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デジタルについてトッププロファーム勤務の藤谷が書き綴ります。

簿記 - それは馬鹿にする誰もが甚大な損をするサブスキルの大臣 (2/)

財務三表一体理解法を活用した簿記の学習

簿記の学習の進め方の詳細を書いていきます。

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過去記事
1.簿記 - それは馬鹿にする誰もが甚大な損をするサブスキルの大臣 (1/)
http://touya-fujitani.blogspot.com/2018/08/blog-post_8.html

大事なことは、正しい手順を踏めば、学習には本来それほど手間はかからないということです。
ステップの全体像は非常にシンプルで、下記2ステップしかありません。

  1. 全体像:そもそも会計の全体像を掴む
  2. 構成要素:簿記(仕訳)を学習する

1. 全体象:そもそも会計の全体像を掴む
財務三表一体理解法を使います。
https://amzn.to/2nKnf3z


2. 構成要素:簿記(仕訳)を学習する
そして細部を掴む。この本を使います

究極の仕訳集 日商簿記3級 第2版 (TACセレクト)
究極の仕訳集 日商簿記2級 第4版 (TACセレクト)

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それでは今回は、下記項目について解説したいと思います。
1. 全体象:そもそも会計の全体像を掴む
財務三表一体理解法を使います。
 

この本が会計の全体像がつかめると評判なのかというと、良質な抽象化をしているからです。抽象化と一言で言っても、これは非常に繊細な作業です。過度な抽象化はただの単純化しかもたらしませんが、適切な抽象化は情報量の最小化をもたらし読者の負担を大幅に下げ、理解を助けることが出来るのです。その領域の専門家が、専門家ではない方でない方に提供できる大きな貢献性の一つです。当然、その専門家はその領域の情報を最小単位で把握しているわけですが、それにはとても時間がかかります。適切な抽象化を行うことにより、学習者の負担を効果的に下げています。非常に分かりやすい理由で良著なのです。

 
筆者が行った良質な抽象化はこれですね。

すべての会社に共通する3つの活動
  1. お金を集める
  2. 投資する
  3. 利益を上げる
これは結構なスタンスを取った抽象化です。そしてこの活動に、PL/BS/CSを当てはめています。ここがこの本が会計を分かりやすくてしている大きな要因です。PL/BS/CSの科目間の繋がりを明示しているというのは別に他の本でも行なっているのですが、この本は物理的なビジネス活動をセンス良く抽象化して、PL/BS/CSを当てはめているので分かりやすいのです。

この本を扱うに当たってはまずこの点を理解する必要があります。そういった抽象化を行なっているということを理解して、その情報構造をしっかり理解する必要があります。

次回以降、PL/BSについて投稿します。