英語学習 - Speakingという最後の難関を越える (会話の情報構造) (1/)
結局の所、Speakingの到達点はManaging boardの重要な意思決定のファシリテーションが出来ることということで良いかと思う。(もうそれ以上だと若干のアングラ会議とか専門家との会議とかニッチ領域になるので、そこは各人の必要に応じてということにしかならない)
その状態になるには、経営会議に参加した場数だよとか海外駐在とか言われそうだけれど。それらは「自分でコントロール出来ないこと」に入るケースが多いので、あまり意味がない。後、海外駐在はメリットがどんどん減っている割に諸々のコストは以前と変わらないという事情もある。
またBerlitzみたいな英会話スクールに通うのは、所属企業が全額補助の場合も含めて、止めた方が良いと思う。至極単純な理由で、学習効率が低いから。Berlitzは講師の待遇を下げ過ぎていて、学習効果の低下にダイレクトに繋がっている様に見えるし、彼らのマーケティングメッセージも明らかにプロフェッショナル層をターゲットにしているとは思えない。一流企業の研修もセブ島とかへの短期派遣にシフトしている様に見える。
もう一つ良くないのは、膨大な量の会話のフレーズ集を覚え出すというあるあるネタで、それはやってはいけない。英文法をロクに勉強しないままで、英文多読をするのに凄く似ている。恐ろしく効率が悪い。
まずやるべきは、英会話特有の情報構造の最小単位のフレームのセットを頭に入れることがだと思う。情報構造のテンプレート通りに、適切な単語(マーカー含めて)を使える様になること。それを使いこなすと相手の理解度が格段に上がること、相手から望ましいアクションを引き出すことが劇的に出来る様になることを体感することが非常に重要。
英語って日本語と比較して、「フォーマットを遵守する言語」だと5年くらい前に本当によく思ったものである。
例えばこう言うことを会話のフレームにして、「完璧に遵守」するだけで相手の理解度が俄然上がる。
- 全体像の開示
これ日本語の日常会話だとやらないことが多いけど、英語圏は相手がそもそも「いつ全体像の開示がされるのだろうと」待っていることが多い。 - Elevator pitch的な利益の陳述の宣誓
時間単価の高さが自身の行動のすべてを規定しているタイプのプロフェッショナルを相手にする時は、これを会話の冒頭で効果的に行うのは必須事項 - Discourse markerを使いこなし
会話の方向性に対する感覚の強さは英語圏の人間の方が高い。これがないと何が言いたいのかわからない人になりがち。 - 応答の基本的な構造 (I think X, Becuase Y. For example Z)
すべての応答をこのフォーマットにそって行うだけで、相手の理解度・印象は俄然よくなる。これホント。
で、勧めたいのはW・A・ヴァンスの著書。
グローバル思考の英会話
ここにあげたようなことがかなり網羅的にまとめられている。日本で売れている印象は全くないんだけど、良書。
まずやるべきここであげられているようなは、英会話特有の情報構造の最小単位のフレームのセットを頭に入れること。
その後は、各人の必要性に応じて量をこなしていくっていうのが良さげ。