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デジタルについてトッププロファーム勤務の藤谷が書き綴ります。

日本のビジネスマンの大半が英語面接対策しなければならない日が来るかも (2/)

構造化面接への対策について

 
構造化面接については、「大学受験っぽい、、、」というのが率直な感想です。(*大前提として「数多くの候補者の中から面接に呼ばれる経歴・スキルがある」ことがクリアされれていることがあります。ここがクリアされてないのはそもそもどうしようもないというか、面接対策の範疇の話ではありません)。また、当然に「そうなんだ大学受験なんだ?じゃあ、簡単だね!」とはならないのです。大学受験が簡単ではなく綿密な準備が必要なのと、同様に構造化面接にも準備が必要です。ホリエモンとか東大受験はあれだけテクニックがどうとか言ってた割に、イケてないセンター試験の点数を取った後に普通に二次試験で落ちましたね。やっぱり学生が真剣に取り組んでいるところに舐めた態度で土足で入っていく様な真似は頂けません。基本的には下記の様な準備ステップになります。
 

構造化面接への具体的な準備

  1. 構造化面接そのものを深く理解する(前回の投稿)
  2. 想定質問への事前回答を準備する
  3. 徹底したリハーサル
構造化面接は最終的にどのような評価になるのでしょうか。これもまたgoogleが評価基準例を出してくれています。極めて常識的な評価基準で、プロジェクト自体をどれだけ理解していたとか、タスクプランニングのアプローチ、業務姿勢、といったものですね。

Google で行われている面接の評価基準例

https://rework.withgoogle.com/jp/guides/hiring-use-structured-interviewing/steps/use-a-grading-rubric/
 
最終的にどういう評価が出来上がるのかということを理解しているかいないかで、事前回答の内容や振る舞いはまったく変わってくるはずです。

また想定回答をつくることは、「問題を解く」に該当するので非常に重要ですね。なんだかんだいって自分で手を動かして実際に問題を解くことによってしか人は成長しません(最大限の自戒)。
 
ところで構造化面接で聞かれる質問は、"行動についての質問"と"仮説についての質問"の2点でした。書籍で対応を取りたい場合には、この本が良著です。¥400なので安価です。
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https://amzn.to/2vFnjFs

行動についての質問への準備

思うのは"行動についての質問"の方は「普段の業務をしっかりしていれば、問題なく対応出来る」と思います。なんだか、高校生が普段の授業を大事にしていれば、大学受験にも受かるみたいな話ですね。普段の業務についてどういったアプローチをもって臨んでいるかを図る為のものなので、そもそも出来なければいけないものです。ただ以下の2点を調整事項として準備すべきです。
  1. STARフレームで話せるように準備する
    STARとはSituation, Task, Action/Approach,Resultの頭文字を取ったものなのですが、非常に有名になりましたね。過去の業務を、状況、役割、実際に行った行動、結果のフレームで説明するというものです。そりゃそうでしょと言いようがないフレームですが、このフレームの最大の価値は「皆が知ってる」という点で要は共通プロトコルなのです。例えばBest achievementを話してみてみたいなことを言われた時にSituation was ~とか言い出すと、相手方が「ああ、STARで話そうしてるな」とわかってくれて理解度が高まりますし、コミュニケーションが楽になります。要はここがイケてるのです。これは初対面の日本人ではない前提の共有が期待出来ない相手とのコミュニケーションでは非常に重要です。
  2. 応募しているポジションへの整合性をとったエピソード、表現にする
    例えばコンサルティングファームへの就職か、テック企業のProduct managerみたいなポジションかで表現方法はまったく異なります。前者でしたら冷徹なロジックを淡々と話しても特に問題にはなりませんが、後者の場合はMission drivenな考え方をしているかとかそもそも一緒に働きたいかどうかを単純に面白いやつかどうかといった視点を含めて評価されます(ここの比重が明らかにファームよりもかなり大きいです)。ビジネスタフネスをアピールしようとして再生案件で苦しいリストラ実施をやり抜きましたみたいなことを自信満々に話す候補者を凄く評価する方とそもそも嫌う方がいらっしゃるということです、まあ当たり前ですね。余談ですが、一部の新卒コンサルの「あの感じ」で面接に行くと、物凄い嫌われると思います。
このindeedの投稿も参考になります。
How to Prepare for a Behavioral Interview
 

次回以降は仮説についての質問への準備について書いていきます。

 
過去記事
1. 日本のビジネスマンの大半が英語面接対策しなければならない日が来るかも (1/)
https://touya-fujitani.blogspot.com/2019/05/jobinterviewEnglish.html