が英語面接対策しなければならない日が来るかも (2/)
https://touya-fujitani.blogspot.com/2019/05/Englishjobinterview2.html