Digital, digital and digital

デジタルについてトッププロファーム勤務の藤谷が書き綴ります。

プロフェッショナル - 英語プレゼンの準備

最近の業務では絶対に失敗できない英語プレゼンの数がとんでもなく増えている。これ失敗したら普通に終わりなんじゃないかなみたいなプレゼンが週3くらいで降ってくる。買収した海外の子会社のマネジメント向けのクライアント代理でのプレゼンのケースが一番多い。

やっぱりまだまだマネジメント向けに英語できっちりプレゼンしてくれるって日本のマーケットだとクライアントから喜ばれるので、スキル投資対効果の高い領域だと思う。

絶対失敗できない場合は、大体こう言う準備をする

0. そもそも価値(他者貢献性の高さ)のある人間になる
1.プレゼンの価値は準備で9割の価値が決まるとか言うけど、まったくの間違いで。プレゼンの価値は話者の価値でほとんど全ての価値が決まる。

1. プレゼン
そもそもプレゼン自体はそれほど難しくない。Scriptをつくってしまえばいいからだ。Scriptを丸読みだと伝わらないみたいな意見はまったくの勘違いで、精緻なScriptをつくる過程で自身理解も深まるし、Scriptをきっちりつくるのは昔からとてもいい準備。プレゼン準備自体は次のようになされる。

 1. そもそも内容の情報構造をつくる
 2. 英語の会話構造に落とし込む
 ・利益の陳述の作成
 ・全体像の開示
 ここで書いたようなこと
 英語学習 - Speakingという最後の難関を越える (会話の情報構造)
 https://touya-fujitani.blogspot.com/2018/07/speaking.html
 3. 資料を予備校講師の様に説明する準備をする

  • やっぱり「一番分かりやすい説明」って、トップ予備校講師の説明だと思ってしまう。価値がある説明ではなくて、「一番分かりやすい説明」だと予備校講師の説明だと思う。これ何でかって、もう「何万もの(現時点ではあまり賢くない)生徒に、長年説明し続けるという、圧倒的な物量」と「経済的報酬」の大きさ。斜陽産業と言われるけどこの産業の「説明スキル」は凄い。最近だとやはり関正夫さんなんだろうか。苑田 尚之さんもやはり凄い。予備校講師というと世間はバカにするけど、トップファームのパートナーより全くもって高給なんである。

 


2. 質疑応答
一番難しいのは間違いなく質疑応答。そもそもぼくらプロフェッショナルは質疑応答で馬鹿かそうでないかを判断される。

回答の仕方として正しいのは「相手が質問で聞いてきた情報を答えるのではなく、質問を回答することにより相手の目的を満たす回答をする」ということで、ここの差は、「”ただ情報を伝えることと”価値を提供すること”」の差なのでとんでもなくでかい。相手のニーズをビジネスレベルから担当者レベルまで把握しているから出来る。これは日常の会話レベルでもまったく同じ。

例えば、ホテルでのこんな会話(ハイエンドクラスの場合だけれど)
僕「すみません、1hだけPCの電源を繋げることが出来るような場所はありますでしょうか」
テルマン「電話会議をなさるようでしたら、〜〜(場所)を手配しますが」
これはぼくの身なりなり、雰囲気なり、鞄なりをみて判断して、質問目的を理解しているからこういう切り返しが出来る。こういう切り返しをするということ

なので準備としては下記
1.想定質問の回答をつくるというよりは、相手のニーズをビジネスレベルから担当者レベルまで理解・把握しきる。そうすると想定質問とその回答は自然と見えてくる。逆に想定質問の回答を大量につくりだす、みたいなアプローチだとここには辿り着かない。

3.最後のTips
相手に伝わりやすい表現と英単語というものがはやはりある。表現の方はもう星の数ほど出ているけど、英単語はそうでもない。ここでもウィリアム.A.ヴァンスがいい本を出している。なぜ彼は日本でそんな売れないのかな。マーケティング頑張らないからかな。そこが好感持てるけど。





ここまで書いて思ったけど、学会発表とそれほど変わらないかもしれない。