Digital, digital and digital

デジタルについてトッププロファーム勤務の藤谷が書き綴ります。

世界で最も優れた 英語発音矯正アプリ - Elsa speak

英語の発音学習について決定版のアプリが出ていました。Elsa speakです。これは素晴らしいです。

Elsa speak

https://elsaspeak.com/home


Elsa speakとは

Elsa speakは、トップクラスの言語学者・AI専門家によって開発され、世界最大のスタートアップ・コンテスト「SXSWEdu Launch 2016」で優勝したAIを活用した英語発音の訓練アプリです。SXSWというのは世界最大のDigial系のイベントの一つですね。アプリのレビュースコアも非常に高いです。Gradient Venturesからも出資を受けています。Gradient Venturesというのはgoogleベンチャーファンドですね。ユーザー数は700万人を越えており、レビュースコアも非常に高いです


Elsa speakの効果的な使い方

英語をスマホアプリで学習することについて一時期ホント色々試して大散財してみたのですが、そもそも学習効果に疑問がついたり、アプリとしてとても使えたものではないものだったりしました。が、ELSAはいいです、ただしGinglesフォニックスと並行して使うこと重要です。ELSAは発音の判定が非常に優れていますが、特定音の発音自体を訓練するならば恐らくGinglesフォニックスの方が効果が高いです。

要は、Ginglesフォニックスで訓練して、学習効果をELSAで確認する。これを毎日20分行う。というのがベストっぽいです。(*注意点として、normal levelで設定すると判定がすべてnative levelとあまい判定になるので、必ずadvanced levelに設定しましょう)

AIと英語発音学習の相性の良さ

Elsaがあまりに便利なので思い出しのですが、そもそも英語発音の判定ってAIと極めて相性がいい領域ですね。accracyも97%を達成しているので例えば疲れていたりする状態の人間とかより正確な気がします、というか正確でしょう。

Google AI technique reduces speech recognition errors by 29%
https://venturebeat.com/2019/02/21/google-ai-technique-reduces-speech-recognition-errors-by-29/

Elsa speakの学習効果の高さ

発音矯正というめちゃくちゃコストの高かった領域のコストを1/50レベルで改善しているのはやっぱり凄いです。 音声認識というすっかり枯れきった感のある技術で、発音に対して「定量的なフィードバック」を得られるというのはアプローチとしてはとても筋がいいです。日本人が弱いことが多いのは伝統のL/Rですけれど、恐らくはcosonantsとthも弱いケースが多いです。ここだけ切り取って集中的に勉強出来るのも本当に便利です。

あとintonationの訓練も出来るのが本当に素晴らしいです。こんな感じで訓練出来ます。


日本人の英語が伝わりにくいという議論の際にやたらとL/Rばかり強調されます。それはそうなのですが同じくらい重要なのがこのintonationです。nativeは会話の中でintonationの強弱が適切でないと会話の中でどこが重要なのかがわからなくて非常にストレスなのです。というか、nativeでも抑揚のない話し方は分かりにくいです、別に日本語でもそうですね。non nativeなら尚更です。なのでintonationの訓練は重要なのです。このあたりこれまた日本ではなぜか売れないWilliam A Vanceの本によくまとまっています。

発音学習の重要性

そもそもなぜ発音を重要視すべきなのでしょうか、短期的には発音の訓練はListening能力の向上に直結するからです。ただぼくは仮説として、今後日本のビジネスマンは英語面接への対応力が必須スキルになってくるのではないかと思っています。クリティカルなのはこっちです。

参考記事
英語学習 - Speakingという最後の難関を越える(発音) *随時更新中
http://touya-fujitani.blogspot.com/2018/07/speaking_14.html

日本のビジネスマンの大半が英語面接対策しなければならない日が来るかも (1/)
https://touya-fujitani.blogspot.com/2019/05/jobinterviewEnglish.html

いまは英語はあくまでサブスキルとしての位置づけですが、今後日本で終身雇用が崩壊していく中で各個人色々な企業を渡り歩く必要が出てくるでしょう。そのランドスケープではSpeakingは、メインスキルではないものの、マストスキルになる気がします。

余談ですが、GAFAに入りたい方だと英語面接対応は必須です。

Speakingについて相談されることが本当に多いのですが、そもそもの会話の絶対量というのはある程度クリアしなければならないです。ただここは闇雲に量だけ重ねるというのは非常に筋の悪いアプローチです。ちゃんとしたフィードバックを伴った訓練を積み重ねるのが吉です。


あと隠れたもう一つのメリットは、AIが訓練メニューを決定してくれることです。流石に英語が話せないという状態から、自分で効果的な発音の訓練メニューをつくるのは難易度が高すぎます。こういうところこそAIに任せたいですね。

 



毎日練習出来る

ところでAIのおかげでコストは1/50です。当然毎日練習することが出来ます。こんな感じで一日の練習量を予め設定して習慣化してしまえば数ヶ月で相当に発音は伸びます。大体一日10レッスンくらいがちょうど良いように思います

 



 

関連記事
英語学習 - Netflixを延々と見るのではなく。あるいは最も楽しい学習方法
https://touya-fujitani.blogspot.com/2018/09/netflix.html?m=1